野元の詩

電車のなかで。トイレのなかで。ラーメン屋のなかで。一人の部屋のなかで。夜のなかで。あなたに、読んでほしい。

#477 赤

2016-12-28 01:19:00 | 
『赤』

ほら世界中で悲鳴が上がっている
ほら聴こえるだろ
空が泣いて窪みに海が出来ている
窓ガラスが割れて愛が粉々に散らばった
ほら走らなきゃ
炎が後ろから襲ってくる
亡者は火縄銃を口にくわえた
ほら誰が引き金を引く
ほら誰が引き金を引く
ほら今日も山手線が止まった
ほら福音が響いている
ほら福音が響いている
「現在、復旧のめどはたっていません」
誰もがたまらない人生
誰もがくるくる回っている
電柱に吊るした哲学のエンジンをふかせ
未来は昨日だ
まず昨日を変えてしまえ
ほら竜巻が近づいている
あれは粉々に散った愛だ
走れ 走れ 走れ
ここは荒野
何も無い 何もかも在る
ほら目を凝らせ
皆が走っている
ほら大声で悲鳴を上げろ
絶望も希望も赤く染めてしまえ


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