Kaorism

演劇・映画感想&稽古場・スタジオ日誌

いろいろ・・・

2008-09-27 17:02:24 | Weblog
 最近ちょっと仕事がおやすみなので少し暇を持て余しております・・・

映画も観たい作品があまりなく・・・でも多少は観てきました。


お薦めは「イン・トゥ・ザ・ワイルド」
クリストファー・マッカンドレスという24歳で亡くなったアメリカの青年の足跡を描いた作品です。ショーン・ペンが10年の歳月をかけて構想、映画化したロード・ムービーで、音楽良し、役者良し、何より映像がとても綺麗。
そんなに観たかった映画ではないのですが、アラスカを目指して放浪する・・・という部分に惹かれて行きました。(実はアラスカ、行ってみたいんです。)最初は「う~ん、外したかな・・・」と思ってましたが、なんのなんの、なかなか心に残る秀作です!最後は引き込まれました。
 観終わって、原作が読みたくてあちこちの本屋さんに行ったんですが、どこも品切れ、増刷中、というお答え。店員さんが即答してくれるので、多分大勢問い合わせに来てるんだろうなあ・・・というのが伺えました。早く増刷してください!集英社さん。


最悪は「WANTED」
飛ぶ鳥を落とす勢いのジェームズ・マカヴォイ君とアンジェリーナ・ジョリー共演のアクション映画ですが・・・つまらん。CGとスローモーションのオンパレードで飽きました。アンジーはこのところアクション映画はどれも変わらずアンジーのままでしかないので飽きました。マカヴォイ君、一度はこういう大作に出たい気持ちはわかる!でも1度でいいんじゃない?と思っちゃいました。


後、BUNKAMURAミュージアムで開催中の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」お薦めです。
大好きなラファエル前派の画家の一人でヴィクトリア朝の女性を描かせたらダントツです。(でも私はロセッティが一番好きです。)「クリスマス・キャロル」の参考になる髪型とかが沢山ありました。

先日来年の劇団公演に出演が決まりました。
念願のニコラス・バーター氏の演出で、英国の劇作家、アラン・エイクボーンのコメディ「隣で浮気」です。6月、本多劇場です。普段は芝居も映画もコメディはあまり観るほうではないので、しばらくコメディ漬けになろうかと思っています。

その前に「クリスマス・キャロル」の歌とダンスを特訓せねば~。

サイコシス再来

2008-09-10 23:40:50 | Weblog
先日、「4.48分サイコシス」のメンバーで慰労会をやってきました。
場所は池袋でキャストでご飯を食べた時に偶然見つけた台湾料理のお店。メンバーはキャスト全員と照明オペレーターのピーちゃんこと江崎君が当日飛び入り参加。
打上げの時、全然ゆっくりメンバーと話せなかったので嬉しい企画でした。

・・・が、ワタクシ、友人に作ってもらったサイコシスのチラシデザインのTシャツを着てウケを狙う事に焦点を絞ったため、肝心のアンケートや記帳ノートを忘れるというスットコドッコイぶりでした・・・
しかも、だあれも写真を撮っていないという大失態・・・

ま、それだけ楽しく盛り上がったということで。
(え~、どうやって帰ったのかよく覚えてません。でもるみちゃんに借りた本や、昼間に会った友人に借りたビデオの入った手提げ2つはカバンと一緒にちゃんと持ってかえってました。でも、3時くらいに背中が痛くて目が覚めたら、リビングとキッチンの境目に倒れていてびっくり・・・夫曰く、「突然布団から這ってどこかに行こうとしてたからそこで力尽きたんじゃない?」ならば布団に戻して頂きたかった・・・・)

20世紀少年

2008-09-01 15:30:02 | Weblog
 う~ん・・・、マンガ通りの場面を構図までばっちり実写で撮りましたね・・・で、それで?という映画でした。

 3部作で60億かかってる割には、TVドラマを観ているかのような・・・TVドラマに見えてしまう20億って一体・・・

 この映画の楽しみは、マンガのキャラにどれだけ似たキャストを集めてきてるかを見ることなのかもしれません。メインキャスト発表の時に、「おお~!」と思ったもんですが、ホンの小さな役にまでキャラ似のタレントを使っています。もちろん納得いかないキャラもありますし、マンガに似せようと本人が努力するせいで演技がおろそかになっている(いや、もともと演技の上手さは求められていないのかも・・・)役者も多々いましが、衣裳や台詞もマンガのまんま。特に子役達は、よくもまあこんなに絵に似た子を・・・と感心するくらいの外見の子を集めています。(その分演技は今ひとつ)かかったお金の半分以上は出演料かもしれません・・・


 よく小説やマンガを映画化した場合、キャラが違う、世界観が違う!原作を壊している!と思う事がありますが、この映画はあちこち省いてはいるものの忠実に忠実にマンガの構図を実写化していて、台詞も忠実に使って、何も壊してはいないんだけど、何にも面白くない映画でした。ま、忠実に・・・と言ってもすんごい薄味になっていますが。(そして妙に沢山タレントを起用するせいでどうでもいいところが味付け濃すぎになってます。)


 久しぶりに映画館で邦画を観ました。この映画に関しては2作目3作目はDVDでいいや・・・いや、それすら観ないかも・・・と思いました。

 夫も私も普段ほとんどマンガを読まないのに、この作品だけは二人揃って読んだ珍しい一作だったので、少し映画化に期待していたのにがっかり・・・


 後マンがだと昭和の匂いや懐かしさがたまらない(私の子供時代より前の昭和なのでタイムリーではないですが)魅力なのに、昭和って映像化すると何か微妙になるのは何でなんでしょうね。

 「ダークナイト」と比べちゃいけないけど、映画を観ていてワクワク感が全くないこの映画、お金がもったいないなあ・・・