セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「グッドモーニング・バビロン!」

2017-04-30 22:54:32 | 映画日記/映画雑記
 「グットモーニング・バビロン!」(「Good Morning, Babylon / Good morning Babilonia、1987年、伊・仏・米)
   監督 パオロ・タヴィアーニ
       ヴィットリオ・タヴィアーニ
   脚本・原作 パオロ・タヴィアーニ
           ヴィットリオ・タヴィアーニ
   撮影 ジュゼッペ・ランチ
   美術 ジャンニ・ズバッラ
   音楽 ニコラ・ピオヴァーニ
   出演 ヴィンセント・スパーノ
       ジョアキム・デ・アルメイダ
       グレタ・スカッキ   デジレ・ベッケル
       チャールズ・ダンス   オメロ・アントヌッティ

 イタリアの聖堂修復に携わる名棟梁ボナンニ親方、七人の息子達でニコラ
とアンドレアが父の才能を受け継いでいた。
 借金の為、家業を清算する親方、ニコラとアンドレアは遠くアメリカへ渡り腕
を磨く事になる。
 長い苦難の末、伝説の映画「イントレランス」を製作中のD・W・グリフィスの
目に留まる事に・・・。
   
 映画(「イントレランス」)のバックストーリーとして飽きないし、ラストに無理
矢理感があるものの面白い。
 でも、何を描きたかったのか余り解りませんでした。(汗)
 強いて言えば、名棟梁の父から才能を受け継いだ一卵性双生児のような
末弟二人の数奇な運命なのかな。
 ラスト、お互いをフィルムに納め合うのは光が消えれば影も無くなる「運命
(さがめ)」と言う事?
 僕だったら、その手前のアンドレアがワイングラスを払い落し、ニコラがシン
バルを海に投げ捨てた所で終わらしたいな。
 どうも、その先が余計にしか見えなかったです。
 一番、言いたかったのは披露宴でのグリフィスの台詞にあると思いました。

※蛍を使って彼女たちにアプローチするけど、彼女たちの反応を知りたかっ
 た。(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ハリウッド 沙羅双樹の 花に似て
  夜空の月も 夜ごと欠けゆく

 H29.4.30
 VHS
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3 コメント

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ポール・ブリッツさんへ (鉦鼓亭)
2017-04-30 23:48:34
何度か、そちらにコメント入れようとしたのですが、その都度、「不正投稿」認定されてハネられました。
なので、こちらにコメント残します。
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 ポール・ブリッツさん、こんばんは

何だか観る視点を間違えたのかもしれません。(汗)
面白い事は面白いのですが、最後まで何を見せたいのか解りませんでした。
散々、お待たせして、こんな感想でスイマセン。(大汗)

良かった所
・象完成徹夜パーティの雰囲気
・路面電車の車内の感じ
・(二人のオッパイ(笑))
う~ん、ちょっとな所
僕はヒューマニストでも道徳主義者でもないけど
・馬2頭、砂漠っぽい所に放置して汽車に飛び乗っちゃうシーン。(人生、滅多にないチャンスだから僕もそうするだろうけど、自分を見てるみたいで)
・女房が痛みを訴えてるのに病院から「逃げた」シーン。
・ラストシークエンスの取って付けた感じが・・・。(汗)
うーんだめでしたか (ポール・ブリッツ)
2017-05-06 14:34:34
FC2の禁止ワードに触れたのでしょう。
なにしろ「吸血鬼ノスフェラトゥ」がはじかれるFC2です。「オッパイ」は完全NGですねσ(^◇^;) なぜノスフェラトゥがはじかれるのかを考えると頭の体操になります(笑)

しかしお気に召さなかったとは残念です。おっしゃることはもっともなことばかりなのですが……当時の時代を考えるとあの描写もあの描写でリアリティがあるように思いますし、ラストの世界大戦と幻想シーンも、監督としては「兄弟の和解まできっちり描きたかった」というのと、「第一次大戦がイタリアおよびヨーロッパ諸国の国民に与えた衝撃は巨大で、監督としてはイントレランスと対立させる意味でも、意地でも入れたかった」のではないでしょうか。あの映画のころのイタリア戦線では、「カポレットの戦い」という、イタリアでは「負け戦」を表す慣用句になったような大敗北を喫していてえらい数の人間が死んでますから、それに対する思いもあったものかと。想像にすぎませんが、われわれ日本人が原爆や東京大空襲に抱くのと同じような理不尽さと悲惨さというものを感じているのかもしれません。

そんなことを思いました。
面白いし、悪くはなかったです (鉦鼓亭)
2017-05-06 19:52:58
 ポール・ブリッツさん、こんばんは
 コメントありがとうございます!

「ノスフェラトゥ」>大爆笑!
有名なドイツ版は観てないけど、1979年版は30年くらい前に観ています。
中々、幻想的な作品でした。

寛容(和解)と不寛容(戦争)。
「イントレランス」絡みなんだから、その視点で観れば良かったのですが、つい、バックステージに目が行ってしまって・・・。(汗)

「カポレットの戦い」という
>これは勉強になりました、ありがとうございます。
先日観た「西部戦線異状なし」の後、第1次世界大戦をざっとおさらいしたのですが、既に頭から抜けてました。(大汗)

原爆や東京大空襲
>これも、成程でした。

「グッドモーニング・バビロン」の前日にインドの「バーフバリ 伝説の誕生」を観たのですが、これが「イントレランス」みたいな大人海戦術、エキストラ延べ、ン千人とか。
自然の摂理も物理の法則も気に掛けない、凄まじくぶっ飛んで、アホな作品ですけど、絶叫上映とかマサラ上映には打って付けの作品でした。
人海戦術が凄いだけで、「イントレランス」と違い、残る作品ではないのですが。(爆)
(暇つぶしにfilmarksを当ってみるのも一興かも)

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