曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

「市民連合ちば十区」発足集会にて)日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観  

2017年06月15日 11時12分44秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

 

◎「日本一新運動」の原点―374

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

〇 時局妙観
(「市民連合ちば十区」発足集会にて)
  

 6月11日(日)、千葉県下で最後の「市民連合発足会」とい
うことで、香取市の佐原中央公民館に出かけた。常磐線柏駅から
成田駅に行き、久しぶりに成田山山門付近を散策して、総武本線
で佐原駅に着くという小旅行であった。40年前千葉の北総地域
で大集中豪雨が発生し、江戸時代に大原幽学が教えた農業立地の
指導が、ことごとく通用しなかった大災害があり、衆議院災害対
策委員会担当で調査に来たことがある懐かしいところだ。
 発足集会では、元農林水産大臣の山田正彦氏が「命と農を守り
抜く」と題して記念講演をした。珍しく民進党の代表が出席して、
千葉県下の政党会派が全部そろった集会となった。山田元農水大
臣は、TPP反対運動で国際的に知られている人物だけに日本人
の命と農漁業を護るため、米国資本が狙う「対米従属」を排除す
べきだと、わかりやすく話をした。面白かったのは最近の北朝鮮
問題で、故郷が長崎県五島列島だけに「北朝鮮を刺激し攻撃して
くれと言っているのは安倍首相ではないか」と、一刻も早く安倍
政権を打倒して外交で解決すべきだと訴えていた。

 私は例によって3分間の挨拶だ。
「山田先生とは、平成5年の細川政権以来の同志だ。民主党がお
かしくなったのは小沢さんや山田さんを排除したからだ。(ここ
で大拍手。民進党の野田幹事長の弟分と自称する、谷田川・元衆
議院議員が出席していたので、その当て付けの雰囲気があった)
 自民党が一段と悪くなったのは、森喜朗清和会政権ができた時
からだ。平成12年に解散総選挙があり、私は山田先生の選挙区
で朝鮮半島に最も近い『壱岐対馬』の『壱岐』に応援に行った。
この地域の落ち込みが激しく人口減が止まらない時期だった。そ
の対策を訴えられたので、『壱岐対馬地域』は独立して北朝鮮の
大使館を置き〝日本は神の国〟という森政権を揺さぶるようにし
てはどうか。日本政府は気を遣うようになるし、北朝鮮も今のよ
うにミサイル実験なんかしないと思う』・・、そんなこともあり
ました。(会場、大失笑となる)

 一点だけ4野党の国会運営について言っておきたい。私は『共
謀罪法案』の、民進党と共産党の国会運営について怒っています。
衆議院をスンナリ通過させたとき、蓮舫民進党代表も志位共産党
委員長もコメントで『監視社会をつくるとか、内心の自由を侵害
する』といった弁護士国会議員のいう程度しか言わない。『共謀
罪法案』の本質がわかっていない。政治家ならそれから先の日本
を語るべきだ。『一昨年の安保法制強行採決で、廃止のため4野
党で選挙協力して安倍政権を打倒しようということで合意したは
ずだ。『共謀罪法案』は安保法制と同じ戦争法という認識の質問
が一回も出ていないが、どういうことですか。戦争は『安保法制』
というハードウェアだけではできません。『国家の秘密』を国民
に知らせないことと、戦争に反対する国民を弾圧して協力させる
ソフトウェアがいるのです。前者は一番先に成立しています。そ
の意味で、『共謀罪法案』は戦争に向かっての総仕上げなのです。
『テロ対策』という名を付けていますが、憲法9条を死守すると
国会で決めることが一番効果がありますよ。
 こういう認識で国会活動をやれば、国民は盛り上がりますよ。
審議未了にするタネはいくらでもあるじゃないですか。私は衆議
院事務局に33年勤めていて、強行採決や対決法案を廃案にする
仕事をやっていました。4野党がその気になれば廃案に出来ない
はずはない。国会は悪法を成立させないための抵抗権を持ってい
るのですよ。今の国会議員たちは、与党も野党も国会の基本機能
を理解していない。野党の一部はマスコミを気にしているが『審
議拒否』や『物理的抵抗』も、議会民主政治の存立に関わること
には徹底してやるべきです。自信をもって国民に説明すればわか
ってくれます。
 この原理がわからない国会議員ばかりになったので国会を国民・
市民の手に取り戻すため『国会議員の総入れ替え』をやるという
精神で、四野党協力は行うべきだと思います」

 と過激な挨拶をしたところ、集会が終わって会場出たところで
5人ぐらいの参加者につかまった。その中の初老の紳士から「平
野さん、今日の話は小沢一郎さんと決別するということですか」
と心配そうな顔で話しかけてきた。「決別なんかしません。4日
前に小沢さんと話してきたばかりです。4野党協力が、現職中心
の生き残りのための話し合いになっている。4野党協力の根本戦
略を取り戻すべきだ、ということでしたよ」と伝えると安心した
顔になった。言葉には気をつけるべきだと反省した。

