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ミュシャ展

2017-04-18 | アート
国立新美術館で開催中の「ミュシャ展 国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業」へ。
六本木では注目の展覧会がいくつも開催されており、どれも見逃せずこの1か月間で3回も行っています。

ミュシャと言えば流麗な図案の中に描かれた美女のデザイン画で知られており、
私もこのアール・ヌーヴォーの絵はあちこちで見ていて特に展覧会へ行かなくても良いかと思っていましたが、
「スラブ叙事詩」がチェコ国外では世界で初めて全20点まとめて公開されると知り、これは是非見なければ!
と行ってきました。
日曜日の開館時間ちょうどに前売チケット持参で到着しましたが、すでに入場までこの大行列...。
 
当然、中も大混雑、一部の展示室は撮影可となっています。

ミュシャはアール・ヌーヴォー全盛期にパリで成功を収め、その後、祖国チェコスロバキアへ50歳で戻ります。
それから約16年もの歳月を捧げた画家渾身の作品が「スラヴ叙事詩」全20作、
大きいもので縦6m、横8mもの巨大なカンヴァス、絵から離れないと全体は見られず、上の方の細かい部分は双眼鏡が必要!
こんな大きい絵をどうやって運んできたのか不思議でしたが、
公式HPにある展示風景の動画を見たら、絵を絨毯のように丸めて持ってきたことがわかりました。

それらの絵は私が持っていたミュシャのイメージとはかけ離れていて「これがミュシャの絵??」と驚くばかりでした。
大きな空間を使った写実的な絵で、スラヴ民族の苦悩と栄光の歴史を壮大に描いています。
それぞれの絵の中に、一人は必ずこちらをじっと正面から見つめる人が描かれていて、
「こんな歴史をあなたはどう思う?!」と観客に問いかけているようでした。
スラヴ民族の歴史を絵として祖国に残し、現在も未来も、祖国の人々に観てもらいたかったのでしょうね。
描かれた人々は時に激しく、時に淋しく、哀しく、暗く、強く、そして最後には明るく晴れやかに!!

感動のうちに20点を見終わると、次のコーナーはミュシャお得意のアール・ヌーヴォー様式の絵が。
これらの絵の所蔵はほとんどが「堺市美術館」であったことにもビックリ!
大阪の堺市には「堺 アルフォンス・ミュシャ館」なる専門の美術館があることも初めて知ったのでした。

祖国に戻ってからは、国のために依頼された仕事はほとんどを無償で引き受けたそうで、
切手のデザイン、市民会館の壁画、オリンピック選手のユニフォーム、ミュシャの祖国愛を強く感じました。
チェコの国民的作曲家スメタナの有名な曲に「モルダウ」がありますが、これは連作交響詩「わが祖国」の第2曲です。
占領されたり侵略されたりした歴史を持つ国の国民には、「祖国愛」は大きなものなのでしょうね。
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