中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

後継者とする理由

2013年07月13日 07時12分48秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 142ページの「後継者を決定する際に重視すること」をみましたが、今日は144ページの「後継者とする理由」をみます。

親族を後継者とする企業の親族を後継者とした理由と、親族以外を後継者とする企業の親族以外を後継者とする理由を見ると、親族以外を選択する理由として多く挙げられているのは「役員・従業員の士気向上が期待できる」、「役員・従業員から理解を得やすい」といった、役員・従業員との関係に関連したものであることが分かります。

相対的に従業員規模が大きく経営における役員・従業員の役割が大きい中規模企業では、役員・従業員の士気向上等の観点から親族以外の後継者が選択され、その結果、親族以外への事業承継の割合が高まっているのではないかということがうかがえます。

また、親族を選択する理由としては「血縁者に継がせたい」に加え、自社株式等や借入金の個人保証の引継ぎが容易であること、金融機関との関係維持が容易であることといった企業の財務・経営資産に関連した項目が多く挙げられています。

かつて、ものづくり中小企業の経営者との話の中で、経営資産に関連して血縁者間で後継トラブルを抱えているという相談を受けたことがあります。

裁判でしか解決できないという話だったのですが、このトラブルで時間を取られて、精神的なダメージも加わり、技術開発に没頭できないと語るその姿が非常に寂しそうだったのを思い出します。

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