フランス語習慣

仏検1級合格者によるフランスとフランス語のおいしい話。語学とフレンチに舌鼓。(Opera 推薦)

Vincent

2007-06-30 21:42:29 | グルメ


靴のセールに出かけた後、フレンチでランチ。お嫁さんと現地で待ち合わせですが、思ったより時間がかかって、予定より一時間近く遅れての到着。いやはや、困ったもんです。すいません。

お世話になったのは港区六本木のフレンチ・レストラン「ヴァンサン」。フランス語をしている人にはわかりますが、これは男の子の名前。有名な画家ヴィンセント・ヴァン=ゴッホのヴィンセントはフランス語ではヴァンサンに近い音になるのです。シェフにお話を伺ったところ、フランスの料理人の名前をいただいたのだとか。おそらく、18世紀の料理人Vincent de La Chapelle (ヴァンサン・ドゥ・ラ・シャペル)のことでしょう。

飯倉片町の交差点から歩いてすぐのところにあるお店。ランチのセットもあるのですが、ぼくたちはアラカルトでお願いすることになりました。スパークリング・ウォーターとグラスワイン(赤)が給仕されたところでランチスタート。

彼女が選んだ前菜は「本日のシェフ特製オードブル盛り合わせ」(Hors-d'ouvre Panaches)



色彩が鮮やかで初夏を思わせる一品です。

ぼくが選んだのは「スモークサーモンの温製 シブレットソース」(Escalope de Saumon tiède,Crême de Ciboulette)



スモークのかかりが非常によく、その上、肉感が生のようでとてもおいしくいただきました。自転車をこいで疲れていたのですが、これで簡単に復活。やはり、おいしいものを食べると人間は元気になります。

お嫁さんのメインは「鴨の胸肉のロティー キノコソース」(Suprême de Canard, Sauce Champignons)。ロティというのはロースト。



ここでは、蓋をつけて給仕し、二人の料理を同時に開けるということをしています。せっかくカップルで食事を楽しみに来ているのだから、同時に食べていきたいという気持ちを汲んだサービス。いいですね。

おいしい料理は目に入ってきた瞬間に分かります。この料理はその一例。ぼくも少しいただきましたが、丁寧に調理されているという印象を受けました。

初めて彼女をフレンチに連れて行くという場合は当てはまらないのでしょうが、純粋にフランス料理を楽しみたいという場合に大切なのは安心感です。そういう意味で、丁寧に調理されているというのは信頼できます。

そう考えると料理も心理的な側面が意外と大きいのかもしれません。

さて、ぼくが選んだメインは「仔羊の背肉オイル焼き 香草風味」(Côte d'Agneau aux Fines-Herbes)



羊というと癖があるという思いを抱く人も多いでしょうが、子羊はあまり癖はなく、肉肉しているところが美味。城シェフのこの品はソースが絶品でした。

子羊の骨付きのローストというのはフランス料理ではポピュラーなメニュー。定番と言ってもいいと思います。肉肉しているところがぼくは大好きなのですが、忘れていけないのはソースの存在です。

フランス料理を世界の座に押し上げた立役者はソースと言っていいくらい、ソースはフランス料理では大切。洗練されていなかったフランス料理が宮廷料理としてヨーロッパを支配していく過程でさまざまなソースが生み出されていったのだそうです。

城シェフのソースは正統派。なんだか家に帰ってきた感じがしました。城シェフによると、こういった味は、一手間抜くと維持できないのだとか。城シェフとつい話し込んでしまったのですが、新しい試みも大切だし、ビジュアルも大切だけれど、代々受け継がれていくフランス料理の遺産というのがある、それを守っていきたいという思いが人なつっこい笑顔から伝わりました。

ワインリストのワインは価格高めですが、今度はディナーで行きたいお店です。

住所………東京都港区六本木5-18-23 INACビルB1
電話番号…03-3589-0035
営業時間…ランチタイム11:30~14:00(L.O)ディナータイム18:00~22:00(L.O)
休み………第1・3日曜はお休み。それ以外の日曜・祭日は夜のみ

他にも記事があります。興味のある方は次のリンクをどうぞ。
http://www.tepore.com/gourmet/20020902/detail/01.htm"

