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末期がんの友人に会いに5

2018年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム
横浜中華街で同級生Hと2人だけの昼食会。
片道2時間の距離を一人で横浜まで来られるか、途中で具合悪くなったりしないか心配だった。
東急東横線がつながったおかげで、乗り換えなしで行き来できるのは幸いである。

友人は大腸がんを患い、手術ですい臓や子宮、卵巣なども摘出。最新のゲノム医療を頼りにアメリカへ細胞を送り検査にかけたが、結果が得られず返送されてしまった。
がんはリンパ節にも転移しており、現在は寛解しているものの全身化学療法を続けている。

春に会って以来の再会だった。
彼女ぱっと見、変化がないように見える。しかし、月1回の抗がん剤は、確実に彼女の体を蝕んでいる。
箸が持てず、ペットボトルのふたが開けられず、リュックの中から日傘を取り出すのも一苦労だ。
死ぬまで抗がん剤を続けなくてはならないと、主治医に言われた。

私たちは、5分歩いたら座って休むくらいの感覚で、夏休み中の家族連れで賑わう中華街を歩いた。
目的の店は、辛くなくて安くて美味しい広東料理「景珍楼 新館」。
Hは「青椒肉絲定食」(900円)を、私は「冬瓜海鮮炒め定食」(650円)を注文。さらに「焼き餃子5個」(750円)を2人で分けて食べた。Hは私よりも餃子を1個多く食べた。

「美味しい。私、食欲は落ちてないの」

と笑うのに、ほっとする。
味覚障害もある中、美味しいと感じることができて良かった。
……

QOLを考えなくては、抗がん剤によってどんどん体が弱ってしまう。

情報収集のため、2人で「ジャパンキャンサーフォーラム」(https://www.japancancerforum.jp/)へ行くことにした。
専門医の講義や体験談の聴講、展示ブースなどから、最新の情報を得られると期待している。

山下公園。
カモメが列をなしているのが可笑しい。
「本番、よーい、カチーン!」って何の撮影だろう? 知らない俳優さんだった。

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