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池井戸潤 著 『陸王』

2016-11-19 | 本の紹介
池井戸潤 著 『陸王』読了しました。
池井戸潤のお仕事小説、面白くないわけがありません!
冒頭から最後まで読むのをやめられない面白さ、読了感はすがすがしいものでした♪

この本にとても興味があった理由の一つは、
作品の舞台が埼玉県行田市にある「こはぜ屋」という百年の歴史を有する老舗足袋業者であるということ!
その足袋業者名は実際にはありませんが、読んでいくときっとあの店だとわかり、
以前も記事にしましたが実家の母がその会社の仕事に関わっていたのです!

作品の中では従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々。
(えっ?もしかすると父の最後の職場とも関係ある?!)
そんなある日、社長の宮沢は新たな事業計画を思いつきます。
それは、長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうかというもの!
そこには、資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害など、
とても乗り越えられないような大きな問題が次々と立ちはだかります。
でも、チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
このプロジェクト、果たしてうまくいくのか?!

この会社、実際に「ランニング足袋 『無敵』」というランニングシューズを売り出しています。
 
数年前に、池井戸さんからこの会社を訪問し足袋作りの過程等を見にいらして、
「足袋業者がランニングシューズをつくる小説を書こうと思っていますが、そういうストーリーはあり得ますか?」
と聞かれたそうです。
ちょうどその時にこの会社はランニング足袋の開発途中だったそうで、偶然の一致に皆が驚いたそうです!!

行田市は古くから足袋の生産が盛んで、足袋生産のピーク1938年には、
約200軒の足袋業者で8,400万足を生産し、国内シェア約8割を占めていました。
中でもこの会社は和装用の高級足袋と地下足袋で年間100万を生産、
でも、それが今や年間生産70万足だそうで、市内の足袋業者も数軒しかないそうです。
これを言うと年がばれてしまいそうなのですが(もうばれてますよね)…
小学校低学年の運動会の時、早く走れるからと徒競走には足袋を履いて走った覚えがあります!
行田市の隣市の小学校だったからなのかしら?
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2 コメント

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Unknown (神崎和幸)
2016-11-20 16:27:26
自分も『陸王』読みましたよ。
面白かったです。
仕事の本質を改めて教わったような気がしました。
その上いろんな要素が凝縮されているから胸が熱くなりましたよ。

足袋は履いたことがないから一度履いてみたいです。
神崎さま (holy)
2016-11-20 21:07:09
次から次へと困難が沸き起こり、その度に熱い思いで立ち向かって行く仕事人たちに、
拍手喝采でした!
そして、この小説と全く同じようなことが実際の足袋業者にあったという事にも、驚きました。
女性は成人式で振袖を着る方が多いので足袋を履きますが、
男性は足袋を履いたことがない方もいらっしゃるかもしれませんね。
その時には是非「あの」会社のものを♪

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