八ヶ岳の設計事務所 アトリエリーフの『たてものブログ』

八ヶ岳での家づくりや暮らしの話題を中心に、あれこれ綴っています。

サッシの話(真空トリプルガラス)

2016-10-05 | 住まい

現在建築中の大泉K邸の工事が終盤に差し掛かっています。 外装もかなり仕上ってきました。

10月下旬に完成見学会を開催する予定ですので、ぜひご予約下さい! →詳しくはコチラ 

さて、今日はその大泉K邸のサッシの話をしましょう。 敷地は、標高1300メートルを超える厳しい寒冷地で、サッシも断熱性能の高いものが求められます。比較的早い段階で施主さんから樹脂サッシにしたいとのご希望がありサッシ自体は決定しましたが、ガラスはいくつかの選択肢がありました。

ガラスで一般的なのは、〔ガラス+空気層+ガラス〕 という構成の「複層ガラス(ペアガラス)」ですが、寒冷地では、ガラスには金属皮膜をコーティングし、空気層には空気の替わりにアルゴンガスを封入した 「Low-Eガラス」 を使用することが多くなってきました。

樹脂サッシの場合、より高性能なもので、〔ガラス+空気層+ガラス+空気層+ガラス〕 という構成の「トリプルガラス」を使用するタイプもあります。ペアガラスよりも断熱性能は相当上がりますが、ガラス厚さが増しサッシの奥行が大きくなる・・・ そしてそれに伴いコストもアップする、というのがデメリットです。 これを解消するため新しく開発されたのが、『真空トリプルガラス』 というもので、今回の案件で採用することにしました。

 

YKKap APW330

(↑)上記のイラストのようにガラスの構成は、〔ガラス+空気層+ガラス+真空層+ガラス〕 という“トリプル”なのですが、真空層(イラストの②の部分)は0.2mmと極薄の為、ガラスの総厚さは、ペアガラス並みに抑えられています。しかも、真空は熱伝導がほぼゼロです(熱の放射は通しますが)。

真空ガラスという新たな発想によって、“薄くて高断熱” が実現されたなかなかの優れモノなのですが、これにはひとつ注意点があります。

(↑)ガラスをよ~く観察すると、このような黒いドット(小さな点々)と丸い影が見えます。ドットは、真空層の0.2mmの隙間を維持するための“スペーサー”で、17~18mm程度の間隔で並んでいます。そして、左上の黒丸は、その隙間を真空にするための“空気の吸い出し口”です。 この写真は型ガラス(不透明のガラス)なので、ドットが比較的分かり易いのですが、透明ガラスの場合はこんな感じ。(↓)

 

 

上の写真は外の景色を眺めた場合で、下の写真はガラス面に注目した場合。

実際には、特に意識しないとドットは見えず、現場の大工さんも説明されて初めて、「本当だ!よく見ると小さな点々があるなぁ~」 と気付いたほどです。 カメラのレンズに小さなゴミが混入しても、余程絞り込まない限り写真には写らないのと同じようなものですが、気になるかどうかは個人差があると思うので、事前の確認をオススメします。 

こんな新しいモノも採用した大泉K邸。 ご興味ある方はぜひ、完成見学会で実際に体感してみて下さい!

 

ジャンル:
住宅
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