L's room.

Lions blog!! 2019

2016.11.28. バント派?ヒッティング派?

2016-11-28 11:58:04 | 日記

他のブロガーさんも取り上げていたので、
ちょこっと気になって調べてみました。

橋上さんが「クリーンナップも関係ない!バントや!」

の考えをぶち上げたようで。


で、今シーズン、序盤から橋上野球で「1点をもぎ取る」野球をちまちまやってましたが、
いかんせん、結果が出ないってことで、中盤から
「バカスカ打ち勝つ野球にしましょうよ!」の切り替えた途端に
8月から勝ちだしたというのは記憶に新しいところ。

で、結局「打ち勝ってく方がいいんじゃない?」と考えていた
田邉さんが辞任して「バント主義」の橋上さんが残ったことによって
またしてもバントによって「1点をもぎ取ろうぜ!」の野球で来シーズンもスタートするみたいです。

ふむ。
バント。否定はしないですよ。
作戦としては有だと思います。
ようはバントだろうが強硬策だろうが点が入ればいいんです。

で、ちょっと古い内容なのですが、
「バントと強硬策、どちらが得点率がいいの?」
というのを1シーズン通してデータを集めて検証した結果が出てました。

2006年に研究したそうで、
なんでも前年の2005年シーズンの全試合を検証したそうで(物凄い気の遠くなる作業だったことでしょう)

『野球の無死1塁で用いられる送りバント作戦の効果について』
「コーチング学研究」第24巻第2号、2011

という形で発表されているそうです。

で、ざっとの内容が以下の通り。

2005年シーズンにおいて無死1塁のケースは全部で3994回あったそうで、
そのうちバントをしたケースとヒッティングしたケースで以下のような結果が出たそうです。

・バント:912件
 →進塁率(1塁走者が2塁またはその先へ進塁すること) 81.6%
 →生還率(1塁走者がそのイニングで得点すること) 37.6%

・ヒッティング:2297件
 →進塁率 40.7%
 →生還率 36.5%

進塁率については当たり前ですが倍ぐらいの差がついてますが、
生還率についてはそこまで数字に変化もなく…

最近ではめっきり減りましたが、
2番バッターと言えばバントがうまい、小技の出来る人がよく担ってました。
最近では攻撃的な2番バッターが増えましたが。
で、なんだかんだいって、バントの機会が多いであろう2番バッターが
同じく無死1塁でバントをしたケースとヒッティングをしたケースでデータ出てました。

2番バッターが無死1塁のケースが全部で942回あったそうです。

・バント:316件
 →進塁率 89.9%
 →生還率 44.0%

・ヒッティング:307件
 →進塁率 45.0%
 →生還率 44.3%

こちらについても進塁率はほぼ倍の差がついて、
生還率にいたってはヒッティングのが僅かながら高いという結果。

結局、この研究結果でも結論付けとしては
「バントがいい!ヒッティングがいい!と極論付けするのはよろしくなく、
相手チームに『バントとヒッティング両方あるぞ!』を意識させることが重要」
とのことです。

それもそうですね。
相手チームからしたら「バントでくるのかヒッティングでくるのか」
守備位置のシフトも変わってきますし、迷わせた方がいいに決まってます。

で、橋上さんのコメントに戻るわけですが、
ようは「なにがなんでも進塁打が必要な時はバントさせるぜ!」
と言ってるわけでもなくて、相手に考える選択肢を増やすための発言なのかなと思います。
まぁ、実際に何回かバントさせると思うんですよ。クリーンナップの人にも。
それがバントの構えだけで終わるのかどうなのかわかりませんが。
そうやって相手の守備位置について選択肢を増やすといった考えに基づいての発言なら
OKだと思います。

でも、今シーズンも確か群馬での試合で浅村にバントさせて派手に失敗したように、
きちんと練習はさせた方がよいのかなと思われます。
そして、打てない選手はせめてバントは成功できるように
「バント強化合宿でもやってほしいですね」
特に失敗の目立つ銀仁朗、永江辺りはね…


「マネーボール」でおなじみのメジャーリーグ、
アスレチックスのGM、ビリー・ビーンの理論でいえば
「バントなんてアウトカウントを無駄に増やすだけで相手を助けるだけ!」
という考えもNPBでも少しづつ浸透してきている気がします。
最近は強硬策が増えた気がしますしね。
でも、もっぱら、最近のメジャーリーグは逆にこのビーンの理論が浸透しすぎて
送りバントもするようになってるみたいです。

ようは相手に「バントなのかヒッティングなのか」
的を絞らせないのが大事ってことですね。やっぱり。

※試合の立ち上がりで相手先発ピッチャーが先頭バッターにいきなり四球を出した場合に
 次のバッターがバントしてアウトカウント1つ与えるのは絶対に反対ですね!
 これこそ愚の骨頂なことだと思います。

でもなぁ…
現ライオンズはやっぱりバントでちまちま点を取るラインナップじゃない気がするなぁ…


 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
投手力次第 (春野の親父)
2016-11-28 22:04:31
 バントなどを多用してコツコツ獲った得点を今のライオンズ投手陣で守り抜けるかが問題ですね。
 現状、そこまでの投手力は無いと思います。
春野の親父さま (L's room)
2016-11-29 11:01:10
コメント頂きありがとうございます。

仰る通りです。
現在、ライオンズはエース不在のチームと言ってもいいです。
(雄星が真のエースになれるかどうかは来シーズンの出来で判断しなければと思っておりますので)
他のチームでいえば2番手、3番手の選手がまとまっているのがライオンズ先発陣。
7回2、3失点が関の山だと思うので、
そのためにはバントでコツコツ1点取る野球が果たして正解なのか…

本文でも書きましたが、あくまで相手守備陣にバントの選択肢も頭に入れて守りにくくさすという意味での橋上バント発言であると思いたいです。

コメントを投稿