野元の詩

電車のなかで。トイレのなかで。ラーメン屋のなかで。一人の部屋のなかで。夜のなかで。あなたに、読んでほしい。

#420 今夜も

2016-10-18 18:39:00 | erotic poem
『今夜も』

そうやって生臭いキスで
すべてを誤魔化そうとしているんでしょ

下手くそな腰振りで
わたしが喜んでいると思ってる
馬鹿みたい
もっと正直に生きればいいのに

人生は一度きりなのに
自分の好きなように生きられない
あなたもわたしも
常夜灯に羽ばたく蛾と大差ない

一人の夜の寂しさより
あなたと居るほうが寂しい
昔気まぐれに飼った鳥を思い出す

耳が感じるんでしょ って
ねちゃねちゃと耳元で音をたてられてるの
ほんとはとてもイヤなの
自分が気持ちいいようにやればいいのに

ああ、また電車が一本通った
少しずつ少しずつ出社の時間が近づいていく
明日は朝からこれやって
午後にはあれをやって

ああ、この行為を早く終わらせて
もう寝てしまいたい
気持ちいい? 気持ちいいよ。

あ、また電車が通った
寝ちゃったらごめんね
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