街角でよく見かける工事現場。
首からカメラをぶら下げた小奇麗な作業着の人がたった一人で穴を掘っているのに、
周りの作業員はタバコを吸いながら休んでいるそんな光景を見た事は無いでしょうか?
そのひとはきっと現場監督です。
昔は、「なんであの人は指示できる立場なのに自分でやるわけ?」などとおもっていたのですが、
実際、自分がその立場になってみると・・・笑えないっす。
つーか、年末で下請けさんが他で飯を食いたがるので、工期がやばめ。
他の業者をお願いしたら、「俺ら誇り高きプラントマンです。マシーン屋です、穴掘りは俺らの仕事じゃないし」ですって。
まぁ、プライドのお高い事なので、ワタクシがせっせと掘ってさしあげるのです。
もう、アホかと。馬鹿かと。
契約書に、別途埋設工事一式って書いてあるじゃないかよと。
土工述べも形状してあるのに、連れて来ないのはお前のとこのシャチョーさんがハネテルカラジャナイカヨ
などと脳内で叫びながら、ホッターマンですよ。まさに、初代ディグダグ。
もういいよ。
「金さえ貰えりゃ、あたしなんでもやるけんね」 などと、
地方出身の企画女優のようなダメココロザシを爆発させて
穴を掘りつづけた先週。
んで、今週は、「俺は一流の溶接屋だから、重量物はもたない」と言う
素晴らしいココロをお持ちの方とご一緒出来たので、
毎日、人体の限界に挑戦しているのです。
んで、事務所帰ったら、
「あんたは二番目に偉い人なのだから、汚れ仕事はしちゃだめだかんね」とか言われて、
「指示して働かせるのがあんたの仕事だかんね」ってイジメラレルのですよ。
そんなわけで、もう、鬱を通り越して躁の状態ですよ。
全部俺がやる、つーか、許可無く触るなって感じです。
昔、警備員のバイトをしてた頃、
道路工事の現場監督が皆、休憩中なのに一人で必死になにかをやってたのって、
こんな感じだったんだろうな。
今になってあなた方のココロの動きが解りました。
とりあえず、ズレコミってわけで、年末まで拘束されそうです。
これが終わったらもうこういう業界から足を洗いたいなどと思う今日この頃。