ひび壺迷

壺迷のブログ(テスト)

穴埋め

2012-03-13 23:38:07 | Weblog
いつものことながら更新せず・・・

最近は,非公開のfacebookにばかり書き込みをしていまして,以前にもましておろそかになっています。

さて,穴埋めで中国美術関係のご報告しますと,昨年,あれから福建省博物院(いつの間にか院に昇格)に行きました。撮影禁止のマークがあったのですが,係の人におたずねするとOkだというので,写真を撮りまくりました。ここは,福建省の様々なローカル窯の残片が展示されていて,とらせていただいた写真は資料として相当価値があるように思います。
博物館で写真をおねだりすると結構Okが出ることがあるのでお試しを。(最も図録が無いので,写真NGだとどうなのよということになります。昔,福建省のローカル窯ばかりをあつかった10冊くらいの図録がありましたが,現在は入手できないかと思います。)

それから,杭州の,老虎洞南宋修内寺窯あとに行きました。山の中をさまようこと・・・大変な思いをして見てきました。写真が窯跡です。ただ,皆さん方はこんな思いをしてまで,見に行く価値は無いようにおもいます。というのも,新装なった南宋官窯博物館と杭州歴史博物館に,ほとんどの出土品が収められています。図録もばっちり出ています。
南宋官窯博物館は,リニューアルされてとても気持ちの良い博物館になりました。(昔が?だっただけに)

それから,西湖の印章博物館。常設展ですが,ここも写真Ok。前回はしょぼいデジカメだったのでピンぼけが多く,今回リカバリー。それから企画展で方介堪の作品展をやっていました。相当な数の書や篆刻作品画展示されていたので,もしやなま印譜でも売っているかとおもったのですが,なにもありませんでした。(これも写真を撮りまくりました)
あと,西冷印社の売店で(市内にあります)王福庵の印譜(印刷なのに高い!)を購入しました。

あとは,ちょっと仕事が忙しくて・・・
とーはくの清明上河図の展示くらいかな。初日にいって6時間近くならび,やっと見ました。これで精魂尽き果て,他の展示はざっと見ただけ。再度来ようと思いつつ,仕事が忙しくて正月一回で終わりました。でも,弘歴是一是二図や朗世寧の乾隆騎馬図など,間近にみられて大変勉強になりました。

隙間を埋めるアップデートはこんなところです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

もう確約しませんが,HPのアップデート準備はしています。ギャラリーの写真を取り直してます。三分の一くらいでめげています。
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龍泉大窯楓岩洞

2011-11-23 22:00:25 | Weblog
龍泉の官器(というんだそうです),明永楽,洪武の皇宮に納めたものを焼いた楓岩洞の発掘標本が大阪の東洋陶磁美術館で展示されています。今年リニューアルされた龍泉青磁博物館の目玉展示品らしいです。
龍泉市も他の中国都市と同様きれいになって見違えるばかりです。

明龍泉窯はちょっと前に台北故宮博物院で展示されましたが,これはその官器の出所を証明する標本となっています。
官窯とはいえないらしいのですが,明宮廷からのオーダー品で「様」と呼ばれる仕様に基づいて制作されているため同時期の景徳鎮と全く同じ意匠のものがあって興味ぶかく,面白い展示です。

標本とはいえ,官器の不合格品を割ったものなので復元率が高く,見応えがあります。
12月25日まで
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呉昌碩展

2011-10-09 22:59:21 | Weblog
呉昌碩展の前期が明日までなので,今日行ってきました。今年は五月に台北で斉白石を見て,秋に呉昌碩。これであと傳抱石をどこかでやってもらうと三石が一年で見られるのですが・・・

今回も東博と台東区書道博物館の共催ですが,書道博物館を先に行くほうがおすすめです。来週から後期展示で入れ替えがあります,朝倉彫塑館の呉昌碩胸像の石膏型が妙にリアルでした。前期展示では篆刻があまりなく小林斗庵が寄贈した印譜と印材が中村不折使用印くらい。図録だと後半はすこし出るかもしれません。

http://www.taitocity.net/taito/shodou/
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故宮学(予告編)