(「戦争法の廃止を求める宗教者の会」にて)
 6月12日(月)、ユニテリアン協会の要請で「国政を変える
カギはどこにあるのか」の学習会に参加してきた。新宿の日蓮宗・
常圓寺で開かれ、法大名誉教授の五十嵐仁氏の講演の後、簡単な
挨拶を行った。要旨は「市民連合ちば10区」での後半の話と同
じである。宗教者との出合いには成果があったが、五十嵐氏の話
には気になるところがあった。
「ちば10区」の集会でも呼びかけ人代表挨拶にあったこと。現
在の政治不安の原因に「小選挙区導入」の衆議院選挙制度にある
との発言だ。四野党が協力して政権交代をしようという運動で、
どうしてかつての「中選挙区制」を評価するのか理解できない。
「中選挙区制」が自民党と社会党の談合による住み分けで、腐敗・
無責任政治を展開してきた戦後政治の歴史を知らないようだ。多
くを語るつもりはないが、フランスの選挙結果を見れば小選挙区
制の特長が見えるのではないか。日本でうまく行かないのは国政
に参加する人間の「責任感」の欠如が混迷の原因である。

 現行の選挙制度が完全とは思わないが、政権交代のための小選
挙区制と、民意を生かす比例区制の適切な組み合わせは現代デモ
クラシーの基本だ。これを理解しないと四野党協力は成功しない。

〇 国会つれづれ  5
(東京オリンピックで、生涯に一回だけ親孝行した話)

 今回は、多少私ごとになるがご勘弁をお願いしたい。
 石炭合理化問題に見通しがつくと、昭和39年10月に予定さ
れている「東京オリンピック」の準備に国は総力を挙げることに
なる。衆参に「東京オリンピック準備特別委員会」を設置する。
衆議院の特別委員長は島村一郎という東京は江戸川区生まれの、
戦前派当選9回のベテラン議員が就任する。国務大臣になること
を嫌がり、平議員を通した人物で、東京オリンピックだけは国会
の責任者となることを生き甲斐としていた。
 オリンピック特別委員会担当者の末席にいた私は、島村委員長
のオリンピック担当秘書役のような仕事であった。現在の東京オ
リンピック準備と違って、東京都も国もそして隣接自治体もスポ
ーツ団体も、全力を挙げて活動した。スポーツ選手強化費に企業
資金を使うことに抵抗のあった時代で、「オリンピック」という
巻タバコをつくる法律をつくった思い出がある。
 この時期、昭和36年12月1日(私の誕生日)に職場結婚を
する。妻・操の親族が東京都交通局長でオリンピック準備の難題
を抱えていて相談をもちこまれ、これが大変勉強になった。
 そこで私の結婚の経緯を説明しておきたい。田舎の開業医の父
は末弟の私を医者にして跡継ぎにし、一族の娘を物色して嫁にす
ることが念願だった。私は高校生の頃からそれに抵抗して、無茶
苦茶な青春を過ごした。父親は、益谷秀次衆議院議長の関係する
都内の某医科大学に、試験の点数不足分に下駄を履かせて(特別
枠の寄付金)合格させる話をつけていた。

 この話を三男の兄から聞きつけた私は、ひとりで衆議院議長室
を訪ね、議長秘書(東京での私の親代わり)を通じて、益谷議長
に面談した。そこで「私は、自分の職業と嫁さんは自分で決める」
と宣言した。益谷議長は「今時珍しい。その意気でガンバレ」と
なった。親父には議長秘書から「貞夫君は好きなようにさせた方
が良策」との連絡が行くことになった。それから5年を経て衆議
院事務局に奉職し、17年後には議長秘書に就くのだから人生と
はおもしろいものである。
 そんな事情があって、自分が決めた女性と結婚式ということで、
不機嫌な両親が上京することになった。一時は「共産党に入るか」
という時もあった親不孝の息子に、結婚式の前夜親父が言ったの
は「親のいう嫁をもらったら東京に家を建ててやるつもりだった。
親としてできることは、遊んだオンナのことでカネで始末するこ
とがあるだろう。嫁が苦労するから・・」。
 私は「オンナのことで親に迷惑をかけることはない」と、カネ
の入った封筒を突き返した。こんな両親に、生涯一回だけ親孝行
したことがある。「東京オリンピックを観たい」という両親を、
土佐から東京に同行して、高野山赤松院と伊勢神宮と案内して、
開業したばかりの東海道新幹線に乗せたことである。 (続く)



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