野元の詩

電車のなかで。トイレのなかで。ラーメン屋のなかで。一人の部屋のなかで。夜のなかで。あなたに、読んでほしい。

#414 ナミアゲハ

2016-10-12 16:13:00 | 
『ナミアゲハ』

会社のまえで
白い蝶が一匹死んでいました

作り物のような
とても綺麗な蝶が
横たわって死んでいたのです

私は急ぎの用で
その光景をすぐに通りすぎました

あの蝶は
あのまま誰にも土に埋めてもらえず
風に吹かれて場所を変えながら
人や車に踏まれて
美しい羽は千切れて朽ちていくのでしょう

そのことを蝶自身も哀しいと思わないはずです
そもそもそんなことは
誰の気にも留めることではないのでしょう

あとで虫図鑑を開いてみると
その蝶はナミアゲハというそうです

それがどうしたというのでしょうか

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