らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

サレンダー

2017-05-31 | ポエム

サレンダー。

 

過去の記憶を、手放す。

 

現在の執着を、手放す。

 

未来の憂鬱も、手放す。

 

からっぽの心には、

 

自由が、やって来る。

 

愛も、飛んで来る。

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ごぼう

2017-05-28 | ポエム

泥だらけの、有機栽培の、ごぼうを、洗った。

 

斜めに、切った。

 

菜種油で、炒めた。

 

長い間、炒めた。

 

香ばしい香が、漂った。

 

水を加えて、蓋をした。

 

ごぼうが、柔らかくなったら、醤油を加えた。

 

水気がなくなるまで、煮た。

 

たくさんの人を経て、ごぼうが口に入る。

 

みんな、みんな、ありがとう。

 

お天道さま、ありがとう。

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

この調理法を聞いた時、みりんもお酒もだしも入れないでおいしくなるのかしら、と思った。

けれど、実際に作ってみると、とてもおいしかった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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長い長靴

2017-05-26 | ポエム

雨だ。

 

雨が、降っている。

 

長い長靴が履ける、とにんまり笑う。

 

魚屋さんのような、長い長靴。

 

膝小僧まである、長い長靴。

 

嵐でも、台風でも、どんとこいの、長い長靴。

 

雨の日を、待っていた。

 

首を長くして、待っていた。

 

雨だ。

 

雨が、降っている。

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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完璧な不完全性

2017-05-24 | ポエム

時に、笑い、

 

時に、怒り、

 

時に、泣く。

 

時に、やさしく、

 

時に、冷たい。

 

「わたし」は、愛する。

 

「わたし」の、完璧な不完全性を。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 


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犬の視線

2017-05-23 | スケッチ

3月中旬から、老犬メルシーの視線を感じながら暮らしている。

 

常に見られている。

 

間食もできない。

 

動くとついて来る。

 

どこへでもついて来る。

 

dog は god なのか・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


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デジャ・ヴュ

2017-05-22 | ポエム

初めて訪れたのに、見たことがある、ような、風景。

 

初対面なのに、会ったことがある、ような、人。

 

初体験なのに、かつて経験した、ような、体験。

 

デジャ・ヴュ。

 

既視感の、不思議。

 

何度も、何度も、転生した魂の記憶なのか。

 

ご先祖さまからのDNAの記憶なのか。

 

垣間見たパラレルワールドなのか。

 

この世は、不思議。

 

不思議、不思議、摩訶不思議な、デジャ・ヴュ。

 

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 


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故郷

2017-05-21 | ポエム

ところで、神さま、わたしは、故郷を探しておりました。本当の故郷を。」

 

「様々な国に出掛けました。けれど、神さま、故郷は見つかりませんでした。」

 

「それは、雲の上の桃源郷、といわれましたが、神さま、飛行機からは、何も見えませんでした。光が、眩しすぎました。」

 

「窓の外で、何やら啄んでいた小鳥が、今ここ、と呟きました。神さま、わたしは、夢を見ているのでしょうか・・・・・・」

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 


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無抵抗

2017-05-19 | ポエム

けんかをふっかけられても、無抵抗。

 

皮肉を言われても、無抵抗。

 

自慢話を聞かされても、無抵抗。

 

暑くても、無抵抗。

 

寒くても、無抵抗。

 

けれど、無抵抗に抵抗する、「わたし」がいる。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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幸せの泉

2017-05-17 | ポエム

幸せの泉は、愛と豊かさの、泉。

 

地図にはない。

 

泉は、「わたし」の中にある。

 

水を、ちょろちょろ出しながら、

 

見出されるのを、待っている。

 

今か、今か、と待っている。

 

噴水は、只今、調整中。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2017-05-16 | ポエム

たくさんの道がある。

 

賑やかな大通り。

 

ひっそりとした小径。

 

くねくね曲がった道。

 

どの道を歩いても、

 

道草をしても、

 

さっさと歩いても、

 

ゆっくり歩いても、

 

独りで歩いても、

 

誰かと一緒でも、

 

行先は、同じ。

 

いつかたどり着く、永遠の今。

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

たどり着く先は同じでも、タイムラグがあるような気がする。

最近、何だか、道が分かれていっているような気もする。

古い価値観に縛られている人たちとそうでない人たち・・・・・・選択は自由・・・・・・良い悪いもない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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犬と観葉植物

