=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

研磨ライオン

2006年06月15日 | 暮す日々
 兄の大学時代の友人で、ドイツ人と結婚しケルン在住のTさんが、「面白い記事があった」とメールを
下さった。日本人在住者向けの大衆コラムだそうだ。
 (原文ドイツ語、Tさん訳)

 新生代更新世(こうしんせい Pleistocene)は地質時代の区分のひとつで、180-160万年前 から1万年前までの期間を指す。人類は未だ進化の途上にあった。
 またこの時期は、日本でも化石が発掘されているナウマンゾウ、あるいはマカイロドゥスやスミロドン(いずれもサーベル・タイガーと呼ばれる)など、現在の哺乳類の原型と考えられる様々な動物が繁栄していた。それらの多くは現在の種よりも遥かに大きく、巨大獣の時代とも言えるが後期に入り絶滅の途をたどる。
 その中でも「研磨ライオン」は最もユニークで謎に満ちた種のひとつだろう。
 現在はアフリカとインドの一部に棲息するライオンもこの時期にはヨーロッパから北アメリカ大陸に分布していた。昨年9月、ドイツで開催されるサッカーW杯に向け、スタジアムの安全性を最終確認するための
地盤調査の際、ライオンに良く似たネコ科動物の頭骨が発見された。
 これを遡ることおよそ100年前の1810年、ドイツのライン川中流にあるフランコニア洞窟で古代人の絵が見つかっている。この時に調査したビアンコ・ガセルノ博士は、ライオンに良く似た動物が、ハンブルガー
SVの高原のようなワイヤーブラシ様のたてがみで互いの爪や牙を研ぎ合う様子が描かれていたことから「研磨ライオン(Panthera grindaea)」と命名した。
 また、更新世は氷期と間氷期を繰り返していたが、このたてがみは氷期においては、氷のなかに巣穴をつくる役割を果たしたとも考えられている。
 頭骨の分析結果はまだ発表されていないが、もしこれが研磨ライオンだとしたら、巨大獣研究に新たな
一石を投じるのではないかと期待されている。

 そこで、親愛なる日本の友よ。
 ピッチ上の獅子はスリー・ライオンズ(イングランド代表の愛称)ではない。
 40年ぶりの優勝だ?イッヒ笑わせるな。いんちきゴールだったくせに。
 おっとデイビッド(ベッカム)は貴国でも人気のようだ…これは失礼。
 嘆かわしいことに、我が国でもそうなのだが。
 ああミヒャエル(バラック)。君はどうしてチェルシーなんかに魂を売ったんだ。
 ともかく最後に勝つのは、いつだって、そう…我らドイツなのだ。
 日本代表も互いに牙を研ぎ、ライオンのように戦うべきだろう。
 聞けば貴国の有名なコメディアン加藤茶も、かつてこう言っていたそうではないか。
 ♪ババンバ・バンバンバンッ 歯ア磨けよ! 

 →この記事でブログを書いちゃダメ! 出鱈目っすから。

☆筆者より
 仕事の資料で工作機械の説明書を読んでいたら「研磨ライオン」が何ヶ所も出てきた。
 問合せたら「研磨ライン」のタイプミス(打ちまつがい)だった。IとOが並んでいるせいかな。
 アライグマがいるんだったら、研磨ライオンがいたっていいじゃあないか!と思って…すみません。
 なお、でっち上げにあたっては、後記サイトが大変参考になった。
 基本的に真面目なサイトのようだが、巨大獣のイラストに何故か半裸の女性がコラージュされており、
その必然性のなさが妙に面白いので確認されたし。
 巨大動物図鑑~メニューにある「巨大獣の時代」に入って下さい 


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2 コメント

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植物にも (mtchiba)
2006-06-15 22:25:20
「平行植物」という本が出ています。全然ありえない植物群を平行植物と呼び、それを本にまとめたという体裁なのですが、すべてがフィクションです。一番最初に読んだときはすごい発見だなどと思ったのですが、読み通すのは結構つらかったです。

調べてみたら文庫でも出ていますので、時間があったらぱらぱら見ても損はないと思います。
平行植物ですか (電線の鳥)
2006-06-18 20:01:06
 面白そうですね。探してみます。

 なお、文中イングランドを腐していますが、今大会はオランダ・イングランド・アルゼンチンに肩入れしています。

 但し、優勝予想はイタリアです。

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