今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

日野原重明 著 『十代のきみたちへ ─ぜひ読んでほしい憲法の本』

2014-12-08 | 本の紹介
憲法や戦争についてわかりやすく書かれた2冊の本を読みました。

・日野原重明 著 『十代のきみたちへ ─ぜひ読んでほしい憲法の本』

・りぼん・ぷろじぇくと 著 『新・戦争のつくりかた』

102歳になる現役の医師が、日本国憲法とその意義をやさしい言葉で、平明に説き明かしています。
病気になることでも、戦争の被害者になることでも、人は命を失います。
日野原先生は医師として、病気やけがを治して、皆が命を失わずに暮らすお手伝いをします。
憲法も、日本で暮らしている国民がひどい目に合わないように国民の命を守る仕事をしています。
その憲法を、最近「変えた方がいい」「変えよう」「変えるべきだ」という声が多くなっていて、
一番変えたい第九条を変えるために、まず第九十六条を変えてしまおう、という動きもあります。
日本国憲法の素晴らしさ、世界に類を見ない完璧な憲法であること、
この憲法を守っていれば日本は平和で国民の命は守られると書かれています。

また、人生の目的として、最大限に自分を磨いていかなければならないと語っています。
そのためには、何かを「持つ」のではなくて、何かに「なる」ことこそを目標にしましょう。
「持つ人生」は死ぬまで欲望につきまとわれますが、
どんな人になりたいか、どうありたいかの「なる人生」は心が軽やかになります。

簡単な言葉ですが、大人が忘れがちなことがたくさん書いてありました。
102歳まで多くの経験を経て、たくさんの人に巡り会って来たからこその言葉でしょう。

期を同じくして、りぼんぷろじぇくと著の『新・戦争のつくりかた』を読みました。
2004年に発売され、新聞、雑誌、テレビやネットで大きな話題となりました。
戦争をしないと決めた国・日本が、戦争のできる国になっていく道筋を、やさしい言葉で描いた絵本です。
これは決して架空の話ではなく、この10年の間に絵本の通りの法律が次々と制定されて、
今の日本で現在進行中のことになっているようで怖いです。

日本は、ほとんどの国民が勤勉で誠実で、きちんと様々な義務を果たしていて真面目です。
そんな国だから、政治家が多少変わっても適当なことをしていても、国民は変わらずしっかり働き、
国は大きな動揺もなくデモもストライキも略奪も起きませんが、少し意識を変えましょう。
今度の日曜日、若い人全員が選挙に行けば国政は変わるかもしれません。
「白票投票」運動なるものも起きているようですが、それは有効投票数に入りません。
私は日曜日に仕事があるので、期日前投票に行きます!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