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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

春の地霊、蕗の薹

2017年02月18日 | つれづれ

今年も蕗の薹を頂きました。昨年は天ぷらにしたので、今年は味噌炒めにして食しました。早春の香りと共に、ほろ苦さが口一杯に広がり、何だか春はすぐそこという期待に満ちた気持ちになってきますね、まだ2月なのに...。


最近つくづく感じますが、味覚は歳とともにだんだん変わって行くようですね。若い頃はこんなに苦いものはごめんだと思っていた食材が、いつの間にか、このほろ苦さこそ何となくいい、と思えるようになるなんて、不思議な気がします。

蕗の薹について調べると、【フキノトウ
はフキの花のつぼみで、まだ葉が出る前にフキノトウだけが独立して地上に出てきます。 寒さに耐えるように、ツボミを何重にも苞(ほう)が取り巻いています。 採らずにいるとあっという間に茎が伸びて花が咲きます。 遅れて、地下茎でつながっている葉が出てきます】とありました。


蕗の薹を詠んだ俳句はたくさんありますが、いくつか挙げてみましょう。

           蕗の薹 福寿草にも 似たりけり 」 子規      

      「 蕗の薹の 舌を逃げゆく にがさかな 」 虚子

      「 移り来て 蕗の薹のみ 鮮しき 」 多佳子
      
      「 蕗の薹 おもひおもひの 夕汽笛 」  汀女
      
      

蕗の薹は多くの俳人に詠まれていますが、私は私達が蕗の薹に持つイメージを力強く詠み込んだ、杉田久女の下の句が一番好きです。

      「 甦る 春の地霊や 蕗の薹 」  久女


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