Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

日本のモノづくりはいつの時代も世界のお手本なんです    赤池学(ウェッジ)

2009年04月22日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 ミレニアムからおよそ10年、平成の世も20年を経過し、軽佻浮薄なセンセーショナリズムや厭世的プロパガンダに対する免疫力発現の「兆し」が、見られるのはいつのことか・・・
 民族対立や飢餓を原因にして、子供達が死に逝く社会ではないのなら、世界や次の世代のために"Next One"を創造する義務が、日本には絶対あるはずなのだが・・・
 宮崎県知事の台詞ではないが「どげんかせんといかん・・・」

○グローバリズムの代替案 →地域の資源を循環利用した産業・地域創出
○名古屋メッキ工業:工程表に書き表せない行間にこそノウハウがある
○江戸の金属職人:一本の刃物を、鍛錬、研ぎ、磨き、仕上げと独自の技能を持つ人々の協働作業で形にした →ネットワーク
○千年持続学会:①地下カーボン資源の枯渇、②地球の寒冷化
○ワコールアートセンター:ランデブー飛行の五法則:①競争から共創へ、②アイディアからアクションへ、③製造業から創造業へ、④イノベーションからハートフルへ、⑤顧客満足から人間充足へ
○高知県海洋深層水事業:ミッションに基づくプログラム型開発 →海洋深層水はあくまで手段であり、上位概念である「社会的貢献を意識した持続可能な健康環境産業の育成」として位置づけたことが地域連携活動に発展した理由
○もったいない総研:地産地消 →地産地匠
○ジャッズ 地雷除去:「21世紀は経済力だけがあっても生き残れない。連合し提携するアライアンスの心で汗を流す国が未来をひらく」
○レオナルドダビンチ:「自然界には背けば必ず罰せられる一定不変の規則性が存在する。科学とはそれを学び、痛ましい失敗を避ける手助け」
○モノづくりの原点が、誰かを扶けることから始まったのだという事実


縮小文明の展望   月尾嘉男(東京大学出版)

2009年04月12日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 「エネルギー・ロス、ウオーター・ロス、フード・ロス」、現代日本人が陥っている三大宿痾ともいえるロスへの挑戦では、一体何が真の敵なのか・・・
 「未来への負の遺産」に対する破廉恥なまでに醜い愚鈍さは、やはり道徳心や公徳心の無さの為せる業か?
 「万物の霊長」に残された茨の道を切り開くための道具は、ITという手斧に尽きるのだろうか?はたまた・・・

○薄幸な肉体に悠久な精神が内在しているという矛盾が古来の宗教・哲学の源泉
○狩猟採取:400~500ha/人 → 0.14ha/人(日本)→ 0.25ha/人(世界)
○農業就業人口:1,750万人(1950) → 340万人(現在) → 農業機械(エネルギー消費割合 3.2%)
○家電製品:販売価格10万円 → 工場出荷1万円 → 問屋4万円 → 商店7万円
○地表水2,120Km3 → 琵琶湖の3,800杯分 
○降水量:1,750mm 世界平均の2倍 → 人口当たり オーストラリア1/37、サウジアラビア1/2
○「ファクター4」:2倍の幸福、半分の資源消費
○1Km当たりエネルギー消費量: 鉄道150Kcal → バス300Kcal → 歩行100Kcal
○「身土不二」:仏教経典「廬山蓮宗寶鑑」(1305)
○地産地消:鳥取県37%、河原町82%(給食)
○行政経費最低:40万人程度の都市
○リトスフェア(鉱物圏域)、バイオスフェア(生命)、アトモスフェア(大気)、ヌースフェア(心圏)
○無駄の排除 →分散を目指す
○盆栽、箱庭、茶室、扇子、俳句 → ウオークマン、 ナノテクノロジー
○IT → 生活便益の増大とともに資源消費が減少する!!
○「誰にも100人以上の奴隷を提供する能力が人類を絶壁に接近させた原因であるとすれば、誰にも100人以上の執事を提供する能力が絶壁を迂回する叡智を付与してくれるものである」


転職したいヤツに欲しい人材はいない      梅森浩一(光文社)

2009年04月01日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 資本主義経済の中では、会社を潰さないことが最優先事項であるので、その手段としての人員削減(正規切り、派遣切りを含む)は、「善」のはずである。
 が、昨今の世情の中で、米国AIG賞与問題や大阪派遣切相談村の両極端を俯瞰するにつけ、合点のいかない心持ちに陥るのはなしか(何故か)・・・
 「働く」ということの原点は何か、青臭いが今こそ再確認したいものである

○「本当に欲しい人材」=「本当にできる人間」=「真剣に引き留めるに値する人材」
○「いまこの瞬間に、あなたは自分で楽しいと思いながら仕事をしていますか?」
○インドムンバイ地区:ITのバックオフィス →ホワイトカラーの失業問題
○日本企業:稼ぐ人もそれを帳簿につける人も同じわが社の中堅社員
○「リスク・プレミアム」:転社・転職の個人リスクの部分を考慮してインセンティブを示す
○ジョブホッパー:この仕事を窮めたくて転社 →キャリアプラン
①一生懸命サラリーマンという仕事に取組、②好きなことを仕事・趣味で追い求め、③何より前向きに生きてきたという事実 →天職
○キャリアを磨く:どうせやらなければならない仕事なら、ニコッと笑ってやってくれ →「不平・不満」を言わずに仕事に取りかかる自分がある
○上手に「他人にぶら下がる技術」:「今日はオレが前に出るわ」
○雨降りの日こそセールスのチャンス!
○ヤバイ人間:①不潔、②極端な一点豪華主義、③感情の起伏が激しい
○「できる人の目に留まり続けることがとても重要」
○鹿島守之助:「人間20歳でトコトンやると、その後10年、20年もつものです」