ふつうの暮らしとリハビリテーションとケア

もし、障害を負ってしまったらどうするか?
今までの生活は??
暮らしを支えるリハビリテーションとケアを考えます。

自立支援法関連の資料

2007年09月30日 | 支援費・自立支援法の話
障害保健福祉関係主管課長会議資料(平成19年9月18日開催)
ボチボチと上記資料を読み込んでいる。

しかし、半端な量ではない・・・(汗)

で、気になる数値や表がある。
はじめの資料の35ページから39ページにそれはある。

障害福祉計画の数値目標だ。

まず、「1 福祉施設から地域生活への移行」
施設入所者を1.1万人削減とある。


う~む・・・

また、新体系サービス見込みについても、
訪問系サービス時間量平成18年340万時間→平成23年には521万時間。
ということは、在宅ユーザーを見越しての数値。
これが1万1千人分?


で、気になるのは、
旧体系サービス見込み量。
自立支援法の新体系移行ならば、旧サービス量は減る。
減った先がどこへ行くか?

上の表と見比べてみる。
旧入所系サービス平成18年が247万人→平成23年が3.5万人。
244万人が向かうさきをみると・・・
200万人規模で増えている新サービスは「就労支援(B型)。
それと生活介護の45万人から393万人と自立訓練6.4万人→59万人。

「人日分」は月間利用人数×一人一月あたりの平均利用日数、
とのことなので、単純に移動した、とはいえないだろう。

それに従い、訪問系のサービス見込み量も対18年度比で、
平成23年には522万時間。

ということは、訪問系の給付費は単純で1.5倍。

日中活動系のサービスも対17年度比1.4倍(平成23年)。


しかし、居住系のサービスは確実に減少。
そのかわりといってはなんだが、
グループホーム・ケアホームが急増。


さて、この数値をどう見るか?
この厚労省の資料冒頭部分で予算の話もある。
これを結び付けて考えて読み込まねば・・・

と思いつつ、なかなかすすみませんがな・・・(苦笑)



秋月

2007年09月27日 | 日記・雑感
何かとバタバタしている今日この頃。

帰り道、ふと見上げれば、そういえば中秋の名月。
#写真は昨日(笑)

「はで」に干された稲と、夕暮れ月。

秋も深まった・・・

朝晩の冷え込みも秋らしくなってきました。
もうすぐ10月・・・

999円

2007年09月26日 | おもてなしの話
急に気温が下がる(汗)
今日から「秋です」ってな感じですなあ・・・

さて、前回書いた交流会。
それが終了した後、懇親会へ繰り出した。

士会のこと、協会のこと、リハビリテーションのこと、
はたまた雑談・・・

楽しい時間を過ごした。

で、足は進み(笑)
2次会・3次会へ・・・

ホテルに戻ったのが日付が変わって1時間ばかり過ぎた頃(笑)

で、朝8時過ぎに目が覚めるが、もう一眠りして(笑)
9時頃朝食へ。
軽い二日酔いで、やはり30過ぎて午前様はつらい・・・

10時にチェックアウトをして、
大型家電販売店や大型書店など、思いつきでいろいろ見て回る。

その後、最後のお立ち寄り先、「大型業務用スーパー」へ。
これはカミさんの業務命令(汗)

なにせここは業務用の卸が専門だけあって、
一パックが大量だが価格が安い!

肉類を中心に買い込む。

で、会計へすすむ。
4026円のお買い物。

で、ここで記憶が定かではなくなるのだが・・・
うっすらと残る記憶では5026円を払った記憶がある。

さらに怪しくなるのは弁当の割り箸をもらった。

で、おつりが999円、と渡される。
頭が混乱する。

この辺が夜遊びすぎたところだが(汗)、
ふと、割り箸が1円?なんて考えて受け取った。

受け取って、「???」なんて思っていると、
レジのお兄ちゃん「ニヤニヤ」。

これ見てカチン!と来たものだ。
「もう1円あれば、千円でお渡しできますが・・・」
の一言があれば印象は随分違うだろう。

しかし、当方も二日酔いの頭で1円足りなかったところ。
いろんな偶然が重なったとはいえ、

もう一言で、彼に対する評価は全然違った。
おまけに「ニヤニヤ」。

ニヤニヤ顔が生来のものなのかもしれない。
しかし、このシチュエーションでは逆効果。

もう、彼が打っているレジに行くことはないだろう。

しかし、「この一言足りない」というのは、
私も仕事でやってるんだろうなあ・・・
と反省した999円であった。

でも、彼のレジにはもう行かない(笑)




