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真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

民進党衰退は解党・分離分割まで終わらない

2017年07月31日 09時30分24秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

                                     

 

                           「植草一秀の『知られざる真実』」

                                       2017/07/31

               民進党衰退は解党・分離分割まで終わらない

                    第1808号

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7月30日、横浜市長選挙が実施され、現職の林文子候補が3選を果たした。

の開票結果は以下の通り。

林文子(無所属・現)当選、59万8115票
長島一由(無所属・新)26万9897票
伊藤大貴(無所属・新)25万7665票「違うだろー!」

安倍内閣の支持率が急落し、7月2日の東京都議選で安倍自民は歴史的大敗を
喫した。

7月23日の仙台市長選でも自公推薦候補が敗北し、安倍自民の打撃が広がっ
た。

7月30日の横浜市長選挙でさらに安倍自民を敗北に追い込み、政権打倒に弾
みをつけるべきであったが、これは実現しなかった。

自公候補の当選に貢献した最大の存在は民進党である。

民進党は二つの側面で自公候補の当選に寄与した。

第一は民進党の一部が積極的に林文子候補を支援したことである。

民進党の山尾志桜里衆院議員は林文子候補の街頭演説においても応援弁士を務
めた。

国政で「安倍政治を許さない!」と訴え、安倍政権を打倒しようとしていると
きに、重要な政令指定都市の首長選挙において、自民党が推薦する候補者を応
援していたのでは、打倒自民に迫力が出るわけがない。

第二は、対立候補の長島一由氏は元民主党国会議員、伊藤大貴氏は民進党の一
部と共産、自由、社民が支援する野党共闘候補だった。

当選者が一人しか出ない首長選挙において、与党に対峙する候補が複数立候補
すれば、対立候補が勝利することは極めて困難だ。



民進党が自公勢力と明確に対峙し、強固な野党共闘を成立させて、与党候補に
立ち向かっていれば、野党共闘候補が勝利を収めたはずである。

民進党は一部が与党候補を支援し、他の勢力が対立候補の複数擁立を放置、あ
るいは容認した。

実態は「誘導」したのかも知れない。

このことによって自公推薦候補が勝利したのである。

林文子氏はカジノ誘致について深く言及することを避けたが、本音はカジノ誘
致推進であると見られている。

それぞれの候補が自己の信念と哲学に従って立候補したのかも知れないが、選
挙に勝つためには絶対に戦術が必要である。

とりわけ、当選者が一人しか出ない選挙では、与党に対峙する勢力が連帯して
候補者をただ一人に絞り込み、大同団結することが何よりも大切になる。

このことが分かっていながら、二分、三分の分裂選挙を行った民進党の罪は深
い。

民進党が意識して自公推薦候補の当選に尽力したというのが実情ではなかった
のか。

日本の主権者国民は安倍政治に対する批判を強めている。

内閣支持率が急落している最大の理由は、

「首相の人柄が信頼できないから」

である。



政策以前の問題で安倍内閣の支持率が急落しているのだ。

それは当然のことである。

森友学園の疑惑は、安倍政権の行政が、安倍首相に近い事業者に対して、国有
地を不正廉売したという疑いである。

時価が10億円は下らないと見られる国有地が1億3400万円で払い下げら
れた

森友学園と折衝した財務省の近畿財務局は、森友学園が支払える上限金額が1
億6000万円であることを確認した上で、国が土壌改良費として1億320
0万円を支払うので、1億3400万円と1億6000万円の間での下限に近
い1億3400万円で払い下げ価格を決定したと見られている。

