L Diary

ヒビコレ雑感。

2012.03.18 鈴本早朝寄席

2012-03-18 | 落語2010〜
鈴本演芸場にて 10:00〜11:30

●正太郎  星野屋
●こみち  芝居の喧嘩
●朝也   七段目
●一之輔  不動坊火焔

今日で本当に早朝寄席卒業の一之輔さん。
だいたい卒業公演は混むのが通例なのだけど、それにしても!な混みようでした。
私は出遅れて9時半頃に到着して、なんとか席を見つけたという感じでした。
結局後ろだけじゃなくて、左右の2箇所ずつあるドア(左側は締め切り)のところにまで立ち見客が。
そしてそれでも入れなくてロビーから見てる人、怒って帰る人もいたみたいです。演者さん達の話では並んでる間もかなり殺伐とした感じだったもよう。
入った時に配られるチラシセットが足りずに、台の上に置いてあるチラシを客がピックアップしながらの入場だったり、鈴本の定席の割引券も足りなくて配布されなかったり、なんてあたりにも混乱ぶりが如実に現れておりました。

先週同様真打披露興行のチケット販売と、前日の深夜寄席でもお目見えしていた『落語協会はなしかグッズ』(手ぬぐい、ステッカー各2種)の先行販売がされていましたが、グッズ販売の玉の輔、喬之助、三之助、ほたるさん達にケチをつけるいやなお客さんもいて、なんじゃこりゃ、な感じです。

そんな中、トップバッターの正太郎さん、良かったなあ。
真打になっちゃうと値段あがっちゃいますからね、二つ目のうちに見ておこうということで今日はこんなに混んで、と笑いをとってから星野屋。
この噺は弥助時代の龍玉さんで聞いた印象が強くて、地味で陰気な噺だと思っていたのです。(談春版も地味という印象は変わらず)。
が、全編明るく楽しい印象で、あら〜、やられた、という感じ。こういうふうにもできるんだと感心。いいねいいね。違う世界に連れて行ってもらった感じ。お見事でした。

二番手のこみちさん、まずは入場に際しての不手際のお詫びと業務連絡から。
定席の割引券をもらっていない人は帰る際に出口でお渡しします、とか、そこから落語のサゲのマクラに入っていったのだけど、心無い年配のお客さんから「早く噺に入れ」的な野次。でもこみちさんはがんばった。芝居の喧嘩、面白かったよ。あんな野次がなかったらもっと良かったのに。

三番手は一之輔さんの披露目で番頭役をつとめる朝也さん。こちらも昨日の深夜寄席に続いての登場です。
前の日のやかんなめがとても良かったので、期待が高まります。
噺は七段目。とにかく口調がいい。朝也さんの気の強そうな感じとあいまって心地よく耳に届きます。なんだか音楽を聞いているような心持ちでした。
真っ赤な襦袢とヘアスタイルを変えてくれたら多分もっと好きになるんだけどなあ。(マジで。)

大きな拍手に迎えられた一之輔さん。やっぱり若さでこのたたずまいは独特だなあと眺めていました。(喬太郎さんが、よく一之輔さんの芸を『骨太』っていうんだけど、自分は一之輔さんのどのへんが骨太なのかよくわかりません。誰かとの比較でこの人は『骨細』とか言ってくれればわかるかもしれませんが、まずそんな機会はないでしょうし。)
お噺のほうは楽しい不動坊でした。一之輔さんは割とアドリブを入れる人なのですがなんでしょう、いい意味で意外と記憶に残らない気がします。
時には噺のほうも、あれ?何やったっけと思うほど。楽しくって心に残らない、最高じゃないですか。

終わって追い出し太鼓が鳴ろうとする中、袖から出て来たのは鈴本のお席亭!
卒業公演は何度か見ていますが、お席亭が出て来たのには初めて遭遇しました。
期待の高さがこんなところにも表れています。でも色々背負わされて大変だ、一之輔さん。
お席亭からのご挨拶の後、最後は他の出演者3人も後ろに並んでお席亭の発声で三本締め。いい日になりました。
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2012.03.11 鈴本早朝寄席

