マダムLinのほろ酔いトーク

映画と小説の日々

脳内麻薬

2017-02-13 18:40:32 | Weblog
中野信子さんの新書を、思わず手に取ってしまった。

裏表紙に書かれていた、こんな惹句が気になった。

「セックス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム 人間はなぜ、これらをやめることができないのか。それは中脳から放出される脳内麻薬ドーパミンが「快感」を司る脳の各部位を巧みに刺激しているからである。」



賭け事やお酒は、ひとりでも楽しめる。オンラインゲームもしかり。結果的に周囲に迷惑をかけることはあるかもしれないが、自己完結が可能である。

が、セックスや恋愛は相手あってのこと、どちらも破滅願望ならよいけれど、巻き込まれた方はどうなるのか。

平凡な一市民であるわたしは、危険薬物やギャンブルに嵌ることはないだろう。
恋愛依存ももう卒業したかな。

タバコも吸わない。
が、1日の仕事を終えた後、しみじみ飲むお酒の美味しいこと。
その日の疲れも一気に吹き飛ぶ。
ただ、それだけでは済まないのが病気なのだ。

晩酌程度では気分転換。
本格的に酔うために、入浴も済ませ、寝るばかりの状態にして、好きな本やテレビを鑑賞しながらひとり酒する。
この時間がないと、わたしは気が狂うだろう。
これは、紛れもなく中毒ではないか。

酔いに至る酒量は歳とともに増え、酒代はかさむばかり。
ドクターストップがかかったら辞めようと思うのに、数値はいまのところ正常。
好きなもので命を縮めるならそれも本望と思うのだから、付ける薬はない。



セックス依存の記述は少なく、説得力に欠ける。
恋愛依存は本人の問題だが、セックス依存は本人にその気がなくても、そういうカラダにさせられてしまうということはないのだろうか。

ヒモに操られ、身を落としてお金を貢ぐ女性は、最初は巧みな性技で取り入られたのではないか。
脇腹をくすぐられると、否応なく笑い出す。
第三者から見るとたのしそうだが、本人は苦しい。辞めて、と哀願しても、それさえじゃれ合っているように見える。

セックス依存もそれに似ている気がする。
女体の性感帯を巧みに刺激すれば、条件反射のように快感物質が放出され、「ひいひい」と喘き声も出る。
脇腹をくすぐられた時と同じように。
それを見て興奮した男性もまた多量のドーパミンが放出されるだろう。

快感物質が出れば、女性も気持ちいいのではと思うかもしれない。
が、その気持ちよさは心を満たすものではない。
満足感なしに刺激だけを受ける辛さこそが「病気」なのではないか。

セックスもアルコールと同じように、だんだん小さな刺激では興奮しなくなる。
もっと、もっとと求めるうちに、薬物に手を出すことになるかもしれない。

脳内麻薬は、アルコールよりもはるかに怖い。
操られている自覚もなしに、中毒症状だけを植え付けられているのだから。
間違いなく依存体質のわたし、気をつけなければ。
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