出すことのない手紙

出すことのない手紙を書く。宛先はまだわからない。

漂泊のおもい(20)

2017-05-17 18:42:01 | 日々平安
  プロバンスは古い町だけに雰囲気がある。観光客も多い。ただ何かに追われているように街を回っていると、ふとこんなことのために来たのかなあ、という思いがよぎる。まるで自分自身にノルマを課しているようにあくせくしなくても、ベンチに座り、ぼんやり空を眺め、風に吹かれていればそれで十分ではないだろうか。一人で海外を旅行する体力や気力、そして判断力を含む知力がまだ残っていることさえ確認できたら今回の旅は大成功だったといえる。

  11月2日、今日は12:20のTGVでパリに戻る。時間があるので大噴水前に来た。するとロータリーの一角にセザンヌの像を見つけた。それから噴水は大掃除のまっ最中で水は止まっていた。ベンチに座り空を眺めているとプロバンスの空の青さが目に染みた。さあ今からは、日本に何事もなく戻るためにプランを立て実行しなければならない。まず今日泊まるホテルは昨晩ネットで予約した。飛行機がシャルルドゴール空港を10時55分に飛び立つので空港に近いホテルを選んだ。それから現金が心細くなったので、旅行者のためのinformationで尋ねたら両替商を教えてくれた。幸い向かいにATMがあったのでユーロをキャッシングできるか試してみたら驚くほど簡単にユーロが出て来た。


  TGV6116号の座席番号068(window seat)に座り、列車は3時26分、パリ・リヨン駅に着いた。それからメトロと郊外電車を乗り継いで空港に行った。できれば事前に搭乗券を手に入れておきたい。それに広い空港なのでルフトハンザのカウンターもあらかじめ確認しておきたい。ところが、ルフトハンザのカウンターでBoarding passの発券を頼むと出発当日(明日)の8時にカウンターに並ぶように言われた。フライトの23時間前から発券出来るはずなのに?!プランは狂ったがやむを得ずそのままホテルに行くことにした。空港には有料のシャトルバス(5€)があったが、バス乗り場には時刻表もなかったのでタクシーを利用した。料金は20€だったが確実にホテルに着くことを優先した。ホテル名は、Hotel Campanile Roissy-En-France、料金は6,358円。それに1.65€の税金、空港へのシャトルバスの料金が5€。7時のget up callと7時24分発のシャトルバスを予約した。

  11月3日、7時20分、ホテル前でバスを待っている。吐く息が白い。コバルト色の空が少しずつ明るさを増してきた。シャトルバスに乗りターミナル3で下車。空港シャトルで第1ターミナルに移動。ルフトハンザのエコノミークラスカウンターに並んで、boarding passを2枚受け取った。66ゲートに入るとき、身体検査がありベルトまで外した。ブーツをはいた女性はブーツも脱いでいた。

  8時40分、待合室で飛行場を見ながら座っている。10時30分のボーディングまで2時間弱の余裕がある。飛行機はLufthansa 1029, 10:55 departure 12:15 Frankfurt arrival.いろいろと心配をかけた妻にシャブリの白ワインを買った。フランクフルトで関空行きの飛行機に乗り換える。LH740 departure 13:25, arrival 08:20+1day Osaka Japan, 飛行時間は10時間55分。エアフランスやJALなら直行便もあったろうがLufthansaに義理立てした。For the sake of friendship to Mr. Fernando.どうでもいいことだが、ポケモンのボールもなくなり、ここ66ゲートにはポケモンの影もない。

  フランクフルト空港での出国審査はパスポート審査のみ。13:05 Z23ゲートで搭乗を待っている。大阪に帰る日本人の団体客が多く久しぶりに日本語を聞いた。日本語のアナウンスがあり搭乗券のみ見せて機内に乗り込んだ。あとは退屈で疲れる時間をいかに過ごすかだけだ。



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 漂泊のおもい(19) | トップ | それでも、囲碁のはなし »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。