若年認知症の夫。発症が分かってからすでに6年。これからどうなっていくのか?

夫は若年認知症。発症が分かってすぐ飼い始めた犬レイちゃんとも会えない入院生活。すでに要介護4だ。

楽しい時間

2013-04-01 19:50:42 | 日記
前の日付を見たらもう四か月も経っていた。
その間、暮れから正月があり、旧正月にはハノイの息子達とおばあちゃんを連れてタイへ旅行してきた。
毎日忙しい日々を過ごしているので、ついついブログを書くことを怠っていた。

その後状況は少し変わっている。
現在夫は車椅子だ。
昨年暮れ、吐いた物に血が混ざっていたということで、点滴を足からして寝たきりの状態が10日間ほど続いた。
その後回復し、現在はお粥ではあるが、副菜は普通食になっている。
一生懸命に立ち上がろうとするが、足の力がないせいでしっかり立つこともできない。
リハビリをすれば、まだ若いので歩けるところまで行けるかもしれないが、積極的にリハビリをしてほしいとは言いにくい。
立って歩けるようになれば、以前以上に転ぶことを気を付けていなければならないだろう。
ひっくり返って骨折でもしたらと思うと、この状態で仕方ないかと思っている。

以前はおやつの時間に行っていたが、最近は5時に家を出て、5時50分に運ばれてくる夕食の介助に行っている。
食事はいつも完食だが、柄の少し長いお匙でほとんどは口に運んでやる。
そのお匙を取ってお菜を引っかきまわしたり、こぼしたりと、終わるころにはエプロンはべちゃべちゃだ。
本当に赤ちゃんのようだ。

この時間に行くようになって、午後の時間が分断されないので、いろいろな事が出来るようになった。
行っても必ず起きていて、もうホールにみんなと一緒に車椅子に座って食事が来るのを待っている。

行って、「こんにちは!」と言うと、「あ!」なんてびっくりする。
横に腰掛けて、夕食が来るまでの間、若い介護士さん達と話をするのも楽しい。

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車椅子に

2012-11-28 20:55:49 | 日記
この所あまり急激な変化はないが、少しずつ進行している。
まず、又暴力をふるったようで、リスパダールが少し処方された。
2年前はかなりの量を飲んでもあまり副作用はなかったが、以前と違い起き上がる時にふらふらするようで、車椅子に座って移動するようになった。
あまり歩かなくなったので、そろそろとしか歩けない。
毎日行く度に歩行の練習をするようになった。
抱えて立たせ、少しずつ歩く。
前はどんどん歩いて付いて歩くのが大変だったのに、薬とは怖いものだ。
副作用のもう一つはよく眠ることだ。

今日も午後3時頃行ったらベッドで眠っていた。
「来たよー!」って何回も声をかけるのだが目を覚まさない。
呼吸はしているのだが熟睡していて、この前亡くなった父親の顔にそっくりでぞっとしてしまった。

看護師さんに起こして良いかどうか一応聞きに行った。
「もうだいぶ寝ていますからもう起こして良いですよ。」と言い、体の大きな介護士さんが起こしに来てくれた。
もうろうとしながらも、ベッドから車椅子へ。
車椅子を押して机の所に行き、むいて持ってきたリンゴを食べさせた。
それから定番のプリン。
美味しそうに食べたが、前よりガツガツとは食べない。
食欲も落ちてきているようだ。

どの介護士さんも、看護師さんも共通理解していて、担当でない方もいろんなことを教えてくれる。
だから誰にでもいろんなことを聞いてみる。
でも薬の事を詳しく聞きたかったら、主治医にアポを取って説明をしてもらわないといけない。
今はもう何の心配もなく病院にお任せしているので、この何か月も主治医とはお会いしていない。

この前「早期発見」「早期あきらめ」が必要だと家族の会で教えられた。
早期発見は出来なかったけれど、早期あきらめは、いろいろな事がおきる度に踏ん切りをつけてきた。

先週は4泊で長男のいるハノイに行ってきた。
そんなリフレッシュを時にはしながら、これからも毎日夫の顔を見に行こうと思う。
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父の死

2012-09-23 09:59:12 | 日記
8月初め義父が亡くなった。
享年93歳だった。
仙台で同居し始めて3年半。
正直言って、夫も私もあまり好きな父ではなかった。
でも倒れる前の日まで、デイサービスに行き、自分の足でトイレにも行き、私の作った食事も良く食べてくれた。

この夏は仙台も猛暑の日が続いていた。
7月31日、デイサービスに行った日はとても暑い日だった。
その日は元気がなかったけれど昼食は良く食べたと施設の方は報告してくれた。
夜もお粥にしたのだけれど、冷奴ともずく、お粥を食べてくれた。
食後なかなか食卓から立ち上がれず、そのまま30分程座っていた。
その間何回も手を合わせて拝むようなしぐさをした。
きっと私に「食事を作ってくれてありがとう!」と言っていたんだなと後から思った。

