中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

海外展開はやむを得ない?

2013年08月20日 05時29分57秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 23ページの「中小・中堅企業が海外進出する際の課題」をみましたが、今日は27ページの「海外拠点機能の多様化」をみます。

自動車と電気機械におけるバリューチェーンの機能別の海外展開見通しを見ます。

まず自動車をみると、現在海外に「製品企画・マーケティング」機能を持つとの回答は10.2%ですが、今後海外での「製品企画・マーケティング」機能の拡充を図ると回答した企業は17.6%へ、同様に「基礎研究」は3.7%から6.7%へ、「応用研究」は3.1%から7.5%へ、「試作開発」は10.7%から14.7%へとその回答比率が上昇しており、研究開発を中心に海外での機能強化を図る動きがうかがえますが、その一方、「量産」は27.3%から25.7%へ低下していることも分かります。

次に電気機械をみると、現在海外に「設計」機能を持つとの回答は9.6%だったが、今後拡充を図るとの回答は14.4%へ、同様に「試作開発」では9.0%から13.0%へ、「デザイン」では5.9%から11.8%へと上昇していることが分かります。

自動車と電気機械ともに「基礎研究」と「応用研究」の海外活動は低くなっていることから、ここが日本のものづくりの強みであり、付加価値や競争力の源泉と考えられますが、海外需要を取り込む上では現地に根差した製品開発が欠かせず、これら機能の一定程度の海外展開はやむを得ないと考えるのが妥当のようですね。

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