マダムLinのほろ酔いトーク

映画と小説の日々

「弦楽四重奏団エクセルシオ」コンサートin本巣

2016-11-05 22:20:14 | Weblog

音楽とは無縁の家庭に育ったせいか、演奏を楽しめる人への憧れは人一倍強かった気がする。学生時代にはバイトで得たお金をほとんどつぎ込んで、コンサートチケットやレコードを買った。それは1か月の生活費の半分を占めるほど。

流行の服も靴も買わず、美容院にも行かない田舎学生の心の糧だった。

憧れだけで生きていけた、幸せな時代だった。

 

社会人となり、母となり、あこがれに費やす時間はなくなった。

毎日が形而下の出来事に振り回され、ルーティンワークに耐える日々。

 

職場の図書館とは目と鼻の先にある本巣市民文化ホールでプロの弦楽四重奏団の演奏会があるという。

「クラシックは苦手」という人や子どもでも楽しめるファミリーコンサート。

アイネ・クライネで始まる。

かつて学生オーケストラの部員募集をしていた子たちもこれを演奏していた。訊くと「なぜかこれを演奏すると人が集まるんだよ」と。

そんな魔法の名曲。

 

その冒頭を、第1ヴァイオリンだけ、第2ヴァイオリンを加えて、さらにチェロを加えて、と。

「あれ、ほとんどでき上がっちゃってますね。ということは、ヴィオラの役割って・・・」と司会者が茶化す。

ヴィオラ奏者の吉田有紀子さんは苦笑いしながら「楽しんで演奏してますよ。ヴィオラの役割は演出、味付け」と。

チェロの大友肇さんは「低音を担当するチェロは他の3人を支える役割。美人に囲まれてうかうかしてはいられません」

 

指揮者のいないクァルテット、「鼻息と目線」で呼吸を測るのだという。

会場から指揮者を募ってディベルティメントを演奏させようとの試み。

果たして名乗り出る子どもはいるのか。

(ヤラセの手配は出来ているのか?)  

1番目は大人の女性、そつなくこなす。

「もう一人、どなたかお子さんは・・・」

最前列の幼児が反応、が、指揮の意味もわからないその子は、司会者の介添えで棒を振ってお終い。

もっとやんちゃな男子がめちゃくちゃな棒振りをして4人を慌てさせてほしかったな。

 

演奏者の生声を聴こう、の企画。

一番カッコいい第一ヴァイオリンの西野ゆかさんから。

「岐阜の印象は?」の質問に、「最寄りの穂積駅から車で5分なので、全然わかりません。でもミカンの木がいっぱいで・・・」

5分のところでも会場はざわついた。いや、20分はかかるでしょう。それを5分と感じたのは余程車内で盛り上がっていたんだね、と微笑ましく想像する。

しかし柿をみかんと言い間違えるのは、かなりの天然ぶり?(笑)

 

後半のドヴォルザークの「アメリカ」とピアソラの「鮫」「アディオス・ノニーノ」は圧巻だった。

プロの演奏を聴かせてもらった。

 

柔剛使い分けての田舎コンサート、それが身の丈にあっている。

そんな自分に気付けたのもよかった。

夫に迎えに来てもらい、三日月の夜を後にした。

 

 

 

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