出すことのない手紙

出すことのない手紙を書く。宛先はまだわからない。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

漂泊のおもい(13)

2017-04-05 17:56:23 | 日々平安

 (写真は凱旋門から眺めたシャンゼリゼ通り) 

   私の数少ないじまんの一つは、名門京都府立嵯峨野高校を卒業した後、同じく名門と呼ばれた近畿予備校に2年通ったことである。 講師も一流だった。世界史の先生は厳しい人で授業は明快だった。フランス革命のスローガンが、レッセフェールであることを教わったときそれを、「ほっといてくれ」と訳した。今更ながら言い得て妙だと感心する。経済的に力をつけた第三階級が、ルイ絶対王政のくびきから逃れようとしたのは歴史的必然と言えるだろう。

  先生の授業の中で、マリーアントワネットとともにチュイルリー宮殿の名前が出たことを覚えている。授業の内容は忘れたが、チュイルリー宮殿の名前を忘れることはなかった。チュイルリー宮殿の庭園を歩きながら夢がかなった幸運をひとりかみしめた。ところで、ルイ14世の銅像も見ることができたのだが、その瞬間、ルイ太陽王という言葉が口をついたのも先生の薫陶のたまものだろう。

  10月30日(日)は、パリからプロバンスへの移動日。3日間お世話になった家で、ひとりでパンとコーヒーの朝食を食べた。最寄りのARGENTEUIL駅から郊外電車(RER)に乗り、パリ市内のGare Saint-Lazare駅(終点)に着いた。過去2日間は、そこからエッフェル塔やノートルダム大聖堂に出かけたが、今日はパリに別れを告げる旅立ちだった。Metro 14号線に乗り替え、Gare de Lyon (リヨン駅)に着いた。プロバンス行きのTGVは11時37分出発、到着が2時40分の予定だった。

  今回の旅でおなじみになった、4人組の兵士の巡回がリヨン駅でも行われていた。ところで、当然のことながらTGVに乗るのは初めての体験である。何かしらトラブルがあって列車に乗れないような事態は避けたい。それで乗車の手続きについて、事前にネットで調べておいた。それを抜粋すると、

  e-ticket confirmation  ... does not require validation by the date-stamping machine.

      普通の乗車券の場合は、チケットの有効化の手続きが必要なようだ。しかし、私のように海外から予約したe-ticketの場合はその手続きが不要であるーとりあえずラッキー!

  and must be shawn during ticket inspections or when boarding the train.

      なるほど、乗車時や検札のときにはチケットをみせなけらばならない、ということか。

  To travel, you must have valid photographic proof of identity (passport ...), which may be requested from you during ticket inspections.

      有効期限内の顔写真付きの身分証明書(パスポート)を持参しなければならないこと、検札の時にはそれがもとめられる。

  なるほど、なるほど。そうだろうね。

  しかし、びっくりするようなことが起こったのは乗車前だった。念のため、informationでTGVの出発ホームを聞いたら、出発の20分前にならないとわからないと言われた。想像もしない話でつい頭を振ってしまった。自分の中の当たり前が、外国では必ずしも常識とは限らないということに気づかされた。いずれにしても、言葉のわからない外国をひとり旅することは、自分の精神に限界に近い負荷をかけることで老化防止にはいいかもしれない。

  もうひとつ、駅で円を両替したら2万円が150ユーロに届かなかった。これはボッタクリと言わざるを得ない。フランスに旅行する人は、少なくとも日本で両替したほうがよい。ちなみに羽田では1ユーロ117円ほど、こちらでは133円ほどだったとおもう。他に手数料も。

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 漂泊のおもい(12) | トップ | 漂泊のおもい(14) »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日々平安」カテゴリの最新記事