冬の日川辺に咲く枯れかけのあの雄花
悲しげに映っては少し揺れたから
両手で包み込む様に抱きしめました
それは春も近付くうららかな一日
目覚めの予感を胸に抱いて部屋へ連れて行きました
学生街の奥の方
日の当たりの悪いアパート
眺めればなぜか
小さな間に合わせの花瓶に
これとないほど似合っていくから
カーテン越しに街を眺めて
誰の心にも一つ一つが語りかけてくるような
花を探したくなり
私は花瓶を手に取り花に触れます
日々はまた継ぎはぎの昨日の様に
明日を迎えるでしょう
今はただ少しだけいつもより暖かい午後の風に
私も一緒にさらして目を閉じるのです
枯れる事さえ恐れた事も無さそうに
満足そうに散っていくのに
私はいつの日かの私を重ね
そうありたいと願いを新たにします
春は目覚めの季節と歌われる様に
日々新たに色づきますから
私もその一つとして小さく咲き誇りましょう
あの日最期を迎えた枯れ雄花に
私の小さな誓いが揺れて
夕暮れ前の何気ない陽気に
包み込まれるように消えて行きました
悲しげに映っては少し揺れたから
両手で包み込む様に抱きしめました
それは春も近付くうららかな一日
目覚めの予感を胸に抱いて部屋へ連れて行きました
学生街の奥の方
日の当たりの悪いアパート
眺めればなぜか
小さな間に合わせの花瓶に
これとないほど似合っていくから
カーテン越しに街を眺めて
誰の心にも一つ一つが語りかけてくるような
花を探したくなり
私は花瓶を手に取り花に触れます
日々はまた継ぎはぎの昨日の様に
明日を迎えるでしょう
今はただ少しだけいつもより暖かい午後の風に
私も一緒にさらして目を閉じるのです
枯れる事さえ恐れた事も無さそうに
満足そうに散っていくのに
私はいつの日かの私を重ね
そうありたいと願いを新たにします
春は目覚めの季節と歌われる様に
日々新たに色づきますから
私もその一つとして小さく咲き誇りましょう
あの日最期を迎えた枯れ雄花に
私の小さな誓いが揺れて
夕暮れ前の何気ない陽気に
包み込まれるように消えて行きました