Le Rostand

2007-06-29 13:26:50 | 旅行

週末は、家族や友人、そして愛する人とリラックスして過ごしたいものです。たとえば、公園でゆっくり時を過ごすなんてのもいいいですよね。



写真はパリのリュクサンブール公園の一こま。あまりに緑がきれいなのでシャッターを切ったら、上の写真が撮れました。

その後、彼女があらかじめ調べておいたカフェ Le Rostand に直行。



CAFE LE ROSTAND
6, place Edmond-Rostand
75006 Paris

今なら、テラスで朝食を取りたいところですが、ぼくたちが行ったときには季節の割に寒く、屋内で朝食をいただきました。



上は La salade Rostand。オムレツとグレープフルーツと小エビ、アボガド、イクラが乗ったサラダ。ぼくは、オムレツを食べたかったのですが、うっかりして deux oeufs と言ってしまいました。何が来たかというと、



目玉焼き。目玉焼きとオムレツがメニューの「卵」欄にあったのであまり考えずに注文してしまったのです。ありゃりゃりゃ…… でも、紅茶はおいしかった。彼女が言うにはマリアージュ・フレールだとか。ロンドンのリプトンとは大きな違い。

二次試験対策(4)

2007-06-28 23:14:46 | 仏検1級


仏検1級はフランス語能力を問うというよりは、フランス語で理解し、考えをしっかりと述べる能力を問うとこのブログでは何度も言っていますが、何度言っても足りる物ではないので、今日も改めて訴えます。もちろん、接続法の活用ができませんというのでは困るのですが、そういった統語法に関することはマスターした上で、それを使って何ができるのかが問われるということなのです。

たとえば、北朝鮮がミサイルを発射した事件が報道されました。

Sankei Web

こんな時、何が求められるかというと、自分の考えを持つことです。何が起こっても知らない顔では、伝える考えもないわけです。伝える考えを持とうと思わなければ、何が起こっているか理解しようと思わない。これでは、いくらフランス語の力があったとしても、1級合格は難しいでしょう。中学生くらいのフランス語運用能力があれば、たいがいのことは表現できますが、中学生のレベルのことしか話さない人に1級は授与されないのだと思います。そこに仏検1級のハードルがあります。

でも、心配しないでください。秀才になれとか、東大を出ろとか言っているわけではありません。仏検1級は学者を育てるのが目的ではありません。実用フランス語検定ですから、あくまで実用を目指しているのです。でも、フランス人が文化や政治を論じることを好むという点を考慮すると、普通に政治や社会の話ができることが求められていると言ったら納得できるでしょう。

たとえば、上の事件について考えようとすると、様々な情報を集めることが最初の一歩かもしれません。まずは、日本語で情報を集めてみましょう。これを読んでいる方の多くは、学習言語=日本語ですから、日本語で何かを学習するのが手っ取り早いはずです。その中で、いくつかのキーワードが出てくると思います。平和「la paix」は最初に出てくるでしょう。そして、国連が出てきます。ちなみに、国連は

les Nations unies

ですが、よく新聞やニュースに出てくる「国連安全保障理事会」はなんと言うのでしょうか? 一次試験を突破した方ならほとんどの方はご存じでしょうか。

le conseil des Nations unies

ですね。こうやって、日本語で理解したことをフランス語で表現するにはどうすればいいかなと考えていくと、自然にボキャブラリーが増え、自分で考えることのできる話題が広がります。

もう少し詳しくと思った方は、次のリンクがお勧めです。

Le Premier ministre japonais réclame une "réponse sévère" aux tests de missiles nord-coréens

二次試験対策(3)

2007-06-25 05:37:50 | 仏検1級


一次試験が終わって一週間が経ちました。二次試験が7月15日ですから、そろそろ、一次試験の結果が発送されるのでしょうか。自己採点で微妙な方は、二次試験の勉強をするべきかどうか悩むところでしょうが、そんな方には次のアドバイスを。二次試験のために勉強するのではなく、自分の知性のためにいろんなことに触れましょう。

仏検1級はフランス語力だけではなく、知性とそれをフランス語で理解し、表現することが問われます。ある意味、みなさんの知性の豊かさを試されているのです。フランス語を話すということは、知性の豊かさの一つです。日常会話レベルのフランス語も豊かさです。しかし、政治や文化を理解し、議論に参加できるということはさらなる豊かさです。

