世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

不正の疑念を抱えたままの状態の大損害について

2016-10-15 15:50:00 | 社会

最近三浦弘行九段がスマホ不正の疑いをかけられ、出場停止になり竜王戦挑戦者を降ろされた不祥事が発生した。将棋連盟は追加調査を行わないと公言したが、疑念を抱えたままだと損害が大きすぎる。

竜王戦挑戦者を降ろされたのは、信用や名誉の低下を最低限に抑える事や後に不正が認定された時に竜王剥奪等の甚大な損害を避けるためだが、今回追加調査しなくても疑念は残ったままで、同様の不利益がずっと続くかもしれない。橋本崇載八段は三浦が完全に黒で二度と戦う気はしないと非常に厳しいツイートを公表した。公言しなくても、同様の考えの棋士たちは何人もいるはずで、疑念を抱えたまま活動は地獄のように辛いかもしれない。

だから、きちんと調査した方がいいと思うが、どうなんでしょうか。

似たような事は研究不正の世界でもあって、例えば某研究者は意図的な改ざんを行った明白な証拠があるが、某国立研究機関の調査や不正認定は一切確認できない。これは疑念というよりはっきり黒という事例だが、某国立機関は調査をやっていないか不正を認定しないまま、うやむやにしている。このような対応は他に何件もある。そういえば、この事件は論文の訂正、撤回さえ行っていない。

確かに不正認定や処分がなく、某研究者はだんまりを続ければ解決すると考えているように見える。しかし、ネットの様子をみると明白な証拠のため、意図的な改ざんがあったと見なされている。調査がなく不正認定や処分がなくても、大きな損害を受ける。

疑念を抱えたままだと現実にどのような不利益があるかという例を挙げると、某研究者は悪質な捏造を行っているという疑念を持たれ、そのために研究費が削減されたという。少なくとも某研究者はそう考え、頭がおかしくなり、不正を隠すために捏造や改ざんを行って、最後は不正が認定され辞職。学界から追放され、行方不明になった

この事件も某国立研究機関が早い段階で適切な調査を行っていれば、不正を隠すための捏造、改ざんを防げたし、ここまで大きな問題にならなかったかもしれない。

これは30年以上前の事件だが、現在も不正な方法で公的研究費を取得すると、それが公表され重い罰則があるし、不正論文で昇進、採用になると解雇等の重い罰則がある。ほとんどの研究者は共同研究者がいるから、このような不利益を避けるため不正が認定されなくても疑念を持たれた研究者を排除したり、公的研究費が受けられない又は減らさせるという不利益が現実に起り得る。現に公的研究費の申請の際に不正を抱えた医学系の教授を共同研究者に入れると、公的研究費を受けられないから外すように迫られ、どうすべきかという相談があった例を何かの文献で見た事がある。事実上の追放だ。

きちんと疑念を調査しないと、不正が拡大するおそれもある。その典型が某研究者の事件で、某国立研究機関が疑念をきちんと調査していれば後の悪質な捏造を防げた

スマホ不正も研究不正もきちんと公正な調査をしないと大きな損害が出る。

--
(2016年10月18日追記)

三浦弘行九段がスマホ不正について反論し、公正な調査を求めた。

「公平にしっかりと調べてほしい。完全にやっていないことがわかったら白い目で見られずに指せるので一刻も早く調べてほしい。それだけです」(NHK 2016.10.18より)

と三浦は述べた。公正に調査しないと誰にとっても不幸である。三浦弘行の反論文

--
(2016年10月21日追記)

三浦弘行九段の現状はかなり厳しい。報道をみると、たとえ羽生善治三冠が疑わしきは罰せずが大原則といっても、疑義を払拭しない限り、棋士を続ける限り犯罪者同然の扱いで大損害を被り続けるだろう。裁判と現実は違う。

公正な調査で疑義を払拭しない限り、疑念だけで十分に地獄のような状態が続く。必ず公正な調査を行わなければならない

『社会』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« スマホ不正の根拠について | トップ | 三浦弘行のスマホ不正に対す... »