神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

別れの日@台北の旅2008

2008-06-19 | 茶旅
「[木龍]翠坊」に電話を入れると、運良く出勤していたスタッフの小姐が出てくれた。
蔡さんが今日から二日間台北を留守にするということは聞いていたので、
今日は誰もつかまらないかもしれないと言う不安はあったのだ。

私はまず昨日の非礼を詫び、お茶を購入したいので今からそちらに伺ってもいいか、と打診した。
小姐が快くOKの返事をくれたので、私はすぐにホテルを出てタクシーをつかまえた。
今回の旅行ではなるべくタクシーを使わずにいたのだけれど、今回はそうも言っていられない。

ほどなく華山公園近くのマンションに着く。
行くのは三度目。でも昼間に行くのは初めてだ。
小姐に蔡さんによろしく伝えてくれるよう頼み、お茶を買ってすぐに出た。
これでよかったのかはわからない。
ただ、C小姐もお茶代のことを言っていなかったのでこうするより他になかった。
また次回来台した時に、今度はランチかディナーをいただきに来よう、と思った。


その足でまたタクシーを拾い重慶南路の「九壺堂」へ。
スタッフの鐘小姐のまわりを既に4人のお客さんが囲んでいて、お茶を楽しんでいる。
少し前まで日本人のお客さんが二名来ていたそうだが、すれ違いになった。

C小姐は昨日の雨でのどを痛め、声が枯れていた。
おしゃべりの大好きなC小姐には辛いことだね、と皆に言われていたが、
C小姐のお姉さんも来ていて、この方もまた饒舌で楽しい方だった。
C家はさぞかし賑やかで明るい家庭なのだろうと想像できた。

「九壺堂」ではまたすっかりくつろいでたくさんお茶をいただいたが、
閉店時間近くにはC小姐と私だけになり、さすがに腰を上げた。
老師と鐘小姐に記念の写真を撮らせてもらい、別れを告げる。


外は小雨が降っていたが、C小姐は今日もバイクで来ていた。
もう一軒紹介したい店がある、と言う。
私は彼女に包種茶が買いたいと言っていたのだが、
まだ見つからずにいたことを気にかけてくれたらしい。

私はさすがに「今日のパンツは明日履いて帰るし、もう替えはないからバイクは遠慮しておくわ」と言ったのだが、
「裾をまくっておけば大丈夫よ!靴カバーも持ってきたわ」
このパワーには抗えない(笑)。

またもやオバサンバイク二人乗りである。
C小姐は気を遣ってか、私が留学中に通った学校の前の道路を走ってくれた。
私が通った校舎はそのままだったが、周りがすっかり建て替えられていた。

やがてバイクは一軒の茶荘の前で止まる。
C小姐が店に入る前にここは今までの自分の行きつけのお店とは違い、
仕事の付き合いであるため、少し気を遣うべきであることを教えてくれる。

「老吉子茶場」。
出てきた老板に見覚えがある。
そうだ、とあるネットショップで写真を見た、あの人だ。

電話で予約をしていなかった私たちに老板はちょっと戸惑ったようだった。
店には遠方からの先客がいて、夜8時にまた来て欲しい、と言われる。
その時は6時を少し回ったところだった。

C小姐が今日は7時半から始まる韓国ドラマを楽しみにしている、と言っていたのを思い出し、
私はここでC小姐と別れることにした。
今回の旅行では本当にお世話になり、感謝の言葉も言い表せないくらいだったが
連絡先を確かめ合い、再会を約束して別れを告げた。

私は永康街で時間をつぶすことにして、そちらの方向へ歩き始めた。

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