眼鏡を掛けて左手を見る

左手のための文書

片腕の料理人

2016-10-19 17:32:33 | 日記
村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』という小説にディック・ノースという片腕の詩人が登場する。戦争によって左腕が肩から失われたという人物である。彼は右腕だけで綺麗にサンドイッチを作ることが出来、料理だけではなく掃除、洗濯などあらゆる家事をこなしている。主人公がパンをどうやって切るのか訊ねると、包丁の持ち方と指の使い方次第で片手で切ることが出来るのだと答える。
片腕で生活してみれば解ることだが、両腕があった時に比べて物事を卒なくこなすことは難しい。ディック・ノースは普通に料理をするだけではなく、とても「上品に」仕上げることが出来るのだ。あるいは上品に感じさせるような丁寧に仕事をしているのだろう。
片手でサンドイッチを作り綺麗にカットする。そこまでは想像できる。しかし私は彼がどのように包丁を洗っているのかがとても気になるのだ。具材を挟んだパンを綺麗に切るには、よく切れる包丁が必要である。そのよく切れる包丁を彼はどのように洗っているのだろうか。
ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 左手のための | トップ | 左利きの彼 »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。