2011-08-29 21:05:49 | Weblog
故宮学という学問が流行っています。故宮博物院について様々な研究を行う学問です。かくいう私もすこしかじっておりまして,すこしづつ故宮の勉強をしています。ここのところ勉強しているのが故宮ID。
追って,HPで公開したいと思いますが,故宮に収蔵されている文物の識別子(背番号)について整理しています。

現在,故宮の文物ID(台北)は3つのコードから成り立っています。

これは展示や故宮の図録に記述されているもので,/にはさまれて3つが併記されています。最初は,清朝崩壊し溥儀が立ち退いたあと清宮善後委員会によって整理されたIDで,これは文物が溥儀から引き渡されたあとどの宮殿にあったかを示すもので,千字文の一つの漢字を建物コードにして,基本的にはそのあと配置ロケーション別にふったもので,故宮IDの基本となります,
たとえば,養心殿は呂から始まるコードです。

二つ目は,現在の故宮博物院の識別コードで,現在の故宮文物の由来(北平故宮,中央博物院,購入,寄贈)などを頭文字に撮ったシリアル番号です。

三つめは,文物南遷の際,上海で棚卸しをした際にふったもので,濾(古物館),士(図書館),寓(文献館),公(秘書所)別にふった,箱の番号になります。現在箱は新しくなってもこの番号識別子は普遍となっています。

これらから何がわかるかというと,当時の故宮博物院が評価した文物のランク,それから,トレーサビリティ。つまりこの文物がもともとどういういわれで故宮に収蔵されたか,など様々な情報がわかるようになっています。

というようなことをまとめております。
すこしまとまったらほHP上にアップしようと思っています。


写真は全く無関係の,朱砂凍でちょっと古いです。
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おひさしぶりで

2011-07-31 21:44:13 | Weblog
最近のまくらことばはいつもこれです。
ここのところ,島田幸一先生の作品を集めています。粉青の倣汝窯のぐい飲みを五客そろえて茶碗にしようと思っているのですが,ひとつひとつ微妙に作りが違っています。汝窯自体は官窯だったので型出しが多く,厳格に寸法が決められていたのに対し,手作り感があって好きです。もっとも島田先生は胎は紫の南宋官窯仕様ですので,汝窯と官窯のハイブリッドというのが正しいんだとおもいますが・・
最近は東博の南宋官窯の魚鱗かんにゅうのはいった碗の写しとか,あたらしいものにもチャレンジされていて,コレクションがたのしいです。ここまで高騰していると中国ものを買う気には当分なれないので,日本の唐物写しの焼き物にはまっているという訳です。民国くらいの倣官窯のものが特に高いんだそうで,まぁ好きにしてくださいという感じですか。

出光美術館の明清景徳鎮展を見ました。図録によると出光の清朝官窯は戦後,体系だってコレクションしたものだそうで,さすがに超一級のものではないですが,日本にいて体系だって清宮の焼き物が拝見できる企画でした。日本の博物館は清朝のものがほとんど無いので常設してくれるといいんですが,たとえばあのビルもうワンフロア美術館にするとか・・・
でも赤絵が充実していたりとかやはり日本のコレクションだなぁと思いました。

