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映画の主題歌というもの

2006-02-26 03:04:53 | 台湾・香港
リー・リンチェイ主演の映画「SPIRIT」の主題歌が
日本公開分に関しては、ジェイ・チョウの「霍元甲」から
日本のバンドの曲に差し変わることが正式に決定したそうです。
この件はいろんなブログで書かれているので詳細は書きませんが
ジェイだからということではなく、映画が好きな人間にとって
主題歌が全く関係のない曲に差し変わるというのは、
どう考えてもあり得ないことです。

例えばアメリカのアカデミー賞には主題歌賞というものがあります。
楽曲が優れているだけならグラミー賞があるわけで
映画を表彰する賞の中に、あえて主題歌という部門があるというのは
主題歌は映画の一部だと考えられているからです。
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の主題歌は
アニー・レノックスが歌った「イン・トゥ・ザ・ウエスト」でした。
アカデミー賞を受賞した曲です。
この曲がどのように作られていったかはメイキングで見ることができます。
映画の脚本家が歌詞を書き、サウンドトラックの作曲家が曲を付けました。
ヴォーカルにアニーが選ばれたのは、
劇中に登場するエルフの女王ガラドリエルを演じた
ケイト・ブランシェットの声質に似ているということからでした。
まるでガラドリエルが主人公フロドに向かって
語りかけるかのような曲を聴いて
初めてあの映画は完結するのです。

もちろん今回のジェイの曲には指輪ほどの深い背景はなく
リンチェイがジェイに主題歌を依頼した理由には
普段映画を見ない若い世代に注目させるということはあったと思います。
でもジェイが短い時間で作ったあの曲は、
映画の世界観を最大限に表現したものだったはずです。
それをたった少しの利益のためだけに、
あっさり差し替えてしまうというのは
魂の一部を売り渡してしまったと言える行為だと思います。

それでもそのバンドの曲を聴きたいがために
観客数が何十倍にも増えるのならば
ジェイも私たちも納得せざるを得ないでしょう。
でも殆どの映画の観客は、この映画の主題歌を
誰が歌っているなどという情報を得ることもせずに
ただなんとなく映画を見に行くのです。
たいていは「ロード・オブ・ザ・リング」が三部作であるという、
基本的な情報すら得ることもせずに
途中で終わったと怒ったりする人たちなのです。
逆に心ある映画ファン、音楽ファンは
劇場に足を運ばなくなってしまうかもしれません。
担当アーティストの露出をなりふりかまわず増やし
自分の成績を上げたいだけのレコード会社の宣伝マンと
テレビドラマと映画を同じ感覚でとらえている
映画会社の人間が作り上げたバカバカしい出来事です。
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たかが主題歌、されど主題歌。 (SPIRITの魂はジェイ・チョウの霍元甲にある。)
映画SPIRIT主題歌ジェイ・チョウ霍元甲差し替えへのあなたのコメントを残してください。諦めるのはまだ早いです。公開まで、公開されてもオリジナル版の上映を訴え続けます。
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「もうすぐ日本でも上映されるから、その時に聞けるよ」とうれしそうに話してたジェイの顔を思い出すと申し訳なくてならないのです。(抜粋) 1館でも、1日でもいい。オリジナル版の霍元甲を日本で見たいという気持ちに賛同いただける方はコメントをお願いします。