2017-05-14 | 動植物

老母の愛犬メルシーが来て二か月が経つ。

 

寂しいんじゃないかしら、と「忖度」して、一生懸命世話をしている。

 

メルシーとは友だちだったけれど、今は家族の一員。

 

当たり前のことだけど、エサはきちんとやり、雨が降っても朝夕は必ず散歩に連れていき、帰ってきたら、ウンチを捨て、オシリを拭いて、足を洗い、おしっこシートをかえ、トレイのまわりを拭く。

 

出かけても、夕方までに帰宅。

 

なんだか落ち着かない日々・・・・・・一日があっという間に過ぎる。

 

と、最近、家の観葉植物の元気がない。

 

以前、観葉植物の元気がなくなった時、たまたま家に来たジェーンが「You have to talk to them」と言ったことを思いだし、窓辺の植物に話しかけながら、からからに乾いた植木鉢に水をやった。「ごめんね、メルシーが来てから忙しくてね。みんな、メルシーと仲良くしてね。」

 

自分の名前を認識したメルシーは変な顔をしてわたしを見上げ、水をやるわたしに付きまとった・・・・・・

 

植物と植物はコミュニケーションをとるらしいのだが、動物と植物はどうなのだろう・・・・・・

 

まだまだ分からないことがたくさんある・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ジグソーパズル

2017-05-12 | ポエム

小さなピースが繋がって、大きな絵が出来る。

 

ピースの大きさは、皆、違う。

 

形も、違う。

 

色も、違う。

 

けれど、皆で、ワンセット。

 

どれかが欠けても、未完成。

 

世界は、壮大な、ジグソーパズル。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

世界的なチェロ奏者のヨーヨー・マは2000年に、総勢50名以上からなる「シルクロード・アンサンブル」を立ち上げ、「音の文化遺産」を世界に発信している。

 

メンバーにはシリアやイランや中国など、様々な文化を背負った音楽家たちがいる。

 

母国の政治に翻弄されている人もいれば、故郷が戦場となり家族を失った人もいる。

 

その「シルクロード・アンサンブル」の活動やアーティスト達のルーツや天才ヨーヨー・マの幼少の頃の貴重な映像を織り交ぜた珠玉のドキュメンタリー映画、「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」(監督、モーガン・ネヴィル)を観た時、つくづく音楽に国境はない、と思った。

 

ケマンチェ、中国琵琶(ピパ)、尺八、バグパイプ、チェロ・・・・・東西の様々な楽器による伝統的な音楽と現代音楽の融合・・・・・・まさに、「We are the world」・・・・・・

 

国籍や人種が違っても、タマシイは繋がっている・・・・・・

 

みんな地球号の乗組員・・・・・・

 

世界がニッポンが平和でありますように・・・・・・

 

偏狭なナショナリズムは危険・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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光の贈り物

2017-05-11 | ポエム

駐車場に、車が、並ぶ。

 

あちこちの窓に、光の玉。

 

光。光。光。光。光。

 

太陽からの、贈り物。

 

光の贈り物。

 

あゝ、本日は、晴天なり。

 

本日は、晴天なり。

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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カタマッタ男の子

2017-05-10 | スケッチ

犬と散歩に出た。

 

メルシーは、片足をあげ、電信柱におしっこをひっかけた。

 

幼稚園の制服を着た男の子がその様子をじっと見ていた。

 

眉間にシワをよせて、じっと見ていた。

 

わたしは、お散歩バッグから水の入ったペットボトルを取り出して、おしっこの後に水をかけた。

 

男の子は、その様子もじっと見ていた。

 

わたし達が通り過ぎると、男の子は、おしっこと水のかかった電信柱の前に来た。

 

カタマッテ、動こうとしなかった。

 

男の子は、いつまでもおしっこと水の後を見ていた。

 

ずっとカタマッテいた。

 

メルシーがリードを引っ張るので、わたし達はその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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しあさって

2017-05-09 | ポエム

路地で、

 

小さな女の子が、大きな声で尋ねた。

 

しあさって・・・・・・しあさってって、なあに?

 

お母さんが答えた。

 

あさっての、次の日。

 

女の子は理解した。

 

あしたの、次の日の、次の日ね。

 

あしたも、あさっても、しあさっても、「今」が続くだけ。

 

「今」あした、

 

「今」あさって、

 

「今」しあさって・・・・・・

 

 

 

詩集、『水中花』より。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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