らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

窓辺のポインセチア

2010-05-31 | 動植物

2008年の冬、



真っ赤な、ポインセチアの鉢を貰った。



2009年、



ポインセチアは、緑色になった。



クリスマスが来ても、緑色だった。



2010年、初夏、



突然、葉っぱが、赤くなり始めた。



少しずつ、少しずつ、赤くなる。



大きな鉢に移し替え、出窓の特等席に置いた。


土が乾いたら、水をたっぷりやる。


真っ赤になろうね、ポインセチア。



窓辺に、真っ白い蝶が飛んできて、ひらひら舞った。

 

 

 

 

 


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2010-05-28 | ポエム
窓を、開ける。

心の窓を、開けよう。

窓を開けると、いろんなものが、見える。

青い空が、見える。

鳥が、見える。

花が、見える。

見たくないものも、見える。

風も、入ってくる。

そよ風の時もあれば、暴風の時もある。

傷つくことも、あるだろう。

それでも、窓を、開ける。

心の窓を、開けよう。

今、ここで。

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2010-05-23 | ポエム
傘の上で、雨音が響く。

雨が、川に、たくさんの輪を生む。

小さな輪。大きな輪。

どれも、あっという間に消えるが、次々に雨粒が降りてきて、新しい輪が出来る。

雨粒は、流れる川と一体になり、大海に出て、蒸発し、天に帰するのだろう。

「わたし」たちと、おんなじ。

現れては帰する、さまざまな生。すべて泡沫のごとし。

雀が一羽、桜の木で、雨宿り。

ピチピチ、チャプチャプ、ランランラン。







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ポケットティッシュ

2010-05-22 | スケッチ
都心から帰宅すると、バッグが、ポケットティッシュで、ぱんぱんになる。

ニッポンは、世界一のティッシュ消費国。

無料ポケットティッシュが、携帯電話、マンション、スポーツクラブ、旅行会社や風俗店の、広告媒体となって久しい。

街でティッシュが配られるのが珍しいのか、外国人観光客がカメラを向けていることもある。

あんなにたくさんのティッシュを配って、利益に結びつくのだろうか。販売が促進されるのだろうか。

ティッシュは、再生紙なのだろうか、それとも、他国の木を切って作られたものなのだろうか。

差し出されると、ありがたく受け取るが、後ろめたさがつきまとう、ポケットティッシュ。

企業は、ティッシュではなくて、愛と平和を配ってね。

Love & Peace。Love & Peace。Love & Peace。






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2010-05-21 | 色々な思い
道元も言う。自己という意識は幻想である。迷いも覚りも、覚り得た人々も、生も死も、すべては空である。


空であるからと、空虚な気持ちになるのではなく、すべては空であることを、「わたし」などないことを肝に銘じて、現象界で起きることを、スクリーンを眺めるように、微笑みながら、味わおうと思う、初夏の朝。


空は晴れ渡り、木々には陽光。子供の声や自動車の走る音が、鳥の囀りと混じりあい、オーケストラの奏でる音色のように聞こえる。

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「わたし」が、「今、ここ」。

2010-05-20 | 色々な思い
真の覚りや癒しは、「今、ここ」でしか起きない、という。

そこは、時間も思考も失せる、永遠の今。

スピリチュアル・ピープルは、「今、ここ」へ帰ろう、と努力する。

参禅、ヨガ、瞑想・・・

けれど、努力は、抵抗を生むんじゃないかしら。

修業だ、修業だ、と気合をいれない方がいいんじゃないかしら。

ストップ!

探求や追及を、ストップ!

