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黒子(ホクロ)とは、色素性母斑の俗称で、メラニン細胞やメラニン色素が日焼けや体質の影響で増殖したものです。多くは長い年月を経てゆっくり育つ良性腫瘍ですが、ごく稀に黒子と見まちがえる悪性のもの(だからホクロとは別物)が混じっていることがありますので注意を要します。

形がいびつであったり、周囲に滲み出していたり、短期間のうちに色が変化したり急激に大きくなったりしたら、すぐに最寄りの皮膚科・形成外科を受診してください。私の義父も数年前、1〜2ヶ月のうちに突如できた星型の黒いできものを当院の外科医に切除縫縮して綺麗に取ってもらったことがあります。同時に病理組織検査をしたら本当に悪性腫瘍(基底細胞癌)だったのです。こういうこともあるので、注意が必要です。

これら以外の、いわゆるホクロは、取らなければならないものではありませんが、取るとすっきりして女性も男性も非常に若返った印象になります。人が無意識にホクロを老化の象徴と感じているからかもしれませんし、実際にホクロが大きくなり存在感を増すのが壮年期以降だからかもしれません。色のせいなのか、目立つホクロがあると妙に気が強い人のように見えてしまうこともありますよね。逆に、ホクロをいくつか除去して見違えるように綺麗になる方もいらっしゃいます。人間の目は黒い色に惑わされて顔立ちの良さまで見逃してしまうということなのかもしれません。

・・・というわけで、今回はホクロ除去についてのお話です。

まず、ホクロ除去の方法ですが、切開するかどうかで大きく2つに分けることができます。
(1)切除縫縮(切って縫う方法)
(2)レーザーやRF機器による方法

(2)の切らない方法には、RF機器、CO2レーザー、ルビーレーザー、YAGレーザーなど様々な機器がありますが、どれが絶対的によいということはありません。やはりホクロの大きさや形状、あるいは患者様の趣向などにより手法や機器を選択する必要があるのです。当院では高周波のラジオ波(RF)を利用した治療法(ラジオサージェリー)を多用していますが、これは形成外科や皮膚科などの領域では以前から使われており安全性が確立された治療法です。また、機械自体も最近どんどん改良されています。この治療法の利点は、ホクロの色素をダイレクトに除去でき、且つ、レーザーより皮膚への負担が小さい(低侵襲)ところです。特に熱変性の起こしにくさは、普通の電気メスやCO2レーザーの500分の1以下と言われています。

それでは、このラジオサージェリーで治療したホクロの症例をお見せいたします。この患者様は、左右2個ずつ合計4個のホクロを取ることになりました。患部写真を撮った後に局所麻酔をいたします。

(Before)


次に、針先のように細い先端から4MHzの高周波ラジオ波が出る治療機器で色素細胞を凝固・蒸散させます。この機器は、細胞内の水分を蒸発させることでメラニン細胞を除去します。同時に血管の細胞まで収縮されるため、結果として出血も抑えられます。治療中は麻酔が効いていますので痛くありません。治療時間はホクロ1個につき1〜2分以内です。よく患者さんから「えっ、もう終わったんですか?」とびっくりされます。それで、当院では一度に多数のホクロをお取りになる方が多いです。

 

 



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