花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

そして、時は過ぎ行く・・・・。

2008年11月25日 | 旅するように
 旅の最後に立ち寄った、金沢にある「兼六園」。
広い敷地の中に、長い時を耐え抜き、守られている庭園。
雨が降りしきる中でしたが、
11月の冷たい空気の中、
歴史を守り抜くことの偉大さに
触れたように感じました。
真横に延びる幹を支えるための柱。
真っ赤に色づいたもみじが際立っておりました。

主人の母が我が家に2泊。
神戸の異人館とか、ハーバーなどの市内見学の後、
札幌に帰って行きました。
時は過ぎ行く。
一日一日ではなく、束のように過ぎていったと感じました。
この1週間。

わが身を振り返る、10代、20代、30代。
初めて母に会ったのが、母が50歳のころでした。
美しい母は、私の憧れであり、いつどんな時も
優しくしてくれた母。
勿論、まだまだこれから、元気でいてもらなわなくてはなりません。
孫が可愛くて、いつも掛けてくれる言葉には愛が溢れています。

20年という年月。
みな誰でも、あの時と同じという日々はないものです。

いつも自分が自分が・・・という時代は誰にでもあるものですが、
この頃の自分は、それ以外の人や物に対して、
一体何が出来るのだろうか、なんてことを思ったりします。

土日は、今日あった「お話ボックス」のための物語を
覚えたり、12月の初旬にある、コーラスの交歓会の練習をしていました。
何事も人に披露するためには、練習をしなくてはなりません。
正直、楽しんでいる時は、ほんの僅かかなとも。
それでも、志の篤い人と触れ合うことや
学ぶべきこと。その一瞬一瞬の感動もあるのでやめられません。

今日もそんな瞬間がありました。

最近、読んだ本の中にこんなことが書かれていました。

~昔、安土桃山時代の武将、黒田如水(1546~1604)が
豊臣秀吉(1536~98)に向って、「その栄達と健康よく今日得られた
経路と秘訣を後学のため教えてもらいたい」といったところ
「いや、予が今日あるを得たのには別に口伝もなければ、秘訣もない。
たた目が覚めれば起きるー朝起きをする、そして過去を追わず、未来を憂えず
今日ただ今の仕事に対して、その場その場の使命に生きて、最善を尽くした
までのことじゃ」~

 人はいつも幸せでありたいと思うものです。
日々過ぎ行く中で、目の前にあることに、一生懸命に生きれば
いつもどんな時にもそれを感じることができるのだろうと思うのです。

古典を読め・・・と賢人達は説きます。
歴史を知って人を知る。
今はそんな気分です。


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