劇場でひとりごちてみる。

職業、ライター。趣味、観劇。というわけで、芝居の感想なぞをつれづれなるままに綴ってみました。

「JUMP」シアターアプル

2007-06-26 | ショー・ダンス
韓国でロングランを続ける、コミックパフォーマンスショウのジャパンツアー。
正直、あんまり期待していたワケじゃなかった。が、これが大いに楽しめた。
パワフルでユーモラスでコミカルでハッピーなステージだった。

登場人物は、お爺ちゃん、お父さん、お母さん、叔父さん、娘、婿という、武術の達人一家。日々是訓練に励む一家のある日の出来事をオムニバスで綴っていく。
が、ほとんど言葉はない。ジェスチャーとアクションだけ。
それでもそれぞれのキャラクターは明解だし、物語も充分楽しめる。

当たり前かもしれないけれど、韓国人も日本人もメンタリティは同じなんだってことに改めて気づかされた。恋人と2人っきりでいれば、イチャイチャしたくなるし、そこに他人が顔を出せば、何もなかった振りをする。そんな些細なことだけど、そこに恥じらいとか照れくささを感じるのは、西洋人とは違うところじゃないだろうか。
娘と婿が、自分たちの周りをウロウロする叔父さんの存在にヤキモキ……そんなシーンを観ながら、そう思った。

最後のパフォーマンスは圧巻。すばらしい跳躍力とすばらしい技。純粋におもしろがれた。
ときには、純粋に笑えて楽しめるステージも悪くない。