中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

円高で経営努力を断念する中小企業

2011年12月15日 01時49分58秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

現在の為替レートは7月上旬から80円を切ったままとなっています。

2011中小企業白書では1ドル85円の円高が継続した場合、40%が「海外移転」、60%が「海外生産の拡大」と回答していました。

2011ものづくり白書ではどのように記載されているのでしょうか。

ものづくり白書29ページを見ると、円高への対応策としては、大企業・中小企業ともに「経営努力、製品設計変更等によるコスト削減」が最も多く、次いで、【左図】大企業は「為替予約によるリスクヘッジ」、【右図】中小企業は「取引の円建て化」という回答比率が高くなっています。

また、1ドル76円程度の水準が半年以上継続した場合には、大企業は「原材料等の調達方法・割合の変更(海外からの調達量の増加)」、「部品の調達方法・割合の変更(海外からの調達量の増加)」、「生産工場や研究開発施設の海外移転」を挙げており、中小企業は「海外生産比率の増加」が増加する傾向にあります。

このような空洞化を示唆する回答に加えて、経営努力を行うという回答が減少していることに注目すべきです。

自社ではどうすることもできないことを【脅威】といいますが、為替は事業の継続性とそこで働く我々日本人にとっても非常に深刻な脅威なのです。

理不尽で割り切れませんね!

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