PTとOTとMSW、そして県との話

2007年09月24日 | 生と死と
いやはや、お疲れモードが続く・・・
先日は県理学療法士会・県作業療法士会、
そして県医療ソーシャルワーカー会との交流会に出かけた。

略して3団体交流会。
そのまんまだが・・・(汗)

この交流会は毎年行われている。
話し合うのは、各団体の年毎の取り組み。

そして会を担当する士会から、情報提供。
今年は医療ソーシャルワーカー士会。
略してMSW士会。

今年の情報提供、それは・・・
「県の緩和ケア総合推進時事業の取り組み」について。

これは出ない訳にはいかない。
いいたいことがありすぎる(汗)

情報交換の後、県の医療対策課の方から情報提供。
まず、制度上の側面を話される。
即ち、本人・家族の側面と医療提供者側の側面。

その後に「癌対策基本法」の話になる。
それを受けて、我が県の取り組みの話。
さらに、今後の課題と提言。

緩和ケアアドバイザーとしての看護師取り組みと、
緩和リハビリテーションに対する療法士の役割と期待を話された。

その中には、県の未定稿であるが、と前置きされた上で紹介。
「緩和ケアを推進していく上での課題と今後の方向性について」
である。

この担当官の方は。緩和リハビリテーション、それ自体も最近知って、
さらにそれに取り組んでいるセラピストがいることを知った、
とのこと。

この未定稿で書かれているセラピストへの期待。
それは・・・

「緩和ケアを推進するスタッフ
  (医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士)
                  の養成が必要である」
#改行;Life
と記載されている。
他にもあるのだが、これほどセラピストへの期待も膨れているのだ。

で、質疑となり、質問というより現場からの報告をした。

まず、私が特養・訪問・通所で働いていること。
そして、介護保険の中で「ガン末期」が加わったが、
要介護認定において「要支援」など、
軽度要介護状態で判定されやすいこと。

まず、申請で一ヶ月かかるということ。
ガン末期の方に「一ヶ月」は貴重である。
ムザムザと見過ごしていいのか?といってみる。

軽度要介護となると、福祉用具は給付対象にならず、
また、「介護予防」対象になりかねない事実。

そして、よしんば要介護状態になっても、
今度は保険者側の綱引きがあるという事実。

即ち、ガン末期など医療の度合いが高い方は、
介護保険でなく医療保険で行うべきという意見が通達される。

せっかくケアマネージャーさんが整えてくれたのにだ。
これはガン末期だけでなく、難病指定された方多くに見られる。

ケアマネさんが手配してくれたのに、
医療にマネジメントが戻るのだ。

そして、頼りの「在宅支援診療所」も機能しているとは言い難い。

そして、施設ではやはり立ちはだかる介護職の医療行為。
これを言い出すと長くなるので、指摘するにとどめた。

そして、ご家族さんとの関係。
「生活がすでにリスクである」と知っているご家族さん。

「迷い」があるご家族さん。

「生活がすでにリスクである」と認められないご家族さん。

そんなご家族さんの話をして、
当のご本人さんのケア・支援の話をする。
それは数冊の本の紹介をした。

ご自分の職業を続けるために医療を使った、
「いのちの授業 がんと闘った大瀬校長の六年間」
神奈川新聞報道部 新潮文庫 平成19年9月初版

とにかく「治療」にこだわった、
「31歳ガン漂流」奥山貴宏 著 ポプラ社 05年8月第5刷
続編に「32歳ガン漂流Evolution」牧野出版
「33歳ガン漂流LaST eXIT」もある。

そして、闘うのではなくその最後のストーリを、
教えてくれる徳永進先生の本。
今回持って行ったのは「野の道往診」だ。

これらの本から、生活の差異は人の数ほどあり、
生活の質なんて「QOL」の一言では済ませられないという事実。
その質を決めるのは、他でもない、本人さんであるということを!

