極東の片隅で頼東進も叫ぶ

頼東進は引きこもりがち、食いしん坊、飲み助。

闇の子供たち

2008年08月28日 09時11分58秒 | ロバの耳
 公開以前からとっても気になっていた『闇の子供たち』を昨日見てきました。

 タイでの幼児売買春や臓器売買を取り扱った映画です。

 これは原作本をぜひ読まねば!と思いました。

 多分、、、映画で描ききれないことがあると思うから。

 映画は映画でもちろんいろいろ考えさせられます。

 違和感を感じる部分も多いけど。

 考えさせられたのは、、、

 チットかなぁ?

 自分が昔そういうことになってたら将来はそういう道しかない。

 っていうか、あの状態で生き残れて大人になれること自体すごく珍しいことなんだと思う。

 子どもの売買春については、、、何とかしたいけど私には力がない。

 幼児性愛者(っていう言葉で正しいのかな?)というのは、、、

 ある一定の割合で生息してるんだと思います。

 もともと幼児にしか興味が無い、あるいは幼い男の子、女の子が好きっていう。

 それと、エイズや病気が怖いからそういう対象がどんどん低年齢化していくっていうような。

 どうしたら、、、いいんだろう・・・?

 買う大人がいるから商売として成り立つのか????

 その点では臓器売買も重なる問題だと思います。

 私はずっと前から日本の子が欧米で臓器移植を受けるための億単位のお金を募るっていうのに疑問を持っています。

 街頭で募金活動してるの見ても私は募金しません。

 海外に飛ぶ様子や手術の成功、帰国したとかニュースで見てもちょっと冷めた気分になる。

 なんていうのか。。。

 あれってある意味臓器売買じゃないの???

 日本の法律の不備ももちろんあるけど、、、

 やってることは、、、タイで生きてる子どもから臓器を掻っ攫ってくるのと、、、

 変わらないと思います。

 それと、子どもの臓器売買ってインドやインド寄りの中東アジア付近では大昔からやってるのでは???

 子どもの親と現地の仲介者にお金が渡るケースだったり、身寄りの無い子を攫ってくるケースだったり。

 どの場合もそのときは子どもにすごく良い服を着せて体も清潔にして見栄えを良くするっていう。

 エイズは、、、カポジ肉腫になるころには骸骨みたいになるんじゃないのか?

 それにしては健康的だったような。。。


 南部さんは最後には自殺しちゃうんだよね。

 多分意見の分かれる部分だと思う。

 映画見てすぐ、『なんで自殺したんやろう・・・?』みたいにすんごい不思議だったんだ。

 世の中の、、、幼児性愛傾向の人間って罪悪感をこれっぽっちも持ってなく、自分の欲求を満足させることが最優先だと思ってたから。

 嫌悪感持ってたらあんなことできないよね。

 いろいろ考えて思い当たったのは、、、南部さん自身は自分の幼児性愛傾向が嫌だったけどどうしようもなかったってことかなと。

 例えば、、、タバコは体に悪いから止めたい、止めなきゃと思いながら吸ってる人もいれば。

 健康のことなんて全然気にせずガンガン喫煙する人もいるっていうくらいの違い。

 止めなきゃ、、、普通の生活を送らなきゃ、、、っていう抑制があの銃撃戦と恵子から手を払われたときふっきれたんだと思う。

 ふっきれたっていう表現はちょっとおかしいけど、自分のやったこととは死ぬまでチャラにはならない、自分で背負い続けるってことに、、、気がついたというか。

 バカは死ななきゃ治らない、みたいな自殺だったんだと私なりに解釈。

 それと、あおいちゃんの恵子役、すごくよかった。

 正義感ぶった勘違い女っぷりが。演技が上手だから余計そう思った。

 あおいちゃん、ますます好きになりました。

 目先の感情に囚われて肝心なことをまったく見てないというか。

 たった一時の感傷に振り回されるというか。。。

 やっぱ、根本を解決しないといけない。

 日本だって100年位前までは貧困による問題で娘が親の米びつになる、みたいなことがあったんだ。

 今のワーキングプアどころじゃないんだろうね。


 映画館はレディースデイの日だったので女性で満杯でした。

 珍しく両隣埋まったくらい。

 とくダネで取り上げられたからみんな見に来たのかな?

 ただ、この映画見て涙流すくらいならもっと、、、具体的な行動をしてほしい。

 臓器提供意思表示カードを持つとか。

 ただ子どもが可哀想、子どもを商品みたいに売買する人間が許せない、じゃぁこの映画を見る資格はないです。

 もちろん、この映画を見ていろいろ自分なりに考えるってことも大事だけどさ。

 原作、読もーーーっと!!!






 『闇の子供たち』    




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