中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

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従業者数全体の変化見ると・・・

2017年05月11日 05時00分17秒 | 2017年版「中小企業白書」
zおはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」27ページ「第1-2-4図 存続企業の規模間移動の状況(2009年~2014年)」をみましたが、今日は28ページ「第1-2-5図 企業規模別従業者数の変化(2009年~2014年)」をみます。

下図から2009 年から 2014 年の間で従業者数全体の変化を、企業規模別に確認すると、中規模企業では 201 万人増加している一方、大企業では 56 万人の減少、小規5 模企業では 115 万人の減少となっており、全体では 4,803 万人から 4,794 万人へと微減していることが分かります。

次に、従業者数を変化させている企業の特徴を確認するため、2009 年から 2014 年まで存続していた企業を存続企業、2009 年以降に開業した企業を開業企業、2009 年から 2014 年の間に廃業した企業を廃業企業とし、それぞれの従業者数の増減を見ると、2009 年から 2014 年の間に、存続企業は 1,318 万人の従業者を増加させ、1,223 万人減少させ、全体として 95 万人増加させている一方、開業企業は 551 万人の従業者を増加させ、廃業企業は 656 万人の従業者を減少させていることが分かります。

この結果について白書は、全体の従業者数の変動に、開業企業・廃業企業が一定程度影響していることが分かる。

これを規模別に確認すると、開業企業の中で従業者数を最も増加させているのは中規模企業であり、開業企業の生み出した従業者数の約 57%を占めている。

また、廃業企業の中で従業者数を最も減少させているのは小規模企業であり、廃業企業が減少させた従業者数の約 45%を占めている。

存続企業では、大企業及び小規模企業が従業者数を減少させている一方、中規模企業は従業者数を増加させている、とあります。

廃業ではなく事業承継を支援することが雇用の場の形成になるということの裏付けデータということですね。巧いですね!

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