セピア色の映画手帳

古い映画を中心に

「歓びを歌にのせて」

2017-04-11 08:43:19 | 映画雑記
 「歓びを歌にのせて」(「Så som i himmelen」、英「As It Is in Heaven」、2004年、スウェーデン)
   監督 ケイ・ポラック
   脚本 ケイ・ポラック
   撮影 ハラル・グンナル・ポールゴール
   音楽 ステファン・ニルソン
   出演 ミカエル・ニクヴィスト
       フリーダ・ハルグレン
       ヘレン・ヒョホルム

 一流の指揮者ダニエルは8年先までスケジュールが決まってる生活に疲
れ果て、心臓麻痺を起してしまう。
 リタイアしてスウェーデンの寒村に引っ越すが、教会の聖歌隊の指導を頼
まれて・・・。

 う~ん、これも良い作品ではあるけど、何だかなぁ・・でした。
 いろいろと雑念が沸いて、物語の世界に入り込めなかった感じ。
 一つは既視感でしょうね、「天使にラブソングを」とか、田舎の閉塞感の中、
謹厳実直の建前に終始する夫ともっと感情を大切にしたい妻との葛藤は「ラ
イアンの娘」に似てるし、閉ざされた世界に入ってきて調和を乱してしまうの
は「バベットの晩餐会」を連想してしまいました。
 それと、話の展開にやや不自然さも感じました。
 何度か深刻な諍いが起きても、その後の練習では何事も無かったようにし
てる、ガス抜きにしては内容が深刻すぎる。
 僕も以前、街のイベントで練習の責任者を何年かやってた事があって、揉
めたり不満が溜まると後々までずっと根にもたれるんですよ、それをナダメ
ルのが苦労の80%。
 世界で一番、隣人との関係性が薄いと言われてるスウェーデンだからなの
かな、人の事は人の事なんでしょうか。(笑)
 もう一つ、レナが余りに不憫。
 彼女、立ち直れるのだろうか。映画なのに心配してしまうレベル。
 自然描写が美しいスウェーデン映画の特徴は本作も出ていて、自然の中
に点在する家々の様子の美しさはこの国ならではだと思います。
 ガブリエラの独唱は、彼女自身を反映してるかのようで素晴しいシーン。
 只、一番好きだったのはレナとダニエルの自転車練習シーンの微笑ましさ
かもしれません。

 見所の沢山有る作品ではあります。

 H29.4.9
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2 コメント

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こんばんは☆ (miri)
2017-04-11 19:04:30
この映画は4年前に見て、けっこう良かったのですが、
ラストあたりは良くなかったのでハッキリと覚えているのですが、
大まかな流れやらもけっこう覚えているのですが、

>それと、話の展開にやや不自然さも感じました。
>何度か深刻な諍いが起きても、その後の練習では何事も無かったようにしてる、ガス抜きにしては内容が深刻すぎる。

肝心の、その諍いの内容等が全く思い出せなくて(笑)。
どうにもこうにも思い出せなくて(笑)。
どうも申し訳ありません、コメント書いて(笑)。

>自然描写が美しいスウェーデン映画の特徴は本作も出ていて、

少し前にもその国の映画を見て、あまり良くなかったのですが
自然描写は本当に美しかったです♪ ホントにその国の映画の特徴ですね!


.
いらっしゃいませ! (鉦鼓亭)
2017-04-11 23:12:27
 miriさん、こんばんは
 コメントありがとうございます!

その諍いの内容等が全く思い出せなくて(笑)。
>僕もちょっと、練習場での諍いと家庭の不和を混同してた所がありました、何だか諍いのシーンが多く「またか」ってイメージが・・・。(汗)
練習場では、オルががレナを罵る、アーンが馬鹿にした事からホルムフリッドと取っ組み合いになる、レナが不倫を教えてくれなかったと皆を罵る、あと突然のプロポーズも失敗してたら、かなり気まずいのでは。(笑)

自然描写は本当に美しかったです♪
>それと、空気の透明感!湿度が無いんじゃないかって感じがします。(笑)
日本のジメッとした湿度感も、外国の監督では無理なのかもしれませんが。

決して悪い作品ではないと思っています。

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