2012-03-11 | 落語2010〜
鈴本演芸場にて 10:00〜11:35

●一左   棒鱈
●ひろ木  時うどん
●志ん吉  真田小僧
●一之輔  粗忽の釘

開演15分前に到着。
もぎりでは木戸銭を・・・たぶんひろ木さんが集めていた、と思います。
横では志ん吉さんがチラシを配り、少し離れたところに今日の出番ではない時松さんがいて。

すでに6〜7割程度の入りの客席。(最終的には立ち見もでました。)
ロビーではメガネ姿の一之輔さんがチケットを売っています。
こちらも出番ではないけれど、ちよりんさんが売り込みをしていて、時々客席に行っては
「本日は、なんと!一之輔自らが、ロビーにてチケットを販売しております!」
と煽る。(でもほとんどのお客さんは既に入手済み、かつ色んなところで手売りしている一之輔さんを目にしているので、にやにや笑いながら聞いている。)
何度目かの時にちよりんさん、
「一之輔本人が恨めしそうに会場をのぞいております。」と、本当に一之輔さん覗いてるし!w
でもってちよりんさんに
「声が小さいよっ!」
とダメ出しwww。開演前だというのにすでに客席が十分暖まっています。

一左さん、兄弟子一之輔さんの披露目パーティの話から。
棒鱈をやったのは覚えている、んだけど、中身はよく覚えておりません、ごめん。

ひろ木さん、相変わらず挙動不審な感じが個人的におかしい。
時うどんか時そばかで、自分はそばアレルギーなので時うどんをやりますと。もともと時うどんは上方の噺なので、そんなに回数を聞いたことがないのですが、昇太さんの時そばに似ています。(そもそも昇太さんのは時うどんをそばに置き換えたものと聞いたことがあります。)
昇太版と違うのは、弟分に残されたそば(うどん)が3本じゃなくて2本ってことと、次の日弟分がひっかけた屋台のが、まず〜いうどんということぐらいかな。
面白かった。ネタ選びがうまい。ひろ木さんによく合っていると思いました。

早く一之輔を見たいのにと思っておいでのお客様もお辛いでしょうが、そんな雰囲気の中でやる私も辛いんです、と明るく言う志ん吉さん。短く終わりますからと真田小僧に入りました。
帰ってきたおかみさんに、金坊にしてやられた噺を聞きたいかと持ちかける、誰もがここで切るな、と思ったところで切らずに、六連銭のくだりまでしっかりと。見かけ以上に強心臓なのかもしれません。
普段あまりやられない部分だから聞けて嬉しかったお客さんも多いのではないかしら。

一之輔さん、明らかにくたびれた顔をしています。
前日はにぎわい座独演会、朝はラジオのお仕事、この後も確か14時から会があるはず。
高座でのマクラやブログやTwitterをみる限りでは、この大変さを楽しもうとしているようだけど、ホント、そう思わなきゃやってられないだろうな。
私には何もできませんが、一之輔さんが倒れませんように、ハゲませんように、とそっとお祈りをしています。
噺のほうは粗忽の釘。三日さまよってやっと新居にたどり着いた男に、さっそく箒をかける釘を壁に打てというおかみさん。
天井に蜘蛛の巣が張っていて、こういうのをちゃんときれいにして初めて片付いたっていうんだ、と文句いいつつ蜘蛛の巣をはらうと、そこから蜘蛛が出てくる。
天どんみたいな顔してんな(!)、こんにゃろ、こんにゃろと釘を打ちますが、最後に「これからも、よろしく、ね!」で打ち込んだのがなんか良かった。
隣のうちに行って、おかみさんとの馴れ初め〜所帯を持ったばかりの頃の行水のエピソード、そう石鹸を塗りたくってフェーフェーするあれ、そして土星踊りもたっぷりやって、客席爆笑。・・・それが七年もたつとねぇ・・・、で現実に引き戻されてまた大笑い。
楽しすぎる粗忽の釘でございました。
もうあと10日なんだなあ。一之輔真打カウントダウンを私も楽しんでいます。
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