「適正な対価での売却」ではなく、「実質タダでの払い下げ」を人為的に決定
した疑いが濃厚である。

この不正払い下げに深く関与したと見られるのが安倍昭恵夫人である。

安倍首相は自分や妻が関わっていたなら、総理大臣も国会議員も辞めると国会
答弁で明言している。

安倍首相は直ちに辞任するべきだろう。

加計学園による獣医学部新設認可を安倍政権が異例のプロセスで強行決定した
のが昨年8月から11月にかけてである。

今治市による事業を国家戦略特区で決めたのだが、今治市と加計学園は10年
来、セットで行動し続けてきたのである。

この重大決定が強行される裏側で、安倍首相は加計学園理事長の加計孝太郎氏
と頻繁に飲食やゴルフを行っている。

極めて疑わしい行動が確認されているのである。

このようなスキャンダルが表面化しているにもかかわらず、安倍首相は安倍昭
恵氏や加計孝太郎氏の証人喚問にも応じていない。

挙句の果てに、安倍昭恵氏が名誉校長として関与してきた森友学園の理事長を
犯罪者に仕立て上げようとしている。

政策を論じる前に、人としての道を外していると、多くの主権者が判断してい
る。

このことから、安倍政治を打倒しなければならないと、主権者多数が考えてい
る。

その重要なときに、野党第一党の民進党が自民応援団を演じている現実につい
て、徹底的な議論が必要である。



民進党が代表選を行うことになり、

「むかしの名前で出ています」

というような顔ぶれの面子が代表選に名乗りを挙げている。

人材の払底、人材の枯渇が民進党の最大の問題であるだろう

前原氏が代表になっても、枝野氏が代表になっても、民進党は党勢を回復しな
い。

なぜなら、民進党の本当の問題点を見つめようともせず、民進党の本当の問題
を解決しようとしていないからである。

民進党の前身である民主党が主権者国民に支持されていたのは2009年のこ
とで、民主党の実権を菅直人氏が強奪して以降、民主党、民進党が主権者国民
の強い支持を受けたことは一度もない。

主権者国民の強い支持を受けた民主党を指揮したのは、

小沢一郎氏と鳩山友紀夫氏である。

小沢‐鳩山民主党は主権者国民の絶大なる支持を受けたが、

菅民主党

野田民主党

岡田民進党

蓮舫民進党

は一度も主権者国民の強い支持を得たことがない。

かつての前原民主党も同じだ。



かつての菅直人政権の時代、官房長官を務めたのが枝野幸男氏である。

この時代に東日本大震災が発災した。

この地震、津波で東京電力福島第一原子力発電所が重大な放射能事故を引き起
こした。

2011年3月11日夕刻には、福島第一原子力発電所が完全な電源喪失状態
に陥り、原発メルトダウン、原発大爆発が生じることが明確に予測された。

政府は直ちに近隣住民の避難命令を発しなければならなかったが、菅直人政権
は住民に対する必要な避難命令を発しなかった。

原発からの半径20キロメートル、あるいは80キロメートル内の住民に避難
命令を発令すれば大きな混乱が生じることは間違いない。

しかし、人命には代えられないのである。

枝野氏は官房長官として、住民の生命を最優先に行動する責務を負っていた。

もちろん、最大の責任者は菅直人氏である。

しかし、菅氏も枝野氏も、住民の生命を最優先にする行動はとらなかったので
ある。

このことだけで、菅直人氏と枝野幸男氏は政治家として失格である。

野党第一党の党首を目指し、日本国の総理大臣を目指す資格はないと言わざる
を得ない。



いま必要なことは、誰が党首になるかで、ポスト争いをすることではなく、民
進党が主権者国民から理解され、支持されるためには何をしなければならない
かを考えることである。

このプロセスがまったく考慮されずに、ただひたすらポスト争いだけが行われ
ているところに、現在の民進党の深刻な現状があるのだ。

民進党の最大の問題点は、党の政策方針が明確でないということだ。

原発

戦争法

格差

の問題に対する党としての明確な方針がない。

それぞれの問題にそれぞれの意見対立があることは当然だ。

しかし、これらの重大問題にすいて、明確な党としての判断、方針がなけれ
ば、何を主権者国民に訴えて、主権者国民の支持を得ようとするかが分からな
い。



安倍政治に対峙する野党として示すべき明確な方針とは、

原発廃止

戦争法廃止

消費税減税

である。

この方針を明確に示し、この方針を確認できる者だけが、ひとつの政党を組織
するべきである。

原発容認

戦争法容認

消費税増税容認

の判断、政策方針を有する者は、別の政党を組織するべきだ。

政策が不明確で主権者に支持を求めても、主権者が支持できるわけがない。



民進党は政策を基軸にして、党の分離、分割を図るべきだ。

これが主権者国民に対する、もっとも誠実な姿勢であると言える。

民進党が鵺(鵺)の存在を続けている間、日本政治の立て直しは難しいだろ
う。

民進党が本当の野党結集を妨げ、自公の隠れ応援団として行動しているとの批
判は正鵠を射たものであると言わざるを得ない。

 



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