八ヶ岳の設計事務所 アトリエリーフの『たてものブログ』

八ヶ岳での家づくりや暮らしの話題を中心に、あれこれ綴っています。

山梨県庁別館

2015-05-18 | たてもの

「85年前の創建時の姿」 を再現したという、山梨県庁別館を見て来ました。

設計者がはっきりしないのですが、県庁本館や山梨県民会館の設計が、内藤多仲氏(東京タワーの設計で有名)と明石信道氏によるものなので、これもそうだろうか?? 〔改修設計は一級建築士事務所アルケドアティス〕

それはさておき、建物は中央が玄関口で左右対称の形。これは山梨の 「山」 の字をかたどったものだそうで、平面も同様に 「山」 の形をしています。 これらが最初から意図したものなら、設計手法としてはなかなかユニーク。 そして実物は小規模ですが、端正で堂々たる姿をしています。 (何となく国会議事堂の低層階に似ているような・・・ )

 平面も「山」の字

(↓)室内に入ってまず目を引くのはこの階段。最上部はガラス天井で、トップライトからの光がふんだんに降り注ぐ、ドラマチックな演出です。 甲府の夏の暑さが少々心配な感じですが。

(↓)戦後増築された4階は撤去され、3階には重要な式典などに使われたという 「正庁」 を復元。 他にも、2階に旧知事室・応接室が復元されたり、「山梨近代人物館」 というギャラリーが整備されたりしています。

 

というふうに結構見どころの多い建物となっていますが、一番感心したのは、これらに耐震改修やバリアフリー化を施して、現役の庁舎として活用している(上記の旧正庁も、特別な会議や記念式典に利用されるらしい)ということ、そして、手を加えた現代的な要素や雰囲気が上手に隠されている点です。

実際、職員の方々は頻繁に行き来していますが、各課入口の扉が開いてなければ、現役の庁舎であることはなかなかイメージし難いと思います。 よくある雑多な掲示物や事務用品等が廊下に溢れていないことが大きな要因でしょうが、これはぜひ今後も続けて欲しいものです。

 廊下の様子

一部を除いては、近寄れない・触れない・撮影できないといったこともなく、県指定有形文化財ですが、妙な敷居の高さもありません。

器(建物)は鑑賞するだけでなく日常で使ってこそ活きる、ということが実感できる好例で、そういう意味でも一見の価値ありです。

 

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