MAXIM'S DE KOBE

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ニューヨークの和食

2007-01-20 | Weblog

外国に行くと日本食レストランはどこでもとても人気があるそうですが、必ずしも日本人が経営しているとは限りません。
経営もスタッフも外国人というお店もよくあります。
そこで日本の農林水産省がニューヨークの日本食レストランに、格付けのようなものを与えることを検討しているとの報道がありました。

そのことで私にも想い出があります。
ボストンからニューヨークに移り住むことが決まった頃、ボストンから95号線という幹線道路を運転して、ニューヨークのロングアイランドに住居を探しに行きました。
勤務する病院の近くに「はな」という日本食レストランを見つけたので、そこの日本人と思しきスタッフに日本語で「今度、近くの病院に勤務することになったので家を探しているのですが、このあたりは治安はどうですか?」と尋ねました。
ところが相手はただニコニコ微笑むだけで、何も話してくれませんでした。
そのレストランはオーナーもスタッフもすべて韓国人だと後で知りました。

日本食レストランであっても、日本人以外が経営していることを知ると現地の日本人はあまり行かなくなるようです。
私は当時、一人で住んでいたので、とりあえず日本食にありつけるところは付近にはそこしかなかったので、よく食べに行ったのですが、他の日本人を見かけることはありませんでした。
韓国人のママさんも、珍しく日本人が頻繁に食べに来るので、とても親切にしてくれ、いつも一品をサービスしてくれました。
アメリカ人のお客と話している会話が聞こえてきましたが、どうやらママさんは自分は日本人だと言っていたようです。

でも、日本人が作ろうが、誰が作ろうが日本食らしきものであれば別に格付けをする必要もないのではと思います。
お客が日本人が作っている日本食だと思って、楽しんで食べたのならそれはそれでいいのではないかと。
そんなことを言い出したら、日本にあるフレンチレストランはどうなるのでしょう???

「はな」は今もあるのかどうかわかりませんが、日本食レストランでありながら、オーナーと英語で会話した奇妙な体験を懐かしく思い出しました。
マンハッタンで買物をした帰りによくそのレストランに寄り、「にぎり」を食べました。

"Did you enjoy the city?" (マンハッタンは楽しかった?) と言いながら深海魚のような(?)ネタの乗ったにぎりを運んでくるママさんオーナーの笑顔が今でも忘れられません。

(Contax Aria & Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4)

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