[個人史]: 日記 晩夏 セミ
数日前までは30度C以上の強烈な暑さが続いたかと思うと、 今夜はすでに秋の涼しさである。 遠くから聞こえる 鈴虫やコオロギなど 秋の虫の音が良く似合う。
そんな中で 夜も遅いというのに セミが命の終りを目前に 鳴き、飛び回っては ぶつかって床でバタツク音も聞こえている。
<数日前..>
先日も急に静かになった後、 買い物のため外に出てみると 玄関先のコンクリートの床に ハラを上にしてセミが転がっていた。 「僅か数日の命か..」と哀れに思い 人差し指の背でセミのハラを押した。
するとセミは強く私の指にしがみついてきた。 「おっ、まだ生きていたか」 と何か木か植物の上を死に場所にして貰おうと、 指にとまらせたまま近所の木株(きかぶ)のところまで進んだ。
<木カブは嫌い?>
木株の上にセミの乗った指を置いたが 蝉は微動だにしない。 「移れ!」とばかりに 木カブに押しつけると 強く鳴いて嫌がって居る様子だ。 仕方がないので、別な木製品を探した。 ちょうど古い雨戸用の 木枠があったので 指を添えると 蝉は自分から移っていった。 セミの背中をさすってやったが 特に警戒する様子もない。
<セミの本能>
私はそのまま買い物に向かったが、 数10分後、帰ってくるとセミの姿がない。 また床に落ちたか? と探していると 一瞬セミが鳴いたので 雨戸の木枠を昇って居る事を知った。 最初に見つけた時は 死んでいる と思ったのに、 短くとも強い生命力や とにかく上へ進もうとする姿には 感心した。
途中で長い間休んだようだが、 1~2時間かけて 木枠の最上部まで上り詰め、最後に見たときは 木枠の上からぶら下がっていた。
そして翌朝、 結局セミはコンクリートの床にハラを上にして死んでいた。
いのちと生き死には仕方がないが、 最後の死に場所が コンクリートやアスファルトの上なのが なにか哀れである。
(続)
関連記事
08/26 日記:都会のセミ (後) 『蝉の奇行の原因』
08/26 日記:都会のセミ (中) 『まるで 蛾 のように』
08/26 日記:都会のセミ (前) ・・・ 本記事
数日前までは30度C以上の強烈な暑さが続いたかと思うと、 今夜はすでに秋の涼しさである。 遠くから聞こえる 鈴虫やコオロギなど 秋の虫の音が良く似合う。
そんな中で 夜も遅いというのに セミが命の終りを目前に 鳴き、飛び回っては ぶつかって床でバタツク音も聞こえている。
<数日前..>
先日も急に静かになった後、 買い物のため外に出てみると 玄関先のコンクリートの床に ハラを上にしてセミが転がっていた。 「僅か数日の命か..」と哀れに思い 人差し指の背でセミのハラを押した。
するとセミは強く私の指にしがみついてきた。 「おっ、まだ生きていたか」 と何か木か植物の上を死に場所にして貰おうと、 指にとまらせたまま近所の木株(きかぶ)のところまで進んだ。
<木カブは嫌い?>
木株の上にセミの乗った指を置いたが 蝉は微動だにしない。 「移れ!」とばかりに 木カブに押しつけると 強く鳴いて嫌がって居る様子だ。 仕方がないので、別な木製品を探した。 ちょうど古い雨戸用の 木枠があったので 指を添えると 蝉は自分から移っていった。 セミの背中をさすってやったが 特に警戒する様子もない。
<セミの本能>
私はそのまま買い物に向かったが、 数10分後、帰ってくるとセミの姿がない。 また床に落ちたか? と探していると 一瞬セミが鳴いたので 雨戸の木枠を昇って居る事を知った。 最初に見つけた時は 死んでいる と思ったのに、 短くとも強い生命力や とにかく上へ進もうとする姿には 感心した。
途中で長い間休んだようだが、 1~2時間かけて 木枠の最上部まで上り詰め、最後に見たときは 木枠の上からぶら下がっていた。
そして翌朝、 結局セミはコンクリートの床にハラを上にして死んでいた。
いのちと生き死には仕方がないが、 最後の死に場所が コンクリートやアスファルトの上なのが なにか哀れである。
(続)
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