そして、それを支えるスタッフのこれからとして、
押川真喜子氏の「在宅で死ぬということ」。
文芸春秋からの出版だ。

押川氏の本を通して、今現在のスタッフの苦悩、
ケアするものをケアするシステムのあり方を問う。

そして、理学療法士・作業療法士のやるべきことは何か?
それはやるべきことはたくさんある!と発言した。

その方は、ガン患者でもなく、終末期の患者でもなく、
死ぬまで生きていらっしゃるという事実と、それに添うスタッフの役目、
それを話してきた。

どんな状態になろうとも、
私たちはあなたをささえますよ・・・
そういうメッセージが必要では?

なんて話して帰ってきた。

もう一人OTの方が、オピオイドについての提言をする。
これらを踏まえて県の方も、
「緩和ケアの研修会」を近いうちに開催したい、
それはコメディカル用のものも早急に・・・
ということだった。

高齢化社会は多死社会でもある。
これを支える社会保障。

さて、これから県の取り組みも始まる・・・

変化とケア

2007年09月20日 | 認知症の話
今朝、編集しようとして急にメンテ画面になって驚いた(汗)
何も書いてなくてよかったけど・・・(汗)

さて、先日ケアマネさん召集にてケア会議。
最近、認知症がすすんだAさんのことだ。

去年まではなんとも無かったのに・・・
とは介護職さんの独り言。

だが無常に時はすすむ。
刻一刻と人は老化をたどる。
そういう我々も一年一年違うのだ。

そのAさん、最近居室中心の生活となり、
清潔の介助も拒否されることが多くなってきた。

そこでどうするか?

いろいろ意見が出る。
「とりあえず、表情や会話の様子を見て・・・」
「ケアの幅を持たせておいて、本人の訴えで介助量を・・・」
「表情から読み取って、言葉がけを・・・」

「なんだか、全然解決になってないような・・・(苦笑)」
とは介護職さんの鋭い意見・・・(汗)

で、最近受診されたんですよね・・・と看護師さんに聞く。

「うん、以前より脳の萎縮がすすんでいて・・・」

「脳が萎縮するとどうなるんですか?」

「脳がスカスカになって、段々見えなくなって・・・」

「脳がなくなるんですか?」

「脳は豆腐みたいでね、萎縮すると油揚げみたいになるのよ」
と私がフォローを入れる・・・(汗)
#フォローになってないかもしれないが(滝汗)

「ふぅ~ん・・・」
という納得いかない介護職さんのために、
認知症フォーラム抄録」をプリントアウトして持っていく。

この抄録には、アルツハイマー患者の脳萎縮が、
経年変化でどう変わっていくか載っていてわかりやすい。

加えて、認知症のタイプ別の特徴も述べてあって、
介護職さんにはもってこいだ。

「え~!こんな脳になるの!!」と驚き!
「たった5年で!!」

「でも、普通の脳って?」と聞かれたので、
そう聞かれると思っていたので(笑)、
私の脳のCTも持っていった。

以前、偏頭痛がしたときにとってもらった写真だ。


当方、30台半ば。
是非、認知症フォーラム抄録の写真と比べてもらいたい。

いかにして、認知症を抱える方の脳が変化していくのか。
その変化によって、その方の行動が変わる。

行動が変わるということは、何かしらのケアを変えないといけない、
ということでもある。

まだ、我々はいい。
しかし、年を取り、しかも何かしらの病気をお持ちの方々。
その変化のスピードは実は速い。

外見が変わらないがゆえに、適切なケアが遅れると、
ケアされる側・ケアする側も不幸ではないか。

実は刻一刻、変化しているということを忘れてはいけない、
そんなことを教えてくれたAさんである。