そして、静かに、リラックス。

リラックスして、耳を澄ませていると、「わたし」が、「今、ここ」になっていくような気になる。

やっぱり、自然体。

窓の外には、どんよりとした空。

雨音に混じって、鳥の声が聞こえるが、姿は見えない。


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シンプル

2010-05-19 | エコ&ベジタリアン
年を取ると、シンプル・ライフに憧れる。

お天道さまと共に、生きる。

早寝、早起き。

午前中は、家事、労働に勤しみ、午後は、無糖紅茶を飲みながら、愛読書を読む。

家は、平屋で、犬がいれば、楽しいだろう。

小さな庭で、野菜を少し育てる。

洋服は、天然素材。

食事は、土地で取れた旬のものを食べる。

加工食品も、添加物を最少必要限度に抑えたものを選ぶ。

ときには、芝居や絵画を楽しむ。

日々の生活がシンプルであると、思考やエゴの出る幕は激減するだろう。

こんな、贅沢、したいなあ。

シンプルは、最高の贅沢。



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探しもの

2010-05-18 | ポエム
探すのを止めると、見つかる。

愛も、真理も、
内なる静寂を得たとき、心のポケットから、顔を出す。

こんにちは。

外を探しても、見つからない。

本を読んでも、
グルに追従しても、見つからない。

もう、外を探すのは、止めよう。

今、ここで、深呼吸。

静かに座って、深呼吸。

電車の中でも、できるよ。

空は青く、鳥が鳴き、工事現場から笑い声が聞こえる。

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何もしない。

2010-05-17 | 色々な思い
何もしない。

スピリチュアル・ピープルや、悟りたいと思う人は、色々な事にチャレンジする。

参禅、ヨガ、瞑想、浄化、セラピー、セミナー、ワークショップ、ポジティブ・シンキング、アファメーション・・・

けれど、最近、思う。

あえて、何もしないのが、いいんじゃないかしら、と。

波のように押し寄せてくる思考を止め、何も考えない。何もしない。

大切なのは、「わたし」の、静寂。「わたし」の、平和。

満員電車の中でも、職場でも、「わたし」の中にある、静寂と平和を、保つ。

と、この世の現象が、目の前で起きることが、スクリーンの映像のように思え、何が起きても、冷静に対処できる。

「わたし」の、静寂。「わたし」の、平和。

それらを得るために、あえて、何もしない。

空は晴れ渡り、冷たい空気が心地よい、月曜日の朝。

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囲い

2010-05-16 | ポエム
「わたし」たちは、自分で囲いを作る。

見えない囲いを。

やりたいことがあっても、自分で自分に制限をかける。

きっと、無理。

その上、他人の目を、気にする。

他者がどう思うかを、気にする。

他人も、自分のことで精一杯。

みんな、一緒。

深呼吸をして、えいっ。

一歩踏み出すと、囲いは、消える。

自分の人生は、自分で作る。

空は青く、鳩が舞う。








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嫌いな人がいない人

2010-05-15 | 色々な思い
独りで、淡々と生きている、地味な婦人が言った。わたし、嫌いな人がいないの。

宗教や精神世界や哲学にも、興味がなさそうだ。

エゴの思考が止まっているのか、人の非難や噂話もしない。

他者の「あるがまま」を、そのまま受け入れ、自分も、自然体で、「あるがまま」。

さり気なく弱者や病人にも寄り添っている。

嫌いな人がいない、というのは本心だと思った。

政治経済が混乱し、表面的には暗いニュースが多いニッポンだが、最近、嫌いな人がいない人が、増えているような気がする。

なんだか、夜明け前?