【2】格差社会が最近叫ばれているが、格差があることについてどう思うか。

これは微妙な問題です。ぼくの立場は明確で、格差があることはいいことだと思っていますが、もちろん、これがいけないというのも立派な議論です。しかし、二次試験でさけておきたいのは感情的な議論です。今回の大統領選挙でも感情的な議論をしかけたロワイヤル候補が負けたことは記憶に新しいでしょう。受験者がこれをすると選挙で敗れるわけではありませんが、最悪の場合は、試験で破れるリスクがあります。冷静に行きましょう。

上の問題を論じるには、賛成論と反対論の両方の立場に立って議論を展開してみることが大切ですが、その上で、重要なキーワードがあります。それが、「機会の平等」と「結果の平等」です。この二つの用語はフランス語で知っておきたいところです。

égalité des chances
égalité des résultats

この二つの用語を使い、それぞれの違いを議論するというのは大切なポイントになりそうです。その上で、「inégalité」や「discrimination」にコメントをすることになるのでしょうか。

一人では議論するのは難しいというひとは、他人の議論をまねてみるのもいいでしょう。

http://lmsi.net/spip.php?article536
L'Assemblée nationale

202: Nicole Fahri

2007-06-24 18:58:59 | 旅行


蚤の市が好きなお嫁さんと出かけたのが Portobello という通り。地下鉄を降りたところから目立つ人通り。警察官の女性がなにやら配っていたので受け取ってみると、「pick pocket」に注意とのこと。人混みの中でスリの被害があるんでしょうね。

覚悟して通りに出かけると、確かに、雑踏です。狭い通りの両側にお店が軒を連ね、通りの真ん中にもスタンドが展開しています。中でも、銀製品を売る店が目につきました。スリの被害に遭わないように注意をしながら歩いていくと、いつの間にか食べ物屋が登場。どうやら、通りの終わりに来たようです。

そういえば、朝から何も食べていないことに気づいた二人。ブランチをかねてすぐそばの Notting Hill の方まで歩くことにしました。どこかで聞いたことのある名前だなと思ったら、映画に登場する通りの名前だったんですね。

候補としては二つ。最初のお店をパスして二軒目に。それが、このお店でした。



202: Nicole Fahri
202 Westbourne Grove
W11 2RH
tel: 020 7727 2722

本来、ファッションブランドのお店ですが、その中にあるカフェの方が有名らしく、ぼくたちがお店に入ったときにもいっぱいいっぱいの感じ。実は最初のお店に戻ろうかと考えていたのですが、ウェイターが何名ですか? と聞きに来たタイミングが絶妙で、成り行き上お世話になることになりました。



ちょうど雨が降りそうな少し憂鬱な天気。でも、中にいるよりは外の方がいいし、外ならすぐにあいているので寒いのを覚悟して外をお願いしました。本来、五月といえば非常に天気がいいのですが、ぼくたちの滞在中は気温が低く、この日も寒い土曜日となりました。



案内された場所は緑に包まれ、ウェイターが行き来する以外はとっても静か。聞こえてくるのは鳥の鳴き声。通りを眺めながらカフェを飲むブランチもいいけれど、鳥の鳴き声に癒されながらのブランチもいい。



ぼくは定番のアールグレイをいただき。もちろん、水はスパークリング・ウォーターです。確か、スコットランドの炭酸水だったと思うけれど、名前は忘れてしまいました。



彼女が頼んだのはお店の定番「パンケーキ (Butter milk pancake)」。ベリージャムとバター、そしてシロップを肉厚のパンケーキにつけて食べるのですが、これが本当にしっとりとしていて、イギリス的な料理の中で一番おいしかったかもしれない。trusted places というサイトを見ると、こんなレビューが書き込まれています。

We go to 202 often and I cannot fault it, I would definitely recommend 202 for breakfast/brunch/lunch. I love the Buttermilk Pancakes!



ぼくが頼んだのはフレンチトーストとベーコン。かなり大きなフレンチトーストですが、甘ったるいフレンチトーストではなく、かりっとした大人の焼き上がり。塩味のきいた肉厚のベーコンがいいコンビネーション。 trusted places というサイトを見ると、こんなレビューが書き込まれています。

All of the dishes are great but ones to try are the french toast with bacon which is delicious and the scrambled eggs with salmon.

確かに、二人とも大満足しました。

ウェイトレスも親切で本当によかった。また行きたいお店です。なお、ロンドンで一番おいしいフィッシュ・アンド・チップスという話も。そのときにはこの地図をプリントアウトしよう。

Dickens Inn

2007-06-23 20:57:26 | 旅行


東京を朝に出ると、ロンドンにはその日の夕方着くことができます。時差と疲れを我慢して、その日の10時くらいに眠れば、時差の解消へ向けて大きな一歩を踏み出すことができるのですが、忘れてならないのは夕食。疲れのために食欲がないからとさぼると夜中に空腹で目を覚ますことになります。これまで何度それに泣かされたことか……

今回は、二人ということもあり、ホテルのそばのパブに行ってみました。



Dickens Inn
St Katharine's Dock,
Tower Bridge,
London, E1W 1UH
Tel: 020 7488 2208
Fax: 020 7702 3610

住所を見れば分かるように、Tower Bridge のそばにあります。Thomas Telford という有名なスコットランド人の技術者が建築したとサイトには解説してあります。一階がパブ、二階がピザ、三階がイギリス料理となっています。ぼくたちは一階でギネスのハーフパイントを買ってそのまま二階に移動。ちなみに、パイントという単位はヤードやポンドといった単位において容積を表す単位だとか。

1 pint = 0.56826125 litre = 568.26125 ml

二階でピザとサラダを頼みました。女性の店員がいたのですが、この人はあまり仕事をせずにぷーたらしていました。がんばっていたのは青年。ウェイターやウェイトレスというのはあまり人気がないのか、移民と思われる若者が従事していました。



ガイドブックに載ってあったパブの中から行きやすそうなお店を選んだのですが、ピザのお味はまあまあ。これで約15ポンド。この時には GBP 1 = JPY 250 だったので、4,000円というところ。今から思うと、コストパフォーマンスは高い方でした。

なお、地下鉄で行く場合には、District line または Circle Line の Tower Hill 駅下車。

二次試験対策(2)

2007-06-21 07:36:59 | 仏検1級

以前このブログで診断したとおり、ゲームコンソールの方は任天堂の Wii の一人勝ちのようです。これまで勝利を収めてきた Playstation は今回は辛酸をなめ、その責任を取る形で Playstation の生みの親である多々良木社長が辞任することになりました。フランス語でもこのニュースは取り上げられています。

Le père de la Playstation démissionne

仏検1級の一次試験を受験する人にとっては平易な文章だと思いますので、ぜひ、読んでみてください。その上で、次の問題を考えてみてください。

【1】テレビゲームの携帯化が進んでいるが、これは子供たちにとっていいと思うか。

二次試験では、紙を渡されます。それには、トピックが二つ書かれてあり、受験者は三分間の間にどちらにするか決め、頭の中で三分間のプレゼンテーションを組み立てます。難しいように思えますが、実は、高等師範学校などでは日常茶飯事に行われているトレーニング。ぜひ、身につけておきたい技術ではありますが、その前に、どのようなトピックが出てもたじろがないようにしておきたいところです。

そこで、上の質問なのですが、みなさんはどうですか? 反対ですか? それとも、賛成ですか?

どちらの立場に立つのか、あるいは、新しいテーゼで向かうのか。決めたらプレゼンテーションを組み立てましょう。参考までにぼくがインターネットで見つけた記事を少し。

「テレビゲームと子供たち ―社会心理学の立場から―」取材ノート 1of3 【ビデオゲームの影響研究の動向】

ゲームの影響、親次第 買う前に…ルール設けて

巷にはゲーム脳という言葉もあるようですが、記事を読む限りは、さまざまな議論の余地があるようなので、ぼくならプレゼンテーションで使うことは控えます。

最後に、上のトピックに対するぼくの組み立ては次の通り。

(1) これは議論が分かれる問題など短い前置きをした上で、ぼくの立場は「条件付きでいいと思う」と述べる。
(2) 反対論者の立場を述べる。つまり、テレビゲームをいつも持ち歩き、夢中になっている子供たち、それにテレビゲームが与える悪影響について述べる。
(3) 賛成論者の立場を述べる。テレビゲームが子供たちに与える好影響について述べる(上のリンクから見つかります)。
(4) 最後に自分の立場を説明する。

みなさんはどういうふうに組み立てます?

二次試験対策

2007-06-20 05:51:57 | 仏検1級


ずいぶん前に仏検1級の関門は一次試験で、準1級を合格している人からすれば、二次試験は対策と言うほど考えるものはないと書いたことがあります。実際、ぼくも一次試験から二次試験の間はほとんど何もしなかったと言う方が正確です。

いや、それでも、合格するには何かしたんでしょう? と懐疑的になる気持ちも分かるので、実際にしたことをリストアップしてみると

(1) France 2 ou Radio France Internationale
(2) Le Monde

二次試験会場に足を運んだところで、この一ヶ月フランス語にまったく触れていなかったというのはまずいので、どちらかという最初の頃はRadio France Internationale で実際の音に慣れておき、直前の一週間あたりはそれを使ってシャドーイングを行っておきました。

語学は究極のところスポーツですから、直前は口の筋肉や舌がフランス語を話すようにトレーニングを少しはする方がいいだろうと思ったからです。

それから、一週間前には自分なりに想像されるトピックを選んで山を張ってみました。楽しいからやってみたのですが、結果は大外れ。でも、山を張るには現在の日本の状況をよく知っておく必要があるので、上のもの意外に新聞などには目を通しておく方がいいでしょうね。二つあるトピックの中からどちらかを選んでプレゼンをしなさいと言われて、どちらも何のことか分からないとなれば、フランス語以前の問題です。

無理矢理結論をつけるとすれば、これから二週間は新聞に目を通してさまざまな社会の現象に興味を持つようにすることでしょうか。

ということで、これからは、最近気になったトピックについて取り上げていこうと思います。

ミュージカル

2007-06-19 07:31:59 | 旅行


ロンドンに行ったら楽しみたいことと言えば何でしょう? 高いポンドを考えるとショッピングとは勇気を持って言えないのが現実です。実際、ヨーロッパを巡ってから最後にロンドンに入ると、おそらく、買いたいものも買えなくなるでしょうね。

ブロードウェイもミュージカルで有名ですが、ロンドンもミュージカルが盛んです。日本で大人気になったミュージカルは確かにロンドン発が目立ちます。「オペラ座の怪人」しかり、「レ・ミゼラブル」しかり。

ぼくたちが観たのは「Lord of the ring」。そう、映画三部作で有名になった「指輪物語」のミュージカルです。ホビット族のフロドが主人公。20世紀を代表するファンタジー。英語では、上の綴りを省略して「LotR」とも書かれるようです。



本来、一つの作品として書かれており、作者のトールキンは実は大きな一巻本として出版したかったそうなので、三部に分けられたのは便宜上なのですが、映画では、その体裁を踏襲しています。ミュージカルでは休憩を一度挟んで一回で上演。そういう点では、トールキンの意志に近いのかもしれません。

感想。ガンダルフはやっぱりかっこいい。そして、ゴクリ役の役者がすばらしい。日本語では「いとしいしと」と言っていますが、英語ですから「my precious」となっています。演技ぶりは好評で、閉幕後に登場して一番大きな拍手をかっさらったのは他でもないゴクリ役の役者でした。

あまりたくさん書くとおもしろくなくなるので簡単に言っておくと、巨大クモの登場やサプライズや舞台装置など楽しめる要素満載。ストーリーを知っていれば、あまり英語は得意でなくても楽しめると思います。

一次試験

2007-06-17 23:52:38 | 仏検1級
本日は仏検1級の一次試験。みなさん、結果はどうだったでしょうか? ぼくは昨年の11月に青山学院大学で受験しました。雨の中の受験でしたが、教室を出るときに始まった渋滞が、模範解答の配布場所でピークになり、セールさながらのもみくちゃを経験。今となってはいい思い出です。

昨年と比べて今年の問題はどうだったのでしょうか。気になるところではありますが、あちこちのブログで報告があがるでしょうから、それを待つことにします。

厳しくつけて自己採点が100点を上待っている方はおそらく一次試験突破ですから、二次試験へとがんばりたいところですね。ただ、一次試験と違って、対策が非常に難しいところです。まずは、一週間ほど頭と体を休めてください。

一週間経ったところで、ぼくの体験談を交えて二次試験の対策をお話します。

何はともあれ、お疲れ様でした。日本におけるフランス語のコミュニティはみなさんのがんばりで支えられているのです。