レノファ山口ＦＣ ＶＳ Ｖ・ファーレン長崎

前半は長崎がいい入りを見せペースを握る時間帯が多かった。
焦りからのシュートや、もっと落ち着いて繋げばチャンスになりそうなとこで無理にゴール前に入れたりなどもったいないシーンもあったが、ファンマの巧みなポストプレーからやボール奪取からの展開で攻撃の形を作って行く長崎。
ファンマが個人技でシュートまで行ったり、ファンマのポストからの流れでファンマが自分でシュート打っていいのにという、惜しい場面がいくつかあったが得点を奪えず。
だがしかし後半開始早々試合が動く。
ロングボールからの澤田のシュートで得たＣＫを、エース・ファンマが強さを発揮しヘッドで決めて長崎が先制。
この得点でペースを掴むと立て続けの５２分にも、ＣＫからまたもファンマがヘッドでの決定力を見せ付けるかのように叩き込み０－２。
その後も長崎優勢で進み、試合展開での余裕からかパスワークも冴えて来るなどシュートまで持って行く。
そして８３分にはハンドで得たＰＫを、ファンマが落ち着いてキーパーの逆を取りしっかりと決めて０－３となり、エースのハットトリックとなったこの得点でこのゲームは決まった。
守備は何度かヒヤリとするとこはあったものの最後まで粘り強い対応で相手のやりたいサッカーをさせず無失点に封じ込め、攻撃ではスタメン復帰した大黒柱の大爆発で０－３で長崎の快勝！
新体制となりフロントが整ってく中で、その辺もプラスに作用したのは間違いないだろう。
後は現場が結果出すのみだ。

この試合はファンマに当てさえすれば高い確率で収まりどうにかしてくれて、実際ポストプレーが光り自身で突破するプレーなど得点以外でも違いを見せ付けまさに戦術・ファンマという感じで、長崎は誰の目から見てもファンマのチームだしそこを再確認した。
セットプレーにしてもここ３試合は相手の脅威になってなかったが、ファンマ一人居るだけで長崎のストロングとなるんだから。
まだスタメン４試合だがその全てで得点して全勝というね。
今後ファンマへのマークがかなりキツくなると思うが、そこで審判がファールをファールとしっかり取ってくれるかも鍵となる。
でも逆にいえばそこからのセットプレーが怖くてファール紛いのプレーは減るかもしれんがね。
とにかく高く強く足元巧い素晴らしい選手で、この影響受けて来季Ｊ２はスペイン人選手が増えるんじゃないかな。
チームとしての課題はファンマのポストからの展開で、特にそこからの繋ぎの部分が噛み合ってくれば相手にとってはそりゃ嫌だぞ。

この試合古部と高杉が初スタメンとなり、高杉は今季初出場となった。
前節は翁長がクロスなど調子悪かったんで古部となったと思われるが、出来はいまひとつという感じだったかなと。
でも武器を持ってる選手なんでね、今後に期待だ。
そして高杉は、昨年長崎は失点が目立ったがそれ以前の長崎は堅守が強みでその堅守を支えてたし、今季にしてもＤＦリーダーは高杉だろうと思ってたぐらいの選手なんで、やっと帰って来てくれたかというとこやね。
まだ村上がゲーム出てないがＣＢも競争が熾烈だ。