ブログサーバーソフトウェア大全

すっかり日記ツールとして定着したブログ。そもそもブログって何で作るのが賢いか?を作者のオススメ順にまとめてみました。

Tattertools

2012-09-16 14:40:45 | Tattertools
Tattertools(テト・ツールズ)は韓国製のサーバー設置型のブログソフトウェア。PHPで構築され、データストアとしてMySQLを利用する。バージョン1.0.2からGPLで配布されている。

歴史

0.90~0.96 (2004年3月~2005年12月)

最初のテト・ツールズは'ジョンジェフン'が一人で作成し、2004年3月に最初版の0.90を公開した。そして同年同月中にまた0.91を'Dance with Firefox'というコードネームで発表し、Firefoxへの支援を強化した。以後、同年5月に0.92 'Step by Step'、9月に0.93 'Take off'、12月に 0.94 'Steady Foundation'が発表され、2005年3月には現在のテト・ツールズが持っている機能の基盤になった 0.95 '縮地'、8月に 0.96 'COUNTDOWN'が発表された。
鄭在訓の一人プロジェクトであったテト・ツールズは0.96から複数の開発者がチームになって開発を始め、0.96は次期バージョンの1.0 'Chorus(仮)'の公開が遅くなるため公開されたバージョンである。そして、同時期に開発者の'ノ・ジョンソク'を代表にする'Tatter&Company(略してTnC)'が設立された。

1.0~現在 (2006年1月~)

TnCは予定より大幅に遅れ1.0RCを2006年1月に、同年2月10日に1.0(通称『正式版』)を発表した。 1.0は既存の0.9xにその基盤を置かず、TnCの新開発チームによって新たに開発された。そして、この事実による混乱を遮り、既存の方式を選好するユーザーのために0.96を補完したクラシック(0.97)がテト・ツールズ 1.0と一緒に発表された。以後、クラシックから正式版への移転を手伝うマイグレーターが1.0.2に含まれた。なお、この1.0.2からGPLライセンスで公開を始め、1.0.4まではTnCが独自的で開発・公開していたが、1.0.5からは'Tatter&Friends(略してTnF)'という公開開発者フォーラムとTnCが共に開発を続けている。
現在の最新バージョンは1.1.1であり、1.1.0からバージョン名をつけることになった。1.1.0のバージョン名は'Friends'で、最新の1.1.2のバージョン名は'Animato(アニマト)'。

特徴

ゲスト・ブックやRSSリーダーが含まれているのが他のブログ・ツールとの差異点である。0.9x系のテト・ツールズはクラシックから、1.0正式版は最初からUTF-8エンコードを使用、W3C標準勧告の遵守などのことで韓国産の他のブログ・ツールやサービスより進歩的だという評価もある。そして、釜山国際映画際公式サイト、サーチエンジン'初雪'公式ブログ(韓国語), 全州国際映画祭サイト(韓国語)などの企業のホームページからの使用等の韓国からは高い認知度を得た。0.9x系(クラシックを含む)での多国語支援は公式的ではなかったが、1.0からは公式で韓国語・日本語・英語・簡体中国語を支援している。1.0正式版ではApache HTTP ServerのRewriteモジュールを使うため、ウェブサーバーからRewriteモジュールの支援が要求される。
TnCからはダウムと共にTistory(ティ・ストーリ)という名称のテト・ツールズ基盤のブログ・サービスを提供している。他にも'Eolin Platform(イオリン)'はテト・ツールズ利用者の記事を収集するメタ・サイトとしての役目と集団知によるスパム・ブロックシステム(EAS, Eolin Anti-spam Service)としての役目を果している。
他ブログソフトウェアとの差異点はユーザーのデータをXML形式のファイルとしてバックアップ/復元ができることである。テト・ツールズがGPLライセンスで公開を始めた1.0.2からXML形式バックアップを支援している。添付ファイルもBase64でエンコードされブログの記事と共にバックアップすることができる。ただし、添付ファイルのバックアップはオプションである(バックアップするときに選択できる)。

ライセンスについて

テト・ツールズはバージョン1.0.2からGPLで配布されており、それ以前の1.0系や0.9系ではGPLではない。
0.9xコーアのクラシック(0.97)への支援は公式には中断されている。

日本でのテト・ツールズの位置

1.0以降のUTF-8の対応により日本語の利用が可能となったが、日本語のドキュメントが公式サイトも含めて少なく、管理画面など依然日本語化されていない部分もある。
韓国や中国圏での活発なユーザー活動や、高いダウンロード数、高い認知度とは対照的である。
TnC は日本への進出を構想している。

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