Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

町工場の底力   橋本久義(PHP研究所)

2015年11月28日 | 
Hitorigaten

 日本の製造業を下支えしてきた「町工場」の技術やマネジメントが見直されているのは何故なのだろうか?
 人間の意志や価値観に基づく、知恵や技術の集積と創造は、規模の大小や種類を問わず大和人の得意技といえるものではないか…
 そしてなんと言っても、世界の「トヨタ」も元を正せば町工場であり、「カイゼン」も従業員の一人ひとりの表裏無く、弛まぬ努力で仕事に取り組む誠実さの賜なのだから…


○現場が創意工夫し続ける日本の町工場
○日本が本当に世界に輸出しなければならないのは、町工場の精神か?
○無理難題をやり遂げた技術力→強力な武器
○大部屋システム→中小企業の強さと成功の秘密→情報の流通
○「もし仕事が楽しみならこの世は天国だし、仕事が苦痛ならこの世は地獄だ」:ゴーリキー
○日本人、日本の職人:仕事に意義やおもしろさを見出す天才
○働きたいという気持ちを阻害している根本原因を真剣に考え、取り除くこと→組織は活性化
○他人の力を正しく評価し、その能力を使うことができる→ネットワーク
○「不良品が出るのは、正しいやり方を決めていないか、正しいやり方を守っていないかだ」
○将校レベルになると米国人の方が上だと思うが、一兵卒のレベルでは日本人がなるかに上
○普通の人の能力を最大限引き出していくシステム:日本以外どの国にもない
○「夢とロマンを持ち続けて臨機応変に」:中小企業の要諦
○「ロマンとまごころが日本の製造業を支え続ける」:オンリーワンの技術でないものを、まごころを込めて愛情をもって誇りをもってコツコツと続ける-手を抜かず良いものを作ろうと努力する