マダムLinのほろ酔いトーク

映画と小説の日々

養老天命反転地

2016-11-05 15:55:01 | Weblog

1995年に開園されてから、ずっと行きたいと思っていた。

その前まで行ったのに、既に閉園時間であったり休園日であったり。

近くなのにご縁がなかった。

やっとその思いがかなった11月4日は、空も空気も澄み切っている。

まだ紅葉には早いけれど、緑の美しさを愉しめると思えばそれもまた良い。

 

広大な敷地は18,000㎡、美術家の荒川修作と詩人マドリン・ギンズが30数年の構想を経て造ったという壮大なテーマパークだ。

20年の歳月は緑を育てたが、建物の老朽化は避けられない。

様々な意匠で作られたオブジェは風化し傷んでいた。

 

その名の通り、我々の常識に揺さぶりをかけ覆すことを目的としている。

生まれたときのような、バイアスのかからない状態に心のありようを戻すのだという。

 

若いカップルが数組いるだけの園内はほぼ貸切状態。

その不思議な意匠に驚いたり、呆れたり。

ゴム底の平靴を履いていったのは正解で、平衡感覚の狂い始めたアラカン世代にはかなり危険な急斜面の連続。

平地は周辺の道路だけ。

3歳児を連れて行った次男が「危険を感じた」というのも頷ける。

 

それぞれのオブジェや建物には意味深な名前が付けられているが、作品は作者を離れたら独り歩きするもの、それはそれで楽しめばよいと気ままに散策。

軽く一周しただけで1時間かかり、その運動量に息が切れる。

 

その足で養老の滝に向かった。休憩なしの強行軍だ。

小学2年の時に遠足で来た記憶がある。

子どもでも歩ける距離と高を括ったのが大間違い。

どこまでも上りの行程は、思いのほかきついのだ。

ここだけならともかく、天命反転地でしっかり運動した後、体が悲鳴を上げている。

滝に着いたときは言葉も出ないありさま。

 

孝行息子が父親のために水を汲みに来たら、滝の水は酒になっていたという。

コンビニで手軽にお酒を買える時代には、説得力のない説話になってしまった。

そのせいか、立ち並ぶお土産店に並ぶのは養老サイダーばかりで、ひょうたんに入ったお酒はついに見つけられず。

携帯したiphoneによると、この日は11キロ16000歩、歩いたことになっている。

上った階段は42階だって。

たった2時間でこの運動、身も心も「反転」しきった休日となった。

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