陶片コーナーは北京の故宮と交換したものが展示されていたりします。

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甘く見てました

2011-05-01 20:55:52 | Weblog
皆様お休みはどのようにお過ごしでしょうか?
私は一昨日から台湾にきています。今日は呉政憲先生と谷関という山に登って来ました。
実は今回は台北の歴史博物館が目当てです。
あと春茶を買うのも目的で山に行ったのですが。
今日まで歴史博物館では端渓の硯展。八日まで斉白石展と瀋陽故宮展が開かれています。
本当は四月中旬まで田黄展といのをやっていて土日で見にこようかと思っていたのですが、図録を買えばいいやと思っていたら図録は初日に売り切れたということでもうありません。いつもの古本屋を二件回ったのですが自分の分も買えなかったということです。汗牛さんにもほかの古本屋にも行こうと思っていますが、まずダメじゃないかということでした。甘く見てました。
斉白石とほかの展示の図録は買えました。端渓はあと数冊。
展覧会自体は斉白石が凄かったです。遼寧省博物館のものを展示しているのですが、これだけ大量に時代を追って見られるのは、すごい事です。
特に家の前の貼り紙というか、告知文の展示が面白く笑ってしまいました。
例えば、絵の値引きはしません。一緒に食事もしません。写真もお断りとか、花鳥画に虫を追加するといくら加算しますとか、白石老人は心(心臓?)病気なのでお会いできませんとか
絵も気合いを入れているものやらさらっと書いたものなど実に堪能できます。
台湾にいらっしゃる方は是非歴史博物館によってください。
明日は故宮に行きます。
そう言えば分院全くできてないそうです。

追伸
政憲先生のお二人のお子さんはあいついでご結婚されました。もうリタイアモードで週に四日は山に登ってるそうです。完全に息子さんに代替わりです。
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自粛しています。

2011-04-21 22:03:20 | Weblog
東日本の震災で自粛していました。
被災された皆様には,ひとなみですが心を強く持ってがんばっていただきたいと思います。
台湾の呉政憲先生はじめ応援のメールをいただいています。

皆さん,うちの焼き物の心配をしていただいているのでご報告しておきます。

結果として福建省シ章州窯の尺皿2枚を壊しました。
一枚はタンバン手,もう一枚は赤絵です。
磁州窯の壺もカケが出ました。

紫砂,寿山石に被害はありません。以上です。

新聞によるとこの震災で流出,紛失した文化財は300から400以上だそうです。
今文化財の話をするというのも不謹慎だと思いますが・・・
仙台には懇意にしている骨董商が二人いて心配です。
東博も展示を再開したようです。東洋館は耐震工事中だったので大丈夫だと思います。

近所のさくらは今年もきれいに咲きました。
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大和文華館

2011-03-01 21:01:33 | Weblog
関西方面のかたへ
奈良の大和文華館が開館50周年記念名品展として,現在館蔵の中国美術を展示しています。
国宝「雪中帰牧図」はじめ名品が多く展示されています。私は,黄色に紫で太湖石や馬上人物などが絵付けされた尊(青銅器を摸した景徳鎮)が印象に残りました。
近郊の方はぜひこの機会に訪れてください。

最近は,BSで博物館の番組が放送されてこのまえは大倉集古館でした。放送大学でも博物館学の講座があったりとBS,CSをこまめに探すと面白いです。ディスカバリチャンネルが台北故宮の文物管理のやり方をテーマに番組をやっていました。

それからIPADで細川家の永青文庫の電子図録というのが発行されました。永青文庫はこのまえ,日曜美術館でも取り上げられていましたが,IPADで電子化されるというのは,きわめて便利で他の美術館,特に台北などがやってもらいたいものです。
図録といえば,東博もそろそろ新しい図録を出してもらいたいですね。中国陶磁は1,2とも絶版だったかと思います。無理に買っても白黒だし。このさい電子図録でも・・・

あと,天来書店から筆墨硯紙事典という書籍が出ています。(最近の本ではありません.最近見つけました。)文房四宝の本だと,文人やコレクタのうんちくが多いのですが,この本は完全に実用に徹していて,コレクターの観点ではなく,実用観点から文房具の選び方などが丁寧に解説されています。このシリーズで,DVDも出ていて,中国編というのが,素人編集(失礼!)ながら,とても参考になります。

ということで,とりとめのない文章で失礼。
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写真が間違っていました。

2011-01-03 22:32:28 | Weblog
こちらは水吉窯のいわゆる「天目」のものはらです。(2007年)
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いやはや暑いですねの次が寒いですねとは

