マダムLinのほろ酔いトーク

映画と小説の日々

常滑ガウディ、やきもの散歩道

2017-05-19 15:37:44 | Weblog


さあどうぞ、と猫はいんぎんに扉を開けた。

INAXライブミュージアムは瀟洒な美術空間。
猫がとりわけ見せたいのが常滑ガウディらしい。



スペインを代表する建築家アントニオ・ガウディの未完の建築「コロニア・グエル教会」の上部を4分の1の大きさにして再現したものだとか。



上から見ると十字架の形をしているんだと、猫は自慢げに言う。



猫の目線で見るタイルは上部に誘う梯子のよう。


わたしは魔法にかけられているのです、と猫は神妙に言った。
ここで誓ってほしいのです、その魔法を解くと。



そこここに、かりそめの姿にされた魔物がひそんでいるようだ。
わたしも魔物の一味のような気がしてきた。



あなたの本当の姿、それは人間? 

世界のタイル博物館に映る姿に目を凝らす。






猫は魔性の力でやきもの散歩道にワープ。

まあ、お茶でも飲みましょう、と昭和の香り漂うカフェへ。



日差しは強く、汗が噴き出していた。
猫は汗をかかないのか。

さ、タンポポコーヒーです。
サンザシの甘みが素敵でしょう?
猫舌らしく、猫はアイスにしてぺろぺろ舐めている。



タンポポの根は肝臓にもいいのです、あなた酒飲みでしょ、と猫はまた恩着せがましく言った。



やきものの道を上ったり、下ったり。



怪しい人影に付け狙われている気もするけれど、気のせいか。

今日はもうお疲れでしょう。
竜宮城へ戻ってゆっくりお休みください。
あしたまた、付き合ってください。
わたしの魔法を解く島へ。

そう言うと、猫はけたたましく走り去った。



きっと土管のねぐらを見つけるのだろう。
わたしは吉良温泉の竜宮城でしばし乙姫の気分。

猫のせいで、だんだん現実感がなくなってゆく。












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