突然、マチスの「ダンス」が浮かんだ。

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おとな子供とこども大人

2010-05-14 | スケッチ
しばしば、おとな子供に遭遇する。

バスの中で、小学生の男の子が、難しそうな文庫本を読んでいた。

母親は、少し離れた席に座っていた。

しばらくすると、男の子の隣の席が空いた。

彼は、中腰になって、母親の肩を、ちょんちょんと突いた。

彼女は、ぼんやりした顔で振り向いた。

彼は、隣の席を指差した。

彼女は、嬉しそうに移動した。

男の子が父親で、母親が幼児のようだった。


川沿いの小径を歩いていると、写真を撮っている親子がいた。

カメラを覗いているのは、幼い男の子。

被写体は、両親。

両親は、ポーズをきめ、男の子は、落ち着いた表情で、シャッターを切った。

子供が親で、両親が子供たちに見えた。


道で、小学生数人に、時間を尋ねられた。

ごめんね、オバチャン、時計、持っていないの、とバッグの底から携帯電話を出すと、みんな、えらく恐縮した。

すみません、携帯なら、ぼく達も持っていました、と。

なんだか、大人びた小学生たちだった。


おとな子供が増えていて、古い価値観にしがみついているおじさんやおばさんや、老人のクレーマーが、こども大人に見える。

魂が進化した子供たちが、続々と地球に転生してきているのかな。

頑張れ、おとな子供。








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みんな、仲間。

2010-05-13 | スケッチ
バスから、小学一年生が、数人、降りてきた。

何かがあったのだろう。

一人の男の子が、顔を輝かせて、言った。みんな、仲間だよ。

それから、彼は、大きな声で、運転手さんに、叫んだ。ありがとう。

他の子供たちも、みんな、叫んだ。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

思わず、微笑んだ。

子供たちは、ほんとうの事を、知っている。

どうか、これから、学校で、頭を使うことを、思考することを、学んでいくけれど、分離の感覚を覚えないでおくれ。

思考やエゴが、あの子は頭がいい、とか、あの子は変だと、ジャッジする。

塾に通う子もいれば、サッカーや野球に興ずる子もいるだろう。

おもちゃをたくさん買ってもらえる子もいれば、親が離婚してしまう子もいるだろう。

それでも、子供たち、みんな、仲間。

忘れないでね。




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モーニング

2010-05-12 | スケッチ
掃除と洗濯を終えると、突然、喫茶店の「モーニング」が食べたくなった。

10時35分。

駅前の喫茶店を、思い浮かべた。

どこも、モーニングは、11時まで。

どうしようか、と迷いながら、窓を閉め、ジャンパーを取り出した。

やはり、止めよう。

朝食は食べたではないか。

椅子に座って、コンピューターのスイッチを入れた。

そわそわ。そわそわ。「モーニング」。

今日は、買出しに行く日でもある、と言い訳をしながら、スイッチを切った。

急いで、今日中に送りたい礼状を書き、トートバッグに傘と本を入れて、家を出た。

雨が降り始めた。

引き返そうか、と思ったが、傘をさして、歩き続けた。

雨足が激しくなった。

それでも、「モーニング」。

駅前の喫茶店に着くと、まだ「モーニング」の看板が立てかけてあった。

念のために、まだ、大丈夫ですか、と尋ねた。

店員は、時計を見て、ええ、と頷いた。

ぎりぎり、セーフ。

ゆで卵付きのトーストと、ミルクコーヒーを注文した。

朝食は、マクロビオティックに変えたので、ゆで卵もコーヒーも久しぶり。

店は、学生風の若者と主婦のグループで、混んでいた。

店内を流れるジャズを聴いていると、初めて就職した職場の同僚たちと、ジャズのコンサートに出掛けたり、ジャズ喫茶に行ったりした記憶が蘇ってきた。

職場には、何人かのタイピストたちがいた。

その中の一人が、毎朝、喫茶店で「モーニング」を食べて、出社していた。

晴れても、雨が降っても、「モーニング」。

書類を持って行くと、機関銃のようなスピードで、タイプをしてくれた。

時折、腱鞘炎になり、医者にかかっていた。

タイピストやテレックス・オペレータだった人たちは、みんな、どうしているだろう。

時代が変わると、消える職業もある。

この世で、変わらぬものなどなにもない。

思い出とスイングしながら、愛読書を開き、コーヒーを飲んだ。

と、カップの底に付いていた、コーヒーが、本の上に、ぽとり、と落ちた。

98ページの、茶色い染み。

この染みを見るたびに、ある朝の「モーニング」を思い出すだろう。

しばらくして店を出ると、空は晴れ渡り、日がさんさんと照っていた。

濡れた傘は、日傘と化し、彼女は、ポストに向かって、ゆっくり歩き始めた。


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行き先

2010-05-10 | ポエム
たくさんの道がある。

賑やかな大通りもあれば、ひっそりとした小径もある。

どれを通ってもいいし、回り道をしてもいい。

色々な行き方がある。

さっさと行ってもいいし、ゆっくり行ってもいい。

誰かと一緒でもいいし、独りで行ってもいい。

何を着てもいいし、何を食べてもいい。

みんなの、行き先は、同じ。

みんな、いつか、たどり着く。

けれど、それは、遥か彼方の、遠い場所ではなかった。

それは、今、ここ。永遠の、今。

なあんだ。

冷たい空気が心地よく、遠くで鳥が鳴いている。

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