その夜寝る時にベッドからすとんと下に落ちた。
おばあちゃんと一緒に抱え上げて寝かせたが、それ以降問いかけには反応しなかった。
次の朝、主治医に連絡し入院したが、脳出血をしており高齢で手術は無理だ言われた。
「この1,2日でしょう。」と言われたが、夜中に息を引き取りその時に付き添っていて見送ってやれなかったことを今も悔いている。

それから1か月半。
家で家族葬をし、先週、郷里へ帰っての本葬、49日の法要と納骨、払いの膳。
目まぐるしくおばあちゃんに確かめながら準備を進めた。
しかしおばあちゃんも87歳。
前に言っていたこととすぐ違ってきてしまう。
夫がいてくれたらと何度思ったことか。

本当だったら夫がすべて取り仕切ったことだろう。
しかし喪主はおばあちゃんでも全て私一人が決めなければならなかった。
夫は去年4月に入院してから一度も父に会えず、亡くなったことを言われても理解できないようだった。
私にとっての救いは3人の息子が帰省してよく手伝ってくれたことだ。

この次は夫かおばあちゃんかはたまた私か?
葬儀の在り方は本当に考えてしまう。
よくおばあちゃんや息子達とも話し合っておこう。
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春爛漫から夏へ

2012-07-14 13:05:50 | 日記
前のブログから2か月半ほど経ってしまった。
「どうしたの?元気?」と言ってくれる友人や親戚。
「はーい!元気でした。」とメールで返信。

この2月から忙しくなった。
ドクターストップがかかり、痩せなければいけなくなった。
食事は炭水化物を減らし、野菜をまず食事の最初に。
全体の量はあまり変わらないけれど、間食は甘いものではなくてテーブルに置いてあるミニトマト。
あれから半年で5キロほど痩せた。

友達には「どうやって痩せたの?」って聞かれるけれど、「いろいろやってみてね。」とあまりにも痩せる原因を考えると心当たりが多いので、曖昧に返事をする。
一番の理由は忙しさかもしれない。
日曜日以外はほとんど家にいない。
習い事も復活し、それだけではなく新しい事も始めた。
ボランティア活動も復帰。
日に何回も家を出たり入ったり。
その度にレイちゃんは(また出かけちゃうの?)って顔をして玄関に送りに出てくる。
「帰ってきたら散歩に連れて行ってあげるからね。」と言ってさっと出かける。

午後は大抵3時から夕方に夫の病院へ行く。
最近、夫の病状は安定している。
それもあってブログも遠のいてしまった。

でもこの前は風邪をひいて高熱を出したけれど、薬で治った。
病院なのでそういう点は安心だ。

病院へは行ける限り毎日行っている。
洗濯物もだけれど、顔を見ないと何となく落ち着かなくなってしまった。
「今日はプリンを持ってきたよ。」とか言って病室に入ろうとするのだけれど、なかなか入ってくれない。
廊下を1周してから自然に足が向くように部屋の戸を開けて中に入る。
なんと言っているかわからないけれどぶつぶつ文句を言いながらやっと中に入ってくれるとほっとする。
ひとしきり食べたり飲んだりしているうちに、又廊下に出て行ってしまうこともあるが、最近は椅子にじっと座っていることも多くなってきた。
一緒に部屋の中にいても話すことがないので、私は椅子に座り眠ってしまうこともある。
空調がきいていて、気持ちが良い。
これから暑い時期にますます気持ちがよくて、毎日病院へ行くようになるのかもしれない。


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春爛漫

2012-04-27 20:06:27 | 日記
やっと病室から眺める景色も変わってきた。
広瀬川を挟んで対岸の斜面にやっと新緑が出てきた。
夫の病室の反対側の非常口から見る桜は満開。
面会に行って、非常口から反対側の非常口まで何メートル位あるだろうか?
100M 位あるような気がするけれど、かなりの距離を行ったり来たりしている。
私も1時間位いる間ずっと付き添っているのだけれど、途中で疲れてソファーに座って夫を見張っている。
こんなにずっと歩いているのだから痩せるわけだ。

非常口までたどり着くと、鍵がかかっているノブをガチャガチャやる。
ノブのステンレスの触った感覚が好きなのか、必ず撫でる。
「ここは鍵がかかっているから開かないよ。」と言うと一応止めるが、又次に来た時にはまた開けようとする。
「桜がきれいだね。」と言ってもそちらの方は見ない。
「うちの桜も満開になったよ。」
「・・・・・」
何も言わず反対側に歩いて行ってしまった。

最近行ける時には毎日のように行っていたせいか、機嫌が良い時が続いていた。
でも昨日はあまり良くなかった。
ぶつぶつ何か言って、怒ってばかりいる。
薬の影響か?
機嫌には波がある。
なるべく平静な日がおくれますように!
帰りに2日分のおやつをナースステーションに置いてきた。
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