2011-01-03 21:11:35 | Weblog
このHP放置プレー状態でして,いっそ閉めてしまおうかとも思っています。とりあえず本年もよろしくお願いいたします。

昨年秋から冬にかけては,日本でいろいろ面白い展示があって楽しまさせていただきました。

まずは大阪東洋陶磁博物館の,修内寺官窯展。今回の図録でも触れていましたが,ここの陶片ってむかしから流出していて,「今さら・・・」という感もなくは無いのですが,体系だって標本を見ることができ,おもしろかったです。東洋陶磁,前の汝窯展もそうでしたが,マニアックな企画が多く,わざわざ「新幹線で見に行こう!」と思わせていただけるものが多いです。これからもがんばってください。
展示のパネルではちょろっと,「窯跡の見つかっていない哥窯の残片がここから見つかったため,哥窯はこの修内寺官窯の再晩年あるいは,官窯が閉じてから修内寺の窯で焼かれたものかもしれない」という説は,十分わくわくする切り口だと思います。出土した哥窯の残片が倣製でないと証明できたら画期的です。
ともあれ,この窯跡公開されているんだったら,杭州まで見に行こうかと思ってしまいます。

それから,青山根津美術館の宋青磁展。これはここの美術館のお得意企画なのですが,これだけ揃って,しかも元,明の龍泉窯を一切混ぜずに見せていただける機会はそうなく,非常に満足感のある展示でした。千声,万声が揃ってみられるのも久しぶりです。こちらの企画も残片の展示があって興味深いものがありました。台北の龍泉窯展より個人的には満足度高かったりして・・・
北宋から南宋にかけての龍泉窯は本当に美しいです。これだけ揃った展示は,当分無いのではないかと思います。そういえば,同時に買った米色青磁という本で,紫高鉄足の鉄色,紫金砂というものなのですが,焼成時の温度で胎の色も変わるという話を読ませていただいて,大変勉強になりました。

あとは,出光美術館が開催した福建省貿易陶磁の展覧会。館蔵のシ章州窯がかなり展示されていて,見応えがありました。いわゆる呉須赤絵がかなりの数展示されていて,圧巻でした。静嘉堂文庫美術館や京都博物館などもそうですが,この赤絵いわゆる「釉上彩」ですから使っていたたらすぐとれてしまう赤絵が全く焼けたままの状態でいつも大量に展示されるというのはすごいことです。これも日本人の呉須赤絵好きを象徴していますね。シ章州平和窯の博物館には,前も述べましたが,完品はゼロ。近隣の古物店でも一切完品をみることは無かったのに対して,日本でこれだけ焼いたままのミントな赤絵があるというのも,(相当ヨーロッパへ流出したらしいですが〜)日本人は潜在的に福建省の焼き物が好き!ということを物語っています。景徳鎮官窯は,すばらしいですが,見ていると集中力が吸い取られるというか,それだけ厳しい出来なのに対して,福建省のこれらなんちゃっては,実にこころが休まります。

天目茶碗,いわゆる水吉窯(建窯窯跡群の中核をなす窯)の展示もありましたが,これはあまりびっくりするようなものは無かったです。水吉窯は,数年前から窯跡出土の発掘品が山のように流通して,かなり安価に購入できますが,誰の持ち物であったというトレーサビリティのない出土品の水吉窯なら,ただの地方窯の茶碗ですからね。しかも,稲葉天目などが使った鉄胎ではなく,水吉窯でも下手の土胎。これはいくら安くても・・・

棗に関しては,福建省付近ということで展示されていました。これ多分,決着はつかないでしょうね。福建省にはこの手の窯が数百という単位で設置され,貿易用の陶磁器でなく,なにかを入れる容器として焼かれ,日本で棗という茶道具に昇格?したこれらの焼き物の窯跡の特定というのはおそらく無理なんだと思います。

ということで,最近は博物館おたくに徹しています。